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近藤 康雄; 松村 昌明*; 久保田 益充
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 177(2), p.311 - 320, 1994/00
被引用回数:7 パーセンタイル:56.56(Chemistry, Analytical)模擬高レベル廃液の硝酸濃度を脱硝または単純な希釈により2Mから約0.5Mに低下させた時の、沈殿を含んだ模擬高レベル廃液中での酸性度変化及び沈殿生成挙動を調べた。模擬廃液中に沈殿が含まれていても、沈殿が含まれていない場合と同様に、脱硝又は希釈により酸性度調整を行うことが可能であった。脱硝時のZr,Mo及びTeの沈殿率は、脱硝前に模擬廃液中に既に含まれていた沈殿の量が増大するにつれて減少した。また、希釈溶液中の沈殿生成量も希釈前に模擬廃液中に既に含まれていた沈殿の量が増大するにつれて減少した。更に、超ウラン元素抽出のための模擬高レベル廃液の調質方法について2つのフローシートを提案した。一つは脱硝による方法であり、もう一つは希釈による方法である。
近藤 康雄; 松村 昌明*; 久保田 益充
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 177(2), p.301 - 309, 1994/00
被引用回数:12 パーセンタイル:71.36(Chemistry, Analytical)2M及び0.5M硝酸濃度の模擬高レベル廃液からの沈殿生成を実験的に調べた。沈殿生成実験は、模擬廃液を約100Cで加熱還流することにより行った。2M及び0.5M硝酸濃度のいずれの模擬廃液においても、Zr,Mo,Te及びRuが主な沈殿生成元素であった。2M硝酸濃度の模擬廃液からの沈殿生成量は、溶液中のZr濃度を下げることにより減少し、Zrをまったく含まない溶液では沈殿生成は起こらなかった。また、0.5M硝酸濃度の模擬廃液では、溶液中のMo/Zr比が0.5以下の場合、約10%のZr,Mo及びTeが沈殿しただけであった。更に、溶液中からZr及びMoを完全に取り除くことが、低硝酸濃度の模擬高レベル廃液からの沈殿生成を抑制するための最も有効な方法であることが明らかとなった。
松村 昌明*; 近藤 康雄; 山口 五十夫; 久保田 益充
JAERI-M 93-010, 38 Pages, 1993/02
群分離プロセス評価予備試験装置を用いて、模擬廃液の還流および脱硝により生成するスラリーの工学的規模でのろ過試験を実施した。ろ過試験は2種類の模擬廃液を用いて実施した。沈殿を含まない模擬廃液を用いた試験では、脱硝前に5.710[J/L]以上の熱を与えて還流をおこなうことにより、易ろ過性のスラリーを得ることができ、実験室規模での実験結果が再現された。一方、室温放置により生成した沈殿を含む模擬廃液を用いた実験では、沈殿を含まない模擬廃液と同様の条件により還流・脱硝をおこなってもスラリーは難ろ過性となり、助材ろ過をおこなう必要があった。これは電温放置により生成した粒径が0.5m前後の微小粒子がスラリー中に多く含まれていたことに因るものであった。
松村 昌明*; 近藤 康雄; 久保田 益充
JAERI-M 93-009, 21 Pages, 1993/02
模擬高レベル廃液の脱硝により生成するスラリーのろ過特性を実験的に調べた。スラリーのろ過特性はスラリー中の固体の粒度分布に大きく影響された。スラリー中に粒径0.1m程度の微細粒子が含まれていると定圧ろ過によるスラリーからの固体分離は難しかった。一方、スラリー中に微細粒子が含まれていない場合にはスラリーのろ過はスムーズに行われた。粒径0.1m程度の微細粒子の大部分は模擬廃液の脱硝時に生成し、これらの微細粒子の生成は、(1)脱硝前に5.710(J/L)以上の熱を加えて還流を行うか、(2)脱硫時に1.110(J/L)以上の熱を加えることにより効果的に抑制できた。また、(1)の効果は還流時の液量には存在しなかった。