Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
藤井 貴美夫; 松尾 秀人*
JAERI-Review 2002-034, 44 Pages, 2002/12
日本原子力発電(株)東海発電所などの黒鉛減速ガス冷却炉では多量の黒鉛材料が減速材や反射材として使用されている。この種の原子炉の廃止措置にあたっては運転期間中に炉心黒鉛材料中に生成した半減期の極めて長い炭素14の濃度を把握し、必要であれば、その濃度を低減する技術を開発することが、処理処分の観点から重要な課題の一つとされている。東海発電所は平成10年3月に営業運転を終了し、廃止措置のための種々の検討が行われている。照射黒鉛の取り扱い技術の開発は重要な検討課題の一つであり、中でも炉心黒鉛を処分するためには炭素14の濃度が問題となることが指摘されている。この問題を解決するための研究の一環として炭素14に関連する文献調査を行った。本報告書は炭素14の挙動や分離技術を主として調査した公開文献の概要を整理したものである。また、本文中で述べていない関連文献は、付録として調査文献リストを掲載した。
松尾 秀人
新・炭素材料入門, 0, p.182 - 188, 1996/00
炭素材料学会が刊行する「新・炭素材料入門」の第3章炭素材料の応用の1節で、原子力分野への応用について記述した。この中では、原子炉用及び核融合炉用炭素材料について、使用にいたる背景、用途、材料の機能と特性、今後の展望などについて概説した。
松尾 秀人; 長崎 正雅
Journal of Nuclear Materials, 217, p.300 - 303, 1994/00
被引用回数:1 パーセンタイル:17.88(Materials Science, Multidisciplinary)2種類の二次元炭素繊維強化複合材料をJMTRで最高1.9810n/m(E29fJ)まで640~1070Cで中性子照射し、熱拡散率の変化を調べた。熱拡散率は照射によって低下し、特に照射量の低い時に大きく減少し、照射量の増加とともに徐々に低下する傾向が認められた。照射前の値に規格化した相対的な熱拡散率の変化は、測定温度の低い領域で大きくて、温度が高くなるにしたがって小さくなり、また照射量の増加とともに大きくなる傾向を示した。熱拡散率と密接に関連している熱伝導度の変化についても考察した。
松尾 秀人
JAERI-M 93-233, 20 Pages, 1993/12
レーザーフラッシュ法による熱拡散率測定法を検討するために新しい解析法、すなわち対数法について従来から適用されているt1/2法や重心法と比較した。実験では黒鉛とセラミックスの2種類の試料を用いて室温から高温まで測定し、熱拡散率を3つの解析方法で求めた。全ての試料の熱拡散率は温度が高くなるにしたがって単調に低下した。熱拡散率の値は低い測定温度領域では解析法によって異なる結果が得られた。高温では3つの解析法とも殆んど同じ値を示したが、低い測定温度領域では3つの解析方法のうち対数法が最も良い値を与えることがわかった。
松尾 秀人; 長崎 正雅
Journal of Nuclear Materials, 207, p.330 - 332, 1993/00
被引用回数:2 パーセンタイル:51.37(Materials Science, Multidisciplinary)二次元炭素繊維強化複合材料をJMTRで655~1070Cで最高1.610n/m(E29fJ)まで照射して、巨視的な寸法、体積、微構造の中性子照射による変化を調べた。巨視的な寸法は、繊維軸のそろった方向では収縮し、それに垂直方向では膨張するが、体積はすべて収縮するのが認められた。これらの変化量は照射前の熱処理温度が高い程小さく、また繊維がランダム配向である程小さいのが認められた。さらに繊維の微構造の変化をみるためにラマンスペクトルを測定した結果、照射による結晶構造の乱れが認められた。これらのことから高温での中性子照射による寸法安定性の良好な材料を開発するための1つの基礎データが得られた。
松尾 秀人; 小林 紀昭; 沢 和弘
炭素, 0(159), p.185 - 191, 1993/00
ホウ素含有量が3wt%および30wt%でホットプレスあるいはコールドプレスで試作した2種類の炭化ホウ素含有黒鉛を550~1070Cで中性子照射量が最高210n/m(E29fJ)までJMTRで照射した後、寸法、熱膨張率および熱伝導度の変化を調べた。それらの照射効果は、照射条件の他に供試試料の測定方向や製造方法によって異なるのが認められた。また、熱伝導度は照射によって低下するとともにその温度依存性も変化するのが認められた。
野田 健治; 杉本 昌義; 加藤 義夫; 松尾 秀人; 渡辺 勝利; 菊池 輝男; 薄井 洸; 大山 幸夫; 大野 英雄; 近藤 達男
Journal of Nuclear Materials, 191-194, p.1367 - 1371, 1992/00
被引用回数:9 パーセンタイル:65.13(Materials Science, Multidisciplinary)重陽子加速器をベースとするエネルギー選択型中性子照射実験装置(ESNIT)は高中性子エネルギー・高中性子束の照射場での材料試験が可能な施設であり、しかもこの中性子源がつくる照射場における中性子エネルギースペクトルが約5~15MeVの間でピーク性とピークエネルギーの選択性とを有している。このエネルギー領域の中性子による材料重照射試験が核融合炉材料開発にとって必須の手段として期待され、現在の要素技術検討が進められている。本稿ではESNITを用いる核融合炉材料研究とその特徴、ESNITの技術的検討の現状についてのべる。
松尾 秀人
JAERI-M 91-090, 15 Pages, 1991/06
非晶質炭素及び原子炉用黒鉛材料を1128-1483Kで中性子照射した後2573Kまでの各温度で熱処理して寸法、密度、電気比抵抗、ヤング率、熱膨張率の変化を調べた。炭素材料は原子炉用黒鉛材料に比較して照射によってより大きくて、また異方的な寸法収縮挙動を示した。この寸法収縮量は、1773Kから2023Kまでの熱処理温度で減少したが、それ以上の温度では僅かに増加した。これに対して、照射した原子炉用黒鉛材料を熱処理した場合は、寸法、密度、熱膨張率は殆んど変化しなかったが、電気比抵抗やヤング率は熱処理温度が高くなるにしたがって次第に減少した。これらの実験事実から、非晶質炭素材料と原子炉用黒鉛材料の寸法変化挙動には著しい違いがあることがわかった。
野田 健治; 松尾 秀人; 渡辺 勝利; 杉本 昌義; 加藤 義夫; 酒井 陽之; 菊池 輝男; 大山 幸夫; 大野 英雄; 近藤 達男
Journal of Nuclear Materials, 179-181, p.1147 - 1150, 1991/00
被引用回数:9 パーセンタイル:69.46(Materials Science, Multidisciplinary)D-Liストリッピング反応を利用したエネルギー選択型中性子源(ESNIT)とモジュール型照射後試験施設(MODULAB)を中心とした新しい原子力材料研究施設構想についてまとめたものである。本論文では主に下記の点について述べる。1.材料照射研究のための中性子源の要件,2.ESNITを用いた研究項目,3.ESNITによる核融合炉材料研究,4.スポレーション中性子源とESNITの比較,5.高エネルギー中性子(14MeV以上)が与える材料照射損傷への効果
松尾 秀人
炭素, 0(150), p.290 - 302, 1991/00
本論文は、原子炉用黒鉛材料および炭素材料、主として石油コークス系微粒等方性黒鉛材料IG-110と炭素材料ASR-ORBを中心にして、それらの照射および熱処理効果についてまとめた総合論文である。JMTR、JRR-2、HFRなどで550~1335Cで最高6.810n/m(E29fJ)まで照射した後、寸法、熱膨張率、熱伝導度、電気比抵抗、ヤング率などの測定結果、ならびに照射前後に熱処理してこれらの特性変化を調べたこれまでの報告を総合的にまとめ、照射効果と結晶性との関係や照射欠陥のモデルと特性変化との関係について考察した。
松尾 秀人
Int. Symp. on Carbon New Processing and New Applications; Extended Abstracts,Vol. 1., p.534 - 537, 1990/11
二方向炭素系複合材料を550~860Cで最高1.510n/m(E29fJ)までJMTRで照射し、レーザーフラッシュ法により室温から1800Cまでの熱拡散率を測定した。熱拡散率は中性子照射により減少し、また測定温度が高くなるにしたがって減少する傾向を示した。しかし、第1回目測定では、測定温度が照射温度よりも高くなると逆に増加したのに対して、第2回目の測定では温度上昇とともに単調に減少して高温では第1回目とほぼ同じ値を示して照射前の傾向と殆ど変わらなかった。比較のため測定した原子炉級黒鉛材料IG-110の熱拡散率もほぼ同様の温度依存性を示した。複合材料の照射効果では照射による界面状態の変化の影響があることも考えられるが、少なくとも今回の照射条件では特に熱拡散率の変化に影響はしていないと考えられた。
松尾 秀人; 湊 和生; 今井 久
JAERI-M 90-009, 24 Pages, 1990/02
高温工学試験研究炉(HTTR)の炉心用黒鉛材料IG-110の諸特性に対する高温照射効果は、JMTR、JRR-2およびHFR等でのキャプセル照射実験によってかなり明らかにされてきている。しかし、実際の炉心黒鉛ブロックでは温度や中性子照射量がブロックの位置によって異なり、発生した照射および熱応力が照射効果に影響することも考えられる。このため大型黒鉛ブロックの諸特性の照射効果を明らかにするための一つの方法として、OGL-1で照射した第4次~第7次黒鉛ブロックから試験片を採取し、熱膨張率、電気比抵抗、ヤング率等の特性変化を調べ、小型試験片の照射効果と比較した。熱膨張率の照射による変化傾向は小型試験片の照射効果と必ずしも一致しないがその照射による変化量は小さく、小型試験片の特性値の変動内であった。また、電気比抵抗やヤング率は小型試験片の場合と類似した変化傾向を示した。
松尾 秀人
熱測定, 17(1), p.2 - 8, 1990/00
POCO黒鉛AXM-5Q1および高温工学試験研究炉用等方性黒鉛材料の室温から2000Cまでの熱拡散率と熱伝導度を測定した。AXM-5Q1は文献値に比較して100C以下では少し小さい値を示したが、高温ではほとんど同じ値が得られた。IG-110については2つの素材ブロックから採取した資料についてその変動を求めるとともに、中性子照射効果を調べた。熱伝導度は中性子照射によって低下し、またその温度依存性は照射前に比較して著しく異なった傾向が得られ、200C付近に熱伝導度の極大値が認められた。この極大値やそれを示す温度照射条件に依存しているのが観測され、照射によって結晶が非品質化することによるものであると考えられた。
松尾 秀人; 斎藤 保; 今井 久
JAERI-M 89-080, 18 Pages, 1989/06
高温工学試験研究炉の炉床部断熱構造物にとって、寸法安定性は断熱性とともに重要な性質のひとつである。この材料に選定されているASR-ORB炭素材料の原子炉寿命中における寸法と断熱性の耐久性を、これら性質に関する試験結果と微細構造に関する研究成果を使用して評価した。この結果、炉床部断熱構造物の寿命末期における寸法変化は0.1%以下の収縮に止まり、また断熱性の劣化も試料間のバラツキの範囲内に止まる見通しであることが明らかになった。
松尾 秀人
JAERI-M 87-207, 69 Pages, 1988/01
原子炉用黒鉛材料を含めた10種類の多結晶黒鉛材料や炭素材料をJMTRで800~1335Cで最高2.8310n/m(E29fJ)まで中性子照射し、寸法、体積、密度、熱膨張率、電気比抵抗、ヤング率などの照射効果を調べた。
松尾 秀人
High Temp. -High Pressures, 20, p.579 - 583, 1988/00
930~1280Cで中性子照射した熱分解炭素および熱分解黒鉛の熱膨張率の温度依存性に及ぼす照射ならびに熱焼鈍効果について調べた。
松尾 秀人; 藤井 貴美夫; 今井 久
Journal of Nuclear Materials, 152, p.283 - 288, 1988/00
被引用回数:3 パーセンタイル:39.88(Materials Science, Multidisciplinary)照射前に水蒸気酸化した2種類の原子炉用黒鉛材料の寸法、体積、密度、熱伝導度、熱膨張係数、電気比抵抗、及びヤング率などに及ぼす中性子照射の影響について研究した。照射前に酸化した試料及び酸化しない試料を800~1020Cで最高6.610n/m(E29fJ)まで照射し、諸性質の照射による変化を調べた結果、各性質の照射による変化率は照射前に酸化した場合と酸化しない場合では同じであることがわかった。
松尾 秀人
Journal of Nuclear Materials, 138, p.222 - 226, 1986/00
被引用回数:3 パーセンタイル:40.89(Materials Science, Multidisciplinary)黒鉛材料IG-11に中性子を照射後、最高27%の重量減少を生じるまで450Cで空気酸化を行ない、熱伝導度、電気比抵抗、ヤング率に及ぼす空気酸化の影響について研究した。中性子照射により、空気酸化速度、電気比抵抗、ヤング率は増加し、熱伝導度は減少したが、その後の空気酸化によって電気比抵抗はさらに増加し、ヤング率や熱伝導度は減少した。これらの実験結果を解析した結果、中性子照射黒鉛の諸性質の空気酸化による変化傾向は非照射黒鉛の場合と同じであることが明らかになった。
松尾 秀人
JAERI-M 85-162, 18 Pages, 1985/10
多目的高濃ガス実験炉用候補材料IG-11の実寸大黒鉛スリーブに対して、急熱・自然冷却を繰り返して負荷した場合の耐熱衝撃性について調べた。内径36mm、外径46mm、長さ550mmの黒鉛スリーブを500Cから2000Cあるいは2200Cまで平均昇温速度80C/sで加熱した後自然冷却し、それぞれ最高500回、あるいは1000回加熱と冷却を繰り返して熱衝撃を負荷した後、寸法、電気抵抗、ヤング率の変化を測定した。熱衝撃負荷の初期には寸法は膨張し、電気抵抗やヤング率は減少したが、その後は熱衝撃負荷回数が増えてもほとんど変化しなかった。これらのことから、実寸大の黒鉛スリーブに急激な熱衝撃を繰り返して負荷した場合に黒鉛スリーブの諸性質は大きな変化を受けず、熱サイクル負荷に対する健全性は保たれることが明らかになった。
松尾 秀人; 佐々木 泰一
Carbon, 23(1), p.51 - 57, 1985/00
被引用回数:7 パーセンタイル:44.93(Chemistry, Physical)圧縮予荷重を付加した原子炉用黒鉛材料の熱膨張係数を室温から1173Kまで測定した。熱膨張係数は、荷重付加によって生じた残留ひずみが大きくなるにしたがって増加したが、それらの変化は実験に供した材料の種類や製造方法などには依存しない結果が得られた。また、多結晶黒鉛材料の熱膨張係数と気孔率の関係について、圧縮予荷重を付加後、あるいは熱焼鈍後に水銀ポロシメトリーによって測定した気孔率の測定結果をもとにして考察した。