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小林 啓祐*; 杉村 直紀*; 長家 康展
Nuclear Energy Agency, Nuclear Science Committee, 2000 Nov., 36 Pages, 2000/00
吸収の強い体系中にボイド領域があるような場合、多次元輸送計算ではボイド領域での中性子束や光子束を正確に求めるのは非常に困難である。このような体系における輸送計算コードの精度を評価するため、最近小林により3次元輸送ベンチマーク計算が提案された。問題の体系は非常にシンプルであり、散乱がない場合は解析解を求めることが可能であるが、散乱がある場合には不可能である。そこで、そのような場合に対する参照解を与えるために原研で開発されたモンテカルロコードGMVPを用いてベンチマーク問題を解いた。散乱のない場合は解析解と非常によい精度で一致し、散乱のある場合は統計誤差(1標準偏差)が1%以内で粒子束を計算することができた。これにより、ベンチマーク問題に精度のよい参照解を与えることができたとともにGMVPコードの点検出器機能を検証することができた。
小林 啓祐*; 杉村 直紀*; 長家 康展
Mathematics and Computation, Reactor Physics and Environmental Analysis in Nuclear Applications, p.657 - 666, 1999/00
吸収の強い体系中にボイド領域があるような場合、多次元輸送計算ではボイド領域での中性子束や光子束を正確に求めるのは非常に困難である。このような体系における輸送計算コードの精度を評価するために、最近OECD/NEAにおいて3次元輸送ベンチマーク計算が提案された。3つの問題はどれも源、ボイド領域、物質領域からなる非常に簡単な体系であり、それぞれの体系についてray effectの現れやすい散乱のない問題とコードの信頼性を評価するために散乱のある問題が設定されている。散乱のない場合については解析解、散乱のある場合はモンテカルロコードによる参照解が与えられている。この論文では各研究機関において開発が進められているTORT,PENTRAN,MCCG3D,PARTISN,FNSUNCL3といったコードによって得られた結果が比較されている。