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清水 浩之*; 小山 倫史*; 村田 澄彦*; 石田 毅*; 千々松 正和*; 藤田 朝雄; 中間 茂雄
International Journal of the JCRM (Internet), 7(1), p.33 - 36, 2011/09
本研究では、個別要素法(DEM)を用いて新たに構築した数値解析法を示し、岩盤工学における二つの問題についての物理現象及びメカニズムの解明のためのDEM解析を実施した。まず、半径方向のひずみを制御した一軸圧縮試験のDEM解析を行い、岩石のクラスII挙動を解析した。その結果、DEM解析によりクラスII挙動が再現可能であること、岩石の載荷条件がクラスII挙動に重要な役割を果たしていることがわかった。次に流体を連成させたDEM解析により水圧破砕の解析を実施した。その結果、水の浸透挙動は水の粘性に依存することを示した。粘性が低い時は、水は亀裂にすみやかに浸透し、粘性が高い時は、亀裂の発生・伸展の後、亀裂へゆっくり浸透した。さらに従来の理論と同様にDEM解析においても引張亀裂が優先的に発生した。しかし、岩石の引張強度は圧縮強度よりも小さいため、引張亀裂から放出されるエネルギーは小さい。このような小さなAEイベントはノイズと見分けることが困難である。よってAE観察においては、大きなエネルギーのせん断型のAEイベントが優先的に観察された。
今村 雅弘*; 千々松 正和*; 杉田 裕; 菊池 広人*; 村田 澄彦*; 雨宮 清*; 斎藤 敏明*
土木学会論文集, (673), p.61 - 70, 2001/00
本報告は、緩衝材の施工で発生すると考えられる継目部の力学および浸潤特性についてまとめたものである。緩衝材の充填方法の違いを反映した圧縮成型供試体と現場施工供試体を準備し、一面せん断試験および透水試験を実施した。その結果、ベントナイト緩衝材の継目部分はせん断強度が小さく、また、卓越した透水経路となることを確認できた。しかし、ベントナイト緩衝材が飽和、膨潤することで、継目部分が強度や透水性に与える影響は低減することが明らかになった。
千々松 正和*; 杉田 裕; 菊池 広人*; 今村 雅広*; 村田 澄彦*; 斎藤 敏明*
JNC TN8400 99-036, 86 Pages, 1999/09
高レベル放射性廃棄物の地層処分における人工バリアシステムでは、廃棄体周辺を緩衝材によって覆うことが考えられている。緩衝材の候補材料の一つであるベントナイトには、低透水性、自己シール性、核種吸着性、熱伝導性、化学的緩衝性、オーバーパック支持性、応力緩衝性等が期待されており、これらの機能を評価することを目的として、数々の室内試験が実施されている。また、緩衝材の施工方法としては、現場締固め方式とブロック積み重ね方式が考えられている。ブロック積み重ね方式は、あらかじめ地上施設にて製作したブロックを地下処分場に積み重ねて緩衝材とするため、施工上、現場締固め方式と比べると簡便なものとなる。しかし、この場合、ブロックの継ぎ目部分が弱面となったり、隙間が生じて卓越した水分浸潤の経路となる可能性がある。したがって、ブロック積み重ね方式の場合、緩衝材内の物理的挙動を評価する上で、この継ぎ目部分の力学および浸潤特性を評価することが重要であると考えられる。そこで、ブロックの一体部分および継ぎ目が粘土の膨潤により圧着した部分に関して一面せん断試験を実施した。さらに、緩衝材が飽和している期間に強度特性がどの程度影響を受けるのか検討した。また、現場締固め方式に関しては、緩衝材全体を一度に施工することは不可能であるため、緩衝材内に打ち継ぎ目部分はブロック積み重ね方式における継ぎ目部分に比べると隙間は小さいものの、その影響については把握しておく必要がある。そこで、ここでは、釜石粘土充填・熱負荷試験において施工した粘土を対象に一体部分と打ち継ぎ目部分の強度特性の差について検討した。さらに、緩衝材と岩盤との接触部分のせん断強度特性の取得も行なった。また、浸潤特性に関しては、ブロックの一体部分および継ぎ目部分を対象に透水試験を実施し、排水量の経時変化、取得された透水係数に関して比較検討を行なった。また、現場施工した粘土の一体部分および打ち継ぎ目部分に関しても透水試験を実施し、結果の比較検討を行なった。以上の試験の結果、次のようなことが分かった。・飽和度50%のベントナイト緩衝材の強度は飽和度が100%のベントナイト緩衝材よりも大きい。・飽和度が50%の場合、一体型供試体のせん断強度は分離型供試体に比べて大きく、ベントナイト緩衝材の変形は、ブロックの継ぎ目部分で発生する可能性が大きいと考えられる。・継ぎ目
千々松 正和*; 松本 一浩*; 村田 澄彦*; 杉田 裕; 菊池 広人*; 斎藤 敏明*
PNC TN8410 98-058, 46 Pages, 1998/04
高レベル放射性廃棄物の地層処分における人工バリアシステムでは、廃棄体周辺を緩衝材によって覆うことが考えられている。緩衝材の候補材料の一つであるベントナイトには、止水性、自己シール性、核種吸着性、熱伝導性、化学的緩衝性、オーバーパック支持性、応力緩衝性等が期待されており、これらの機能を評価することを目的として、数々の室内試験が実施されている。また、緩衝材の施工方法としては、原位置締固め方式とブロック積み重ね方式が考えられている。原位置締固め方式の場合、打ち継ぎ目はあるものの、その部分に隙間は生じず、緩衝材は一体となるため耐久強度も期待できるが、施工の機械化が困難であったり、施工期間が長期化することが予想される。一方、ブロック積み重ね方式は、あらかじめ作成したブロックを積み重ねていくため、施工上はるかに簡便なものといえる。しかし、この場合、ブロックの継ぎ目部分が弱面となったり、隙間が生じて卓越した水分浸潤の経路となる可能性がある。原位置締固め方式により施工された緩衝材の場合は、ベントナイトが一体となっており、現在取得中のデータを用い評価を行なうことが可能であると考えられるが、ブロック積み重ね方式の場合、緩衝材内の物理的挙動を評価する上で、この継ぎ目部分の力学および浸潤特性を評価することが重要であると考えられる。したがって、本論では、ブロック積み重ね方式を対象にブロック一体部分およびブロックの継ぎ目部分の力学特性および浸潤特性について検討を行なった。力学特性に関しては、一面せん断試験を実施し検討した。試験の対象としたのは、ブロック一体部分、ブロック継ぎ目部分およびブロック継ぎ目部分がベントナイトの膨潤により圧着した部分である。また、浸潤特性に関しては、水分拡散試験によりブロック一体部分とブロック継ぎ目部分との比較を、飽和透水試験によりブロック一体部分とブロック継ぎ目部分がベントナイトの膨潤により圧着した部分との比較を行なった。また、経済性、熱伝導性を高めるためにベントナイトにケイ砂を混合した材料(ケイ砂混合ベントナイト試料)についても、そのせん断特性に関してベントナイト単体材料と比較検討した。その結果、次のようなことが分かった。・水分の飽和度が高くなるにつれ緩衝材の強度は低下する。・水分の飽和度が低い場合はブロック部に比べ継ぎ目部のせん断強度はかなり小さくなり、弱