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大島 真澄; 杉田 道昭; 早川 岳人*
JAERI-Conf 98-008, 109 Pages, 1998/03
過去3年間毎年行ってきた「タンデムブースターによる核分光国内共同実験」研究会にひきつづき開催したワークショップのプロシーディングスである。本ワークショップは、平成9年7月15日、16日の両日に日本原子力研究所東海研究所で開催された。33件の講演があり、参加者は38名、このうち原研7人、外部31人であった。本報告書はワークショップ後に投稿された論文を編集したものである。
内山 浩志*; 古野 興平*; 静間 俊行*; 杉田 道昭; 加藤 雅規*; 鴇田 由希*; 村崎 麻美*; 橋本 奈美*; 高橋 英美*; 小松原 哲郎*; et al.
European Physical Journal A, 2(1), p.13 - 15, 1998/00
被引用回数:10 パーセンタイル:52.81(Physics, Nuclear)質量数124,陽子数56のBa核のJ=2+の準位の寿命を、コインシダンス・リコイルディスタンス・ドップラー・シフト法を用いて測定した。基底状態から2+状態へのE2遷移確率は、中性子数66から80に行くに従い単調に増加することがわかった。「シェルの中央では、パウリ効果によりE2遷移確率が30%減少する」という従来の仮説を否定する結果になった。E2遷移確率のシステマティクスは、パウリ効果を含まないで計算した相互作用するボソン膜型IIの予想と一致し、シェルの中央でE2遷移のパウリ効果は消失することを示唆する。
杉田 道昭; 内山 浩志*; 古野 興平*
Physics Letters B, 440(3-4), p.239 - 245, 1998/00
被引用回数:6 パーセンタイル:39.17(Astronomy & Astrophysics)バリウム同位体のBE2値の中性子数依存性を微視的なWOODS-SAXONハミルトニアン+BCS近似を使って調べた。バリウム同位体のBE2値は、SHELLの中央で急に増加する。この研究の目的は、この異常なBE2の振舞を微視的に解明することである。この論文では次のことを示した。(1)陽子のINTRUDER軌道とSHELL内の軌道のレベル交叉がこの現象の原因である。(2)質量数122のバリウムでは、BE2値の約15%~20%が、(1)による陽子数50の閉殻の壊れに起因する。
杉田 道昭
Physics Letters B, 394(3,4), p.235 - 241, 1997/00
ZN40核の特徴の1つは、希土類核ではみることのできない大きな非軸対称変形の出現である。この現象を記述するため、アイソスピン不変な相互作用するボソン膜型を使用した。質量数が7090の重いZ~N核に、この模型を使ったのは、この論文が最初である。Sr核の基底バンド、ガンマ・バンドのスペクトラムの質量数による変化及び基底バンド内のE2遷移確率を計算し、それぞれ1つのパラメタでデータを再現できることを示した。原子核が変形した場合、陽子と中性子の質量分布の慣性主軸が逆方向に振動する磁気双極子振動モード(シザーズ・モード)が存在するといわれてきた。希土類核で予言されたこのシザーズ・モードが、ZN40核にどのように現われるかを示した。
杉田 道昭; 大塚 孝治*; P.von-Brentano*
Physics Letters B, 389(4), p.642 - 648, 1996/00
SPDFボソン模型を使って希土類核のE1遷移について研究した、その成果を発表する。変形した原子核の対称軸の方向の角運動量成分を、パリティをとする。=1-のオクタポール振動状態から=0+の基底バンドへの遷移確率が、=0-からの遷移確率の1%以下であるという事実は、ここ30年間の周知の事実である。ところがこれを説明できる理論はなかった。本研究では、このことがE1巨大共鳴状態がオクタポール振動状態に混ざることによって起こるものと考えて、SPDFボソン模型を使ってE1遷移を調べた。PはE1巨大共鳴状態を、Fはオクタポール振動状態を表わす。巨大共鳴状態がオクタポール振動状態に混ざるときの位相がによって異なり、その結果E1遷移確率に大きな差が出ることがわかった。
杉田 道昭; A.Gelberg*; 大塚 孝治*
Nuclear Physics A, 567, p.33 - 54, 1994/00
被引用回数:3 パーセンタイル:26.76(Physics, Nuclear)本研究は、ダブィドフ・フィリッポフ3軸非対称回転模型(DF模型)と相互作用するボソン模型(IBM)のO(6)極限におけるE2遷移選択則について調べたものである。DF模型の波動関数は、方向にするどいピークを持ち、一方O(6)極限の波動関数は方向に広がっている。異なった描像に基づいているにもかかわらず、両模型のE2選択則は非常に似かよっていることが、古くから知られていた。この両模型の関係を波動関数の内部状態を使って調べた。その結果、両模型の内部状態がある共通の離散対称性を持つことがわかった。この対称性を用いて、両模型の密接な関係について分析する。
杉田 道昭; 大塚 孝治*
Nuclear Physics A, 557, p.643C - 652C, 1993/00
相互作用するボソン模型(sd-IBM-2)を用いてOs核(A=188,190,192)核のダブルフォノン励起を調べ、原研で最近行なわれた実験の解析結果と比較した。I=0,0及び4状態の成分をフォノンで分類するフォノン近似を導入し、この状態の中心成分が、ダブルフォノン状態であることを示した。A=188から190のOs核の励起状態間のE2遷移がダブルフォノン励起で説明出きることを示す。
水崎 高浩*; 大塚 孝治*; 杉田 道昭
Physical Review C, 44(4), p.R1277 - R1280, 1991/10
被引用回数:23 パーセンタイル:78.28(Physics, Nuclear)陽子・中性子sdgボソン模型を使って、球形から変形にいたるSm核について調べた。Zieglerらによる最近の実験結果とのよい一致を示す。特にこの計算は、球形から変形核にいくとMlが急増加するという傾向を再現する。また、scissorsモードではないが、基底状態からのMl強度をある程度吸収するl状態の存在を示唆する。
杉田 道昭; 有馬 朗人*
Nuclear Physics A, 515, p.77 - 92, 1990/00
Z=38のSr核やZ=40のZr核は、N=60で球形から変形に急な相転移を示す。一方、Ru(Z=44)やPd(Z=46)は非常に滑らかな相転移を示す。さらにCd(Z=48)は、相転移しない。変分原理に基づく陽子・中性子変形の「Self-consistency」plotを用いて、問題にしている変形相転移がog9/2軌道を占有する陽子に起因することを示す。
杉田 道昭; 大塚 孝治*; A.Gelberg*
Nuclear Physics A, 493, p.350 - 364, 1989/00
被引用回数:21 パーセンタイル:76.55(Physics, Nuclear)相互作用するボソン模型(IBM)のO(6)極限とダビドフ・フィリッポフのrigid-triaxial-rotor模型並びにブィレッツ・ジャンの不安定模型の関係を研究した。を固定した内部状態をI=Oの状態に射影し変形ポテンシャルを計算した。ボソン数(N)が小さく現実的な場合には、この角運動量射影したポテンシヤルが=30゜に最小値を持つことは既に報告した。この論文では、Nの極限ではこのポテンシャルが井戸型になる事を示す。
大塚 孝治; 杉田 道昭
Physics Letters B, 215(2), p.205 - 210, 1988/12
被引用回数:21 パーセンタイル:74.49(Astronomy & Astrophysics)四重極集団運動を記述する模型として、陽子-中性子sdgボソン模型を提起する。全てのパラメタの値を一定にしたハミルトニアンを用いて、サマリウム同位体の球形変形相転移を再現出来た。gボソンのくり込みによって、従来のsdボソン模型におけるパラメタの粒子数依存性を証明した。
大塚 孝治*; 杉田 道昭
Physics Letters B, 209(2-3), p.140 - 144, 1988/02
被引用回数:47 パーセンタイル:90(Astronomy & Astrophysics)spdfボソン模型を用いて、偶々核における四重極及び八重極集団運動状態の統一的記述を与える。
大塚 孝治*; 杉田 道昭
Physical Review Letters, 59(14), p.1541 - 1544, 1987/10
被引用回数:41 パーセンタイル:85.73(Physics, Multidisciplinary)相互作用するボソン模型のO(6)極限を用いて、ガンマ不安定状態が、=30゜の3軸非対称状態で良く近似出来ることを示した。