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國富 一彦; 井岡 郁夫; 梅西 浩二*; 菱田 誠; 田中 利幸; 下村 寛昭; 佐野川 好母
JAERI-M 85-008, 20 Pages, 1985/02
大型構造機器実証試験ループ(HENDEL)には、耐圧管の内側に繊維系断熱材を設けた高温配管が設置してある。この配管の断熱性能を把握することを目的として、昭和57年度から実施したHENDELのNO1~NO6サイクルの運転では耐圧管表面温度、熱流束等の計測を行ってきた。この熱流束の計測には薄膜の熱流束計を用いてきたが、昭和58年5月~7月にかけて行ったNO8~NO9サイクルの運転では、さらに詳細な熱流束を計測するために、耐圧管の周囲に空冷ダクトを設置し耐圧管表面を強制冷却することにより耐圧管表面からの放散熱量を求めた。本報は、空冷ダクト試験装置の概要について述べると共に、NO8~NO9サイクルの運転の試験結果をまとめたものである。
菱田 誠; 國富 一彦; 井岡 郁夫; 梅西 浩二*; 近藤 康雄; 田中 利幸; 下村 重昭*
日本原子力学会誌, 26(6), p.506 - 518, 1984/00
被引用回数:1 パーセンタイル:19.16(Nuclear Science & Technology)日本原子力研究所で開発が進められている多目的高温ガス実験炉では内部断熱高温ガス配管が使用されることになっている。従来の工業設備でこのような形式の配管が使用されたこともなく、また実規模の高温配管について断熱性能が調べられた例は極めて少ない。そこで、原研のHENDELを用いて、その設置の一部として設置されている高温配管について断熱性能の試験を行った。本試験では、耐圧管及び断熱層内の温度分布、耐圧管表面の熱流束分布の測定を行い、耐圧管の温度及び熱流束はほぼ一様な分布であることを確認し、これらの測定結果から有効熱伝導率の実験式を求めた。また、耐圧管の温度の実験値と伝導計算コードTRUMPで計算した値とを比較したところ良い一致が得られた。更に、実験炉の内管の温度分布を求め、高温点は生じないことを確認した。これらの結果は、実験炉を開発する上で有用な試料になると考えられる。
菱田 誠; 國富 一彦; 井岡 郁夫; 梅西 浩二*; 近藤 康雄; 田中 利幸; 下村 寛昭
JAERI-M 83-180, 61 Pages, 1983/10
多目的高温ガス実験炉の一次系及び二次系の高温配管には内部断熱高温配管が使用されることになっている。従来の工業設備ではこのような形式の高温配管が使用された例はない。また、これまで実規模の内部断熱高温配管について断熱性能を調べた例は極めて少ない。そこで、HENDELを用いて、その装置の一部として設置されている高温配管について断熱性能の試験を行った。本試験では、耐圧管及び断熱層内の温度分布、耐圧管表面の熱流束分布の測定を行い、耐圧管の温度及び熱流束はほぼ均一な分布であることを確認し、これらの測定結果から有効熱伝導率の実験式を求めた。また、耐圧管の温度の実測値と伝熱計算コードTRUMで計算した値を比較したところ良い一致が得られた。更に、実験炉の内管の温度を計算で求め、高温点は生じないことを確認した。
國富 一彦; 井岡 郁夫; 梅西 浩二*; 菱田 誠; 田中 利幸; 下村 寛昭; 佐野川 好母
JAERI-M 83-082, 55 Pages, 1983/06
HENDEL(Helium Engineering Demonstration Loop)は、1982年3月に完成し、現在までに検収運転を含めて3回の試験運転を行った。HENDELの本体部であるマザーナアダプタループ(M+Aループ)には、温度1000C、圧力40気圧、流量最大4kg/sのヘリウムガスの流れる高温配管が設置されている。本報告書は、この高温配管の温度分布の計測結果について述べたものである。この結果、高温配管表面温度は最大230Cであり、設計温度の350Cを十分下回るものであった。又、高温配管断熱材の有効熱伝導率は、0.4~0.49kcal/mhCであった。なお、本報告は、原研東海研究所で1982年12月に行われた、原研-ユーリッヒ研との第3回コンポーネントタスクミーティングに提出されたものである。