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松末 和之; 藤原 治; 末吉 哲雄*
サイクル機構技報, (6), p.93 - 104, 2000/03
地質環境の長期安定性に関する研究の一つとして、氷期の気温や降水量、永久凍土の分布を予測することは、地下水の流動や水質の変化を予測するために必要である。そのためのデータとして、最終氷期最寒冷期の気候条件を種々のデータから復元した。花粉化石などのデータによれば、当時の年平均気温は現在よりも4C13C低かったと考えられ、降水量は現在の7割5割程度に低下していたと推定される。この気候条件では、本州北部の山岳と北海道には永久凍土が形成されたと想定される。永久凍土の形成深度を、熱伝導の数値シミュレーションを用いて、氷期の北海道の丘陵部を例に解析した結果では、永久凍土の層厚は最大で150mに達することが示された。