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見掛 信一郎; 吉田 英一; 小出 馨; 前川 恵輔; 尾方 伸久; 柳沢 孝一
Engineering Geology, 56(2), p.185 - 195, 2000/00
岩盤の透水係数の空間分布、特に地下水の流動経路となり得る連続した高透水性部は地下水流動を規制する要因となるため、対象領域の透水係数の分布を把握することは重要である。透水係数の空間分布は、試錐孔を利用した原位置透水試験結果をもとに、離散した測定点を補完する方法を用いて推定できる。本報告では、岩盤の透水係数分布の不均質性を表現できる補完法について、複数の方法により透水係数分布を推定した。その結果、透水係数の空間分布の推定方法のうち、フラクタル理論を用いた方法が堆積岩中の水理学的な不均質性を表現するのに有効であった。また、推定した透水係数分布を用いてウランの移行のシミュレーションを行い手法の妥当性を確認した。
小出 馨; 柳沢 孝一
応用地質, 39(1), p.81 - 85, 1998/00
地下水の挙動や性質が主要な調査研究課題とされている応用地質分野として、高レベル放射性廃棄物の地層処分研究開発の基盤的研究である地層科学研究を取り上げ、地下水調査技術の現状を紹介すると共に、将来に向けての技術課題を示した。
稲葉 秀雄; 前川 恵輔; 小出 馨; 柳沢 孝一
動燃技報, (96), p.89 - 97, 1995/12
日本の地下深部における地下水流動特性を概括的に把握するための解析の一環として、北海道および東北日本を対象とした地下水流動解析を実施した。解析にあたっては、解析対象領域の水理地質構造、モデルを作成し、そのモデルを多孔質媒体と仮定した3次元有限要素法による定常飽和、不飽和浸透龍解析を実施した。解析結果として以下のことが得られた。(1)地下水流動の方向は大局的な地形に支配されている。(2)深度方向のピエゾ水頭の変化は小さく、深度1.000M以深ではほぼ静水圧分布を示す。(3)深度500M以深では、動水勾配はほぼ0.04以下である。(4)海岸部での側方協会条件の違いによって、解析結果に顕著な変化は生じない。
稲葉 秀雄; 前川 恵輔; 小出 馨; 柳沢 孝一
PNC TN7410 95-012, 65 Pages, 1995/05
我が国の地下深部における水理学的特性を概括的に把握するための研究の一環として、北海道を対象とした地下水流動解析を実施した。解析にあたっては、文献資料をもとにして、北海道の地形や地質構造の特徴が反映されるように考慮した上で単純化した水理地質構造モデルを作成した。さらに、透水係数などの水理パラメータと水理的な境界条件に基づいて、解析モデルを多孔質媒体と仮定した3次元有限要素法による定常飽和・不飽和浸透流解析を実施した。解析結果として、以下のことが得られた。1)北海道の広域的な地下水流動の方向は、中央部に位置する山地から、山間の盆地や周辺の平野部に向かい、地下水流動の方向は大局的な地形に支配されている。2)深度方向のピエゾ水頭の変化は小さく、深度1,000m以深ではほぼ静水圧分布を示す。3)深度500m以深では、動水勾配はほぼ0.04以下である。4)海岸部での側方境界条件の違いによって、解析結果に顕著な変化は生じない。
梅田 浩司; 柳沢 孝一
地下水学会誌, 37(1), p.69 - 77, 1995/00
我が国における広域な地下水理特性を把握するためには、日本全国に分布しているさまざまな地盤の透水性に関するデータが必要である。そのため、日本各地において実施された原位置水理試験によって取得された透水係数データを既存の公開文献から収集し、透水係数データベースを作成した。
前川 恵輔; 尾方 伸久; 柳沢 孝一; J.P.HUMM*
MRS 1995 FALL MEETING, P. 597, 1995/00
東濃ウラン鉱床は,堆積岩に覆われた花崗岩の凹状部分の西側の縁から供給さらたウランが花崗岩上部の風化部を通って堆積岩中へ移行し,鉱化したものであると考えられている 本報告は,ウラン鉱体の分布位置を決定する要因となる水理学的不均質場について検討を行ったものである 東濃鉱山のウラン鉱体部分を含む鉛直断面を対象として,対象領域の4本の試錐孔での実測データに基づき,対象領域の透水係数場をフラクタルモデルによって作成し,定常ダルシー流速場の算定とその流速場におけるパーティクルトラッキングによるウラン移行解析を実施した その結果,計算で求められたウランの移行過程の形状は,各試錐孔での線検層から求められたウランの分布形状とよく一致した
前川 恵輔; 梅田 浩司; 小出 馨; 今井 久*; 柳沢 孝一
PNC TN7410 94-029, 60 Pages, 1994/05
我が国の地下深部における水理学的特性を概括的に把握するための研究の一環として、東北日本を対象とした地下水流動解析を実施した。解析にあたっては、文献資料をもとにして、東北日本の地形や地質構造の特徴ができるだけ反映されるように考慮した上で単純化した水理地質構造モデルを作成した。さらに、透水係数などの水理パラメータと水理学的な境界条件にもとづいて、解析モデルを多孔質媒体と仮定した3次元有限要素法による定常飽和・不飽和浸透流動解析を実施した。解析結果として、以下のことが得られた。1)東北日本の広域的な地下水流動の方向は、南北に配列した山地部から山間の盆地部や海岸部に向かい、地下水流動の方向は大局的な地形に支配されている。2)深度方向のピエゾ水頭の変化は小さく、深度1,000m以深では静水圧分布を示す。3)深度500m以深では、動水勾配はほぼ0.04以下である。4)解析の結果得られた浸出点は、ほぼ一級水系の流域の内部に分布し、山地と丘陵地の境界などの地形の境界部分に多く位置する。5)海岸部分での側方境界条件の違い(透水あるいは不透水)によって、解析結果に顕著な影響は表れなかった。6)完新世更新世の堆積岩の透水係数を鮮新世の堆積岩のものより高く設定した解析では、透水係数の大小を逆に設定した場合に比べて、地下水流動の方向に顕著な違いは表れなかったが、地表面からの流出量は減少した。
新見 健; 大澤 英昭; 柳沢 孝一; 杉原 弘造; 吉田 英一; 瀬尾 俊弘; 北山 真
PNC TN7410 94-022, 190 Pages, 1994/03
釜石鉱山における地層科学研究は、地下深部の地質環境特性に関するデータの取得、現象の理解、その現象解析モデルの開発・確立、および調査試験技術の開発・確立を目標として行われている。昭和63年度から開始された5ヵ年計画(以下、第1フェーズと呼ぶ)では、地下の基礎的な地質環境特性の把握と現象の解析および現有調査試験技術の適用性の確認の2つを目的に調査研究を行った。試験実施場所は、栗橋花崗閃緑岩中に開削された釜石鉱山550mレベル坑道(地表下300m)の奥の2本の既存水平坑道およびその近傍約200m四方の範囲である。この他に、地表から掘削した試錐孔を利用した。また、地震観測については、550mレベル坑道およびその他のレベルの坑道にも地震計を設置して観測を行った。その結果、地下の岩盤では水理的異方性が存在すること、それが岩盤中の割れ目の方向に関係していること、その調査のためにはレーダートモグラフィーが有効であることがわかった。地下水の起源は降水であること、トリチウムの分析結果からは、その滞留時間は少なく見積もっても40年以上を示す地下水が存在することが明らかにされた。また坑道掘削に伴い岩盤は弾性挙動をすること、岩盤特性の変化が生じる範囲は坑道壁面から2m程度であることがわかった。地震の研究では地下での揺れが、地上に較べて半分程度になることが判明した。岩盤内に充填したベントナイトの挙動に関して膨潤圧等のデータが得られた。
小出 馨; 柳沢 孝一
PNC TN7410 93-016, 42 Pages, 1993/10
本研究は、地層処分に関する安全研究の中で重要な項目である広域地下水流動調査のための地表調査法の開発の一環として、地下水流動解析における涵養量の設定に必要な水収支に関する水文特性をリモートセンシンシグデータや地形図などの広域データから推定する手法の開発を目的として、(1)地表情報の抽出法の検討、(2)地表状況と水文特性との関係の定量化、(3)地表情報による水文特性の推定法の開発の3段階に分けて研究を進めている。本研究の第一段階である地表情報の抽出法の検討では、解析対象領域として中部事業所および東濃鉱山を含む約5km四方の領域を設定し、水収支と関連すると考えられる地表情報として地形と植生を対象に、これらの情報をデジタル標高データおよびリモートセンシングデータ(衛星データ)から抽出する手法を検討した。地形情報の抽出に関しては、デジタル標高データから斜面方位および傾斜度を算出するプログラムを作成した。プログラムの検証は、東濃鉱山周辺をテストサイトとして行い、実測と計算結果とを比較した結果、実際の解析において十分な精度を有することを確認した。また、デジタル標高データのグリッド間隔を検討した結果、解析対象領域の地形を表現するには、30m未満のグリッド間隔が必要であることが明らかになった。植生情報の抽出に関しては、夏および秋(冬)のSPOT衛星データから植被率を示すと考えられる正規化植生指標(NVI)を算出し、NVIの季節変化量を基にした林相区分を試みた。その結果、各林相(針葉樹林、広葉樹林、針広混交林、草地(芝))は、異なるNVIの季節変化量を示し、NVIの季節変化量による林相区分が可能であることが明らかになった。この結果を基に解析対象領域の林相区分図を作成し、その結果を現地調査で検証した結果、現地の林相と良く一致していることが確認できた。
柳沢 孝一; 尾方 伸久; 中野 勝志
地質と調査, (55), p.27 - 29, 1993/00
地下深部の水理学的特性を把握するために、難透水性岩盤を測定対象とした原位置透水試験装置(動燃式低水圧制御水理試験装置)を開発した。同装置は試錘孔を利用して深度500メートルまでの間 水圧と10-4CM/S10-9CM/Sオーダーの透水係数を測定することができる。本稿では、開発した試験装置の特徴と性能及び試験例について報告する。
中野 勝志; 瀬尾 俊弘; 古屋 和夫; 太田 久仁雄; 尾方 伸久; 若松 尚則; 柳沢 孝一
PNC TN7510 92-007, 27 Pages, 1992/07
本稿は、岐阜県瑞浪市明世町月吉正馬様洞試験サイトに掘削された深度 約1,000mの試錐孔(AN-1号孔)において実施した、水理試験および地下水の採水結果について報告するものである。この水理試験と地下水の採水は、SKBがスウェーデンの放射性廃棄物の地層処分に係わるサイト特性調査で使用した、アンビリカルホースシステムを用いて行われた。水理試験は注水法を用いて孔内の2区間で、地下水の採水は4区間で行った。地下水の採水中に地上部と孔内部のデータ通信に問題が生じたこともあったが、装置の機能は全体的には満足のゆくものであった。水理試験の結果より、AN-1号孔の岩盤の透水性はかなり低いことがわかった。設定した2つの測定区間の中で、透水性の高かった277.5281.5m区間には、測定区間内を横断する割れ目が分布していると考えられる。同区間の透水量係数は約10/SUP-7/m/SUP2/sであった。また、岩盤の平均透水係数は約3x10/SUP-8/m/sであった。一方、947951m区間の透水量係数と平均透水係数は、それぞれ約4x10/SUP-9/m/SUP2/sであり、透水性の低いことがわかった。地下水の採水に係わる主な問題点は、AN-1号孔周辺の岩盤の透水性が低いため、地下水を十分に供袷できる採水区間を見い出すことが困難であったこと、および地層水(閉鎖した採水区間内の岩盤の間隙に本来存在する地下水)を採水するのに長時間を必要としたことである。
柳沢 孝一; 今井 久; 古屋 和夫; 若松 尚則; 梅田 浩司
PNC TN7410 92-019, 68 Pages, 1992/07
わが国に存在する地下深部の水理条件を把握するために、中部日本の大小2つの領域を対象とした地下水流動解析を行った。中部日本(300500km深さ10km)の解析では文献資料をもとに水理地質構造モデル(透水係数分布を表したモデル)を構築し、その一部である東濃地域(87km深さ3km)の解析では原位置調査結果をもとに水理地質構造モデルを構築した。これらのモデルに基づき、有限要素法を用いて定常三次元飽和不飽和浸透流解析を行った。解析の結果、以下の点が判明した。(1)中部日本の解析では、ピエゾ水頭分布は領域の地形に沿ったものとなる。(2)東濃地域の解析では、表層付近のピエゾ水頭分布は局所的な地形に沿ったものとなり深部でのピエゾ水頭分布は領域の大局的な地形を反映したものとなる。(3)いずれの解析においても、ピエゾ水頭の鉛直方向の変化は浅部を除いて極めて小さくほぼ静水圧分布である。(4)深部(深度500m以深)での動水勾配は、いずれの領域においてもはとんどの部分で0.04未満である。(5)中部日本の解析では、標高-3,000m以深の透水係数分布、飽和度と圧力水頭の関係、および海岸部の側方境界条件を変えても、流動状況に大きな違いは現れない。
柳沢 孝一; 古屋 和夫; 大澤 英昭; 若松 尚則; 梅田 浩司
PNC TN7410 92-015, 67 Pages, 1992/06
広域の地下水理機構の解明に関する研究の基礎資料を得るため、地表から深度1,000m付近までの地盤における透水係数についての文献調査を行った。対象とした文献は、19801989年に発行された地質、土質、土木工学、地熱、資源などの関連する学術雑誌とし、552件の地盤の透水係数に関するデータを収集した。さらに収集したデータを岩種(花崗岩類、ハンレイ岩類、流紋岩類、玄武岩類、新第三紀堆積岩、先新第三紀堆積岩、石灰岩、結晶片岩類、第四紀堆積層、第四紀火山岩類)・地域別に分類し、地盤の水理学的特性についての検討を行った。 今回収集した文献によると、日本の地盤の透水係数は10/SUP-8/cm/secオーダから10/SUP0/cm/secオーダの範囲内である。また、各岩種の透水係数の平均値は石灰岩が10/SUP-3/cm/secオーダ、第四紀堆積層が10/SUP-4/cm/secオーダでそれ以外の岩種は10/SUP-5/cm/secオーダを示している。さらに、岩種および地域を考慮した透水係数の平均値は九州地方の石灰岩が最も大きく(2.74x10/SUP-1/cm/sec)、九州地方の第三紀堆積岩が最も小さい(2.90x10/SUP-6/cm/sec)という結果が得られた。なお、今回収集したデータには、深部地盤や地質時代の古い地層に関するデータが十分ではない。今後、日本全国の地盤の透水性を総合的に評価するために、より広範囲なデータの収集と解析が必要と考えられる。
尾方 伸久; 大澤 英昭; 仙波 毅; 柳沢 孝一
PNC TN7410 92-001, 48 Pages, 1992/01
岩盤中の地下水の流れを評価するためには、まず岩盤中の水理地質構造をモデル化する必要がある。そのモデルを構築する際には、地形や水理地質構造をいかに簡略化するか、境界条件や透水係数などの水理定数をいかに現実にそくした妥当な値に設定するのかが重要な課題となる。結晶質岩盤中の透水係数は、岩盤中のさまざまな割れ目の要因(性状、密度、ネットワーク等)に支配されていると考えられている。その透水係数と各割れ目特性との関係を明らかにするため、多変量解析の手法(重回帰分析、クラスター分析)を用いて解析をおこなった。用いたデータは、岐阜県東濃地域の花崗岩中に掘削された2孔の試錐孔で得られたAN-1,32点・AN-3,24点での透水係数測定値とそれに対応する物性値である。その結果、以下の事が明らかとなった。(1)本地域の花崗岩の透水性を支配しているのは、岩盤中に発達する割れ目系であり、その割れ目の数、割れ目の開口程度、充填鉱物の有無などの違いにより透水係数値が決定づけられている。(2)クラスター分析によって各透水係数に対応する分類構造が得られた。各クラスターにはそれぞれ異なった透水係数が分布し、その特性は割れ目の開口、充填幅、交差本数、孔井の割れ目卓越方向などに支配されている。(3)クラスター分析の結果、同一透水係数を示す異なった試験区間でも、割れ目性状が微妙に異なっている場合がある。したがって、透水係数値のみで分類するのではなくほかの特性も考慮した分類が必要である。今回実施したような統計解析手法を用いて解析をおこなうには、使用したデータ数では不十分であり、現在の解析精度には若干問題が残る。今後データの集積を図るとともに再解析をおこなう予定である。
吉田 英一; 大澤 英昭; 柳沢 孝一; 山川 稔
応用地質, 30(3), p.131 - 142, 1989/00
線を伴わないベータ線放出核種の分析では、そのベータ線スペクトルが連続的になることから、スペクトル上、妨害となる他核種を分離・除去する必要がある。本報では、特に揮発性を有するTc(予稿では言及していない)について、低エネルギ-域の検出効率が高く、より低レベルベータ線測定に効果的な液体シンチレ-ションアナライザーによって測定することを前提とし、他核種との分離精製効果が大きく、また、液シン用サンプル調整が容易な水蒸気蒸留分離法について液性、酸化剤等蒸留諸条件の検討結果を報告する。
小出 馨; 柳沢 孝一; 杉原 弘造; 吉田 英一; 瀬尾 俊弘
放射性廃棄物の地層処分に関する国際学会, ,
地質環境とその長期安定性に関する知見は,地層処分における多重バリアシステムの研究開発の基盤として不可欠な情報であることから,動燃事業団では,地層科学研究の一環として,自然状態における地下水の動きと化学的性質に焦点を置いた試験研究を東濃鉱山で実施中である.本発表では,これまでの主要な成果の概要と今後の課題について報告する.