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辺見 努; 小泉 徳潔; 布谷 嘉彦; 奥井 良夫*; 松井 邦浩; 名原 啓博; 礒野 高明; 高橋 良和; 奥野 清; 伴野 信哉*; et al.
IEEE Transactions on Applied Superconductivity, 19(3), p.1540 - 1543, 2009/06
被引用回数:15 パーセンタイル:62.17(Engineering, Electrical & Electronic)NbAlケーブル・イン・コンジット(CIC)型導体は原型炉用超伝導マグネットの主要な候補材料として開発を行っている。CIC型導体を構成する超伝導素線の性能は電磁力及び熱処理時の熱歪によって影響される。原型炉を設計するために、急熱急冷変態法により製作されたNbAl素線の性能評価を温度,磁場及び軸方向歪をパラメータとして実施した。本論文では、NbAl素線の性能試験結果及び評価したスケーリング則を報告する。
松井 邦浩; 礒野 高明; 布谷 嘉彦; 辺見 努; 奥井 良夫*; 押切 雅幸; 小泉 徳潔; 高橋 良和; 奥野 清; Stepanov, B.*; et al.
IEEE Transactions on Applied Superconductivity, 19(3), p.1470 - 1473, 2009/06
被引用回数:20 パーセンタイル:67.75(Engineering, Electrical & Electronic)ITERトロイダル磁場(TF)コイル用導体は、900本のNbSn超伝導線と522本の銅線をステンレス鋼のチューブに挿入したケーブル・イン・コンジット型で、外径は40mmである。ITERでは、導体の製造認定として、各導体はスイスのサルタン試験装置で試験することになっている。導体の要求性能は、68kA, 11.3Tの条件で分流開始温度(Tcs)が5.7K以上であり、これはTFコイルの運転条件である。日本にはITER用のNbSn超伝導線を供給可能なメーカが4社あり、それぞれの素線を用いてサルタン用のサンプルを製作し、性能評価を行った。本論文では、これらの試験結果について報告する。
牛草 健吉; 関 昌弘; 二宮 博正; 乗松 孝好*; 鎌田 裕; 森 雅博; 奥野 清; 柴沼 清; 井上 多加志; 坂本 慶司; et al.
原子力ハンドブック, p.906 - 1029, 2007/11
原子力ハンドブックの第VIII章核融合の研究開発において、核融合炉の概念,炉心プラズマ物理と炉心制御技術,国際熱核融合実験炉(ITER)計画,核融合ブランケット技術,核融合燃料循環処理技術,核融合炉用材料技術,核融合動力炉概念とシステム工学課題について、研究の現状を解説する。
Belik, A. A.*; 飯久保 智; 横澤 忠洋*; 樹神 克明; 井川 直樹; 社本 真一; 東 正樹*; 高野 幹夫*; 木本 浩司*; 松井 良夫*; et al.
Journal of the American Chemical Society, 129(4), p.971 - 977, 2007/01
被引用回数:181 パーセンタイル:95.28(Chemistry, Multidisciplinary)BiMnOの単相多結晶試料を高圧合成し、その結晶構造を制限視野電子回折,収束電子線回折,中性子回折データを用いたリートベルト解析により調べた。制限視野電子線回折,収束電子線回折のデータはBiMnOが300Kで中心対称を有するC2/cであることを示している。Mn-O結合長の解析結果は、BiMnOが300Kで軌道秩序し、474Kではその秩序がなくなっていることを示している。474Kでの相転移は磁化,有効磁気モーメント,ワイス温度の小さなとびを伴う一次相転移である。
Belik, A. A.*; 飯久保 智; 樹神 克明; 井川 直樹; 社本 真一; 真家 信*; 長井 拓郎*; 松井 良夫*; Stefanovich, S. Y.*; Lazoryak, B. I.*; et al.
Journal of the American Chemical Society, 128(3), p.706 - 707, 2006/01
被引用回数:113 パーセンタイル:90.05(Chemistry, Multidisciplinary)BiMnOと同形のペロブスカイトBiScOを用いて電子線回折,中性子回折による結晶構造解析を行った。この結果BiScOの結晶構造はBiMnOの空間群とされているC2より対称性の高い、中心対称の空間群C2/cが適当であることがわかった。BiMnOについても同様な対称性の高い空間群である可能性がある。
辺見 努; 布谷 嘉彦; 礒野 高明; 小泉 徳潔; 濱田 一弥; 松井 邦浩; 名原 啓博; 高橋 良和; 奥井 良夫*; 宇野 康弘*; et al.
no journal, ,
国際熱核融合実験炉(ITER)のトロイダル磁場(TF)コイルには、NbSn超伝導線材を用いたケーブル・イン・コンジット型超伝導導体が使用される。TFコイル用超伝導導体には、超伝導撚線とコンジットの熱収縮率の違いによる熱歪や励磁時の電磁力により超伝導素線に歪が加わる。そこで、TFコイル用超伝導導体の性能予測の基礎データとして使用するために、NbSn素線の軸方向歪の印加時における性能評価を実施している。これらの試験に使用している装置の概要及び試験結果について報告する。
名原 啓博; 布谷 嘉彦; 松井 邦浩; 辺見 努; 小泉 徳潔; 礒野 高明; 宇野 康弘*; 奥井 良夫*; 押切 雅幸; 妹尾 和威; et al.
no journal, ,
急熱急冷・変態法により製作されたNbAl超伝導素線のI(B,T,)特性及び波状変形特性を計測した。その結果、NbSn素線と比較して、軸方向歪に対するIの低下は小さいことがわかった。一方、波状変形に関しては、低い荷重ではNbSn素線と比較してIの低下が非常に小さいが、ある荷重を超えると急激にIの劣化が生じることがわかった。
礒野 高明; 松井 邦浩; 奥井 良夫*; 妹尾 和威; 小泉 徳潔; 高橋 良和; 奥野 清
no journal, ,
ITER-TF導体は、日本,欧州,韓国,ロシア,米国,中国の6か国が調達し、日本は25%(4.75個分)を分担する。日本が調達するTF導体用NbSn素線の重量は約100tonであり、TF導体の総長は約22kmである。原子力機構は、他国に先立ち昨年11月にTF導体調達の取決めをITER機構と結んだ。国内メーカとの契約は、NbSn素線の製作,撚線作業,導体化作業(ジャケット製作を含む)の3段階に分割した。この調達の前に、国内4社が製造したNbSnを用いて、TFコイルの運転条件における実規模導体の超伝導特性をスイスのサルタン試験装置を用いて評価しており、内2社分については昨年報告した。今回は、残り2社の素線を用いた導体性能試験結果について報告する。通電方向により結果が異なるなど、今までと異なる現象が測定されたが、片方の素線については要求性能を満たすと判断している。