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柳田 剛*; 斎藤 祐児; 竹田 幸治; 藤森 淳*; 田中 秀和*; 川合 知二*
Physical Review B, 79(13), p.132405_1 - 132405_4, 2009/04
被引用回数:11 パーセンタイル:45.24(Materials Science, Multidisciplinary)最近の先端半導体デバイス開発において、半導体の双極性を作り出すことは重要な技術である。理論計算は4価の陽イオンによる電子ドープマンガン酸化物の存在を予言するが、直接的な実験事実が不足しているため、強磁性の起源は議論の余地が有る。今回、我々は軟X線磁気円二色性(XMCD)測定により、(La,Ce)MnO薄膜の強磁性を調べた。実験結果は、強磁性発現は、Mnの存在によるものでは無く、Mnの自己ドーピングによるものであることが分かった。
熊田 政弘; 村岡 進; 柳田 剛*; 降矢 喬*; 泊里 治夫*; 藤原 和雄*
JAERI-M 86-045, 18 Pages, 1986/03
高レベル放射能性廃棄物地層処分の安全性評価研究の一環として廃棄物個化体容器用金属材料として候補に挙げられているSUS304、SUS309Sステンレス鋼の2鋼種について鋭敏化処理した試料を用い、模擬処分環境下での応力腐食割れに及ぼす線照射の影響に関する試験を行った。線照射にはWASTEFのCs線源とJMTRの使用済燃料を用いた。その結果、模擬処分環境とした花崗岩小塊を含む模擬地下水中および湿潤ベントナイト中においてSUS304ステンレス鋼には応力腐食割れ感受性が認められたがSUS309Sステンレス鋼には認められなかった。一方、比較のために行った純水中での応力腐食割れ試験では2鋼種とも応力腐食割れ感受性を示さなかった。なお、本研究は日本原子力研究所と(株)神戸製鋼所とにおいて共同にて実施されたものである。
熊田 政弘; 木村 英雄; 下岡 謙司; 中越 章雄*; 村岡 進; 柳田 剛*; 雨宮 清*; 犬竹 章郎*; 中村 治人; 荒木 邦夫
JAERI-M 86-044, 87 Pages, 1986/03
昭和58年度から花崗岩岩体中に原位置試験室を開設し、これまでの試験技術をもとに原位置での実験手法や評価手法を確立する為に岩盤加熱試験、元素移行試験及び材料耐久性私権を行ったので、その結果を報告する。岩盤加熱試験の結果、健岩部での実測温度は計算温度と良く一致する事、また亀裂部では地下水による熱の移動が無視できない事が分かった。ヒ-タ-近傍の亀裂部分では岩盤の歪み 及び透水性の変化が認められた。元素移行試験の結果、亀裂中での元素移行が支配的である事、及び岩体中での拡散も移行要因として重要である事が分かった.材料耐久試験では、10種の鋼種について熱処理した試料を用いて約75Cで応力腐食割れ試験を行ったが、12ケ月経た時点で2,3のVノッチ試験片に応力腐食割れ感受性が認められた。
下岡 謙司; 中村 治人; 柳田 剛*; 村岡 進
Journal of Nuclear Science and Technology, 22(10), p.833 - 840, 1985/00
被引用回数:3 パーセンタイル:47.09(Nuclear Science & Technology)岩石への放射性核種の吸着現象は結晶粒界への浸み込みと、その間隙水中での結晶表面での化学反応によるものと考え、岩石を粉砕しない状態で吸着実験を行った。花崗岩の小片へのCs,Sr,Am及びNpの拡散を調べたところ、CsとSrは各イオンが吸着平衡を保ちながら拡散する機構で説明できる分布を示したが、Am及びNpは溶液中での存在状態に大きく依存している様子がうかがえた。Amは岩石表面への沈着、Npについては担体量が多く、岩石側に反応容量がなく早く拡散する。しかし、徐々に液性変化が起り吸着が進行する。花崗閃緑岩,安山岩,玄武岩,流紋岩,及び花崗岩について吸着試験を行った。Amは岩石の種類に関係なく、間隙水量にほぼ比例した吸着量を示した。流紋岩は特に水を吸いやすく、Cs,Sr及びNpの間隙水当りの吸着量は他の岩石に比べて少ない。