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瀬口 忠男; 勝村 庸介*; 林 成幸*; 早川 直宏; 田村 直幸; 田畑 米穂*
Radiation Physics and Chemistry, 37(1), p.29 - 35, 1991/00
ポリエチレン、エチレンプロピレン共重合体のモデル化合物としてn-パラフィンとスクワランの線照射効果を発生ガス分析、分子量測定で解析した。結晶状態、ガラス相及び液相での架橋のG値を正確に求めることができた。照射によって二重結合が生成するが、この二重結合によって架橋が優先的に起ることが見い出された。分子鎖の切断はきわめて小さく、架橋のG値に比べると1/100以下と推定された。ポリマーと対比すると、架橋及び分子鎖の切断に対する結晶と非晶の役割はモデル化合物の結晶と液相にそれぞれ対応すると考えられた。
瀬口 忠男; 荒川 和夫; 田村 直幸; 勝村 庸介*; 林 成幸*; 田畑 米穂*
Radiation Physics and Chemistry, 36(3), p.259 - 266, 1990/00
ポリエチレンのモデル化合物として、n-CH及びn-CHに線照射して生成される架橋物と分解物を高分子量質量分析計で調べた。照射線量を上げると、2量体から5量体までの架橋生成物が同定できた。しかし、架橋生成物にはより多くの不飽和を含むことがわかった。このことは2重結合を有する分子は架橋が起こり易くなるためであると考えられた。一方、分子鎖切断生成物はきわめて少なく、放射線による分子鎖切断の確率は無視できるほど小さいことがわかった。
瀬口 忠男; 早川 直宏; 田村 直幸; 林 成幸*; 勝村 庸介*; 田畑 米穂*
Radiation Physics and Chemistry, 33(2), p.119 - 128, 1989/00
CからCのn-パラフィン及びスクワラン(C)を固相及び液相で線照射したときに生成される2量体、3量体、多量体を液体クロマトグラフィーで分析し、架橋のG値を定量化した。固相での架橋のG値は1.0~1.15であり、液相では1.7~1.8であった。架橋生成物には多量の二重結合が生成していることが認められた。架橋構造は固相では結晶表面に近い領域で、すなわち、分子の未端に近い炭素原子間で架橋が進行していることが示唆された。
瀬口 忠男; 早川 直宏; 田村 直幸; 林 成幸*; 勝村 庸介*; 田畑 米穂*
Radiation Physics and Chemistry, 32(6), p.753 - 760, 1988/00
CからCのn-パラフィン及びスクワラン(C)を固相、液相で線照射したときに発生するガスを分析した。n-パラフィンでは発生ガスの99%が水素であり、そのG値は液相で3.2~3.3、固相では2.2~2.5(-77C~25C)であった。分子量や科学構造にはほとんど依存していない。次に多いのはCHであるが、その量は固相、液相ともにHの1%である。但し、スクワランでは5%である。CHはトリクリニックの固相からは発生しないがオルソローンビックの結晶からはG値で0.02発生した。
早川 直宏; 田村 直幸; 田畑 米穂*; 勝村 庸介*; 林 成幸*; 瀬口 忠男
Radiation Physics and Chemistry, 25(1-3), p.399 - 409, 1985/00
ポリエチレンモデル化合物の放射線照射による架橋のメカニズムを調べることを目的として、n-パラフィンの照射効果をガス発生量、液体クロマトグラフィによる分子量の分析およびマススペクトルによる架橋生成物の分析を行い、各生成物のG値を定量した。炭素数が奇数と偶数のn-パラフィンを選び、二量体、三量体、および四量体以上の架橋生成物を検出し、Hの発生量と架橋および二重結合の生成量について検討した。またn-パラフィンを結晶および液相で照射し、両者の相異を比較した。この結果、架橋のG値は結晶相では1.15、液相では1.7であることが明らかになった。また分子鎖の切断は分子末端でのみ起り、したがって分子鎖が長くなるほど切断の確率が小さくなることが示された。