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吉沢 巌*; 小原 長二*; 梶 加名子; 畑田 元義
Journal of Applied Polymer Science, 55, p.1643 - 1649, 1995/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Polymer Science)ポリエチレン発泡体に難燃性オリゴマーをグラフト重合させて発泡体を難燃化する技術を開発するにあたり、オリゴマーの重合挙動を検討した。含浸時のオリゴマーの粘度を下げるための希釈剤が残存することが考えられるので、オリゴマーに希釈剤が存在したときの重合速度、また雰囲気中に酸素が存在したときの重合速度について検討した。オリゴマーの重合速度は線量率の一乗に比例すること、同じ線量では、照射回数が多い程、重合に有利であった。また希釈剤として水又はメタノールを使用したときこれらは殆ど重合に影響を与えなかった。残存酸素は、オリゴマーの液膜の厚さが小さいときに大きな重合抑制効果を示した。
梶 加名子; 吉沢 巌*; 小原 長二*; 駒井 邦章*; 畑田 元義
Journal of Applied Polymer Science, 51, p.841 - 853, 1994/00
被引用回数:11 パーセンタイル:48.18(Polymer Science)連続気泡型含リンビニルオリゴマーを含浸させ、窒素気流中で電子線照射を行い、発泡体気泡内壁にオリゴマーをグラフト重合させた。このときオリゴマーの希釈率、ローラー間隙を選ぶことにより適当な含浸率を得ることができた。また電子線の照射条件についても検討を行った。得られたグラフト発泡体は、典型的な難燃試験に合格することがわかった。また、グラフト処理により、原発泡体の機械的性質が著しく損われることはなかった。
梶 加名子; 阿部 義則*; 村井 正樹*; 西岡 昇*; 小佐井 興一*
Journal of Applied Polymer Science, 47, p.1427 - 1438, 1993/00
被引用回数:25 パーセンタイル:72.11(Polymer Science)最近になって市場に出始め、単材あるいは複合材料として産業資材分野への利用が期待されている高性能繊維材料である超高分子量、高強力ポリエチレン繊維への電子線を用いるアクリル酸の前照射グラフト重合を行い、グラフト重合挙動を検討すると共に熱安定性の付与をはかった。グラフト重合挙動は従来の高密度ポリエチレン繊維やフィルムと本質的に異ならないが、原繊維のもつ高強力を保持するためには前照射線量は1Mrad程度の小線量が望ましいことを明らかにした。又原繊維は最大収縮率約90%150C附近で溶融切断してしまうがアクリル酸をグラフト後Ca塩に転換することにより収縮率10%程度300Cになっても溶融切断しない高強力繊維が得られた。
B.Tang*; 梶 加名子; 吉沢 巌*; 小原 長二*; 畑田 元義
JAERI-M 91-134, 47 Pages, 1991/09
連続気泡型ポリエチレンフォームの放射線加工を行う時の基礎データとして、連続気泡型ポリエチレンフォームを電子線照射したときの強伸度及びゲル分率の変化、また照射後の加熱の効果について検討を行った。未照射フォームは化学架橋により、約50%のゲル分率を示す。このフォームに電子線照射することにより、ゲル分率は約30%増大したが、強度は、室温、70C及び100Cのいずれにおいても殆ど変化しなかった。しかし、70C及び100Cにおける伸度は小さくなり、化学架橋に更に放射線架橋を加えることにより、高温での伸びを防げることが明らかになった。また寸法安定性は電子線照射により著しく改善された。
G.M.Qin*; 梶 加名子; 畑田 元義
JAERI-M 91-106, 114 Pages, 1991/07
多種類の官能基をある種の規則性を以ってポリマーに導入するために、アクリル酸とビニルピロリドンの多段・複合重合及び共グラフト重合の研究を行った。多段・複合グラフト重合においては、グラフト率-時間曲線及び第二段階のグラフト率はグラフト重合のモード及び第一段階のグラフト率に依存した。同時共グラフト重合では、グラフト率-時間曲線は、モノマー溶液中のモノマー比に依存した。10%KOH電解液中のグラフト膜の電気抵抗は、グラフト膜のグラフト率に依存するが、その挙動は、グラフト重合のモード及び第一段階のグラフト率に依存する。グラフト重合条件を定めるための予備実験の結果も詳しく述べた。
金谷 義博*; 梶 加名子
繊維学会誌, 45(7), p.318 - 323, 1989/07
表面官能基濃度の高いポリエステル繊維を得る目的でメタクリル酸の薄層グラフト重合を行なった。グラフトメタクリル酸の濃度と繊維のアルカリ加水分解による方法で調べたところ、この濃度は繊維の最表面で比較的低く、表面から1m以内の内部で最大値を示し、更に内部では次第に減少し0に近づくことが明らかになった。この結果から、グラフト後、繊維の表層部分をアルカリ処理により適量削り取り、表面官能基濃度最大の面を露出させることにより、表面官能基濃度の高いグラフト繊維が得られることが期待できる。事実、メタクリル酸のグラフト率が1%以下のポリエステルでも、アルカリ処理により鮮明に染色されるようになった。
梶 加名子; 畑田 元義; 吉沢 巌*; 小原 長二*; 駒井 邦章*
Journal of Applied Polymer Science, 37, p.2153 - 2164, 1989/00
被引用回数:17 パーセンタイル:65.82(Polymer Science)連続気泡型ポリエチレンフォームの親水化を目的にアクリル酸の放射線(前照射)グラフト重合を行った。
梶 加名子; 吉沢 巌*
ポリファイル, 26(9), p.25 - 27, 1989/00
原研と三和化工(株)との共同研究の成果である放射線グラフト重合によるポリエチレンフォームの難燃化技術を概説し、難燃性ポリエチレンフォームの安全性を紹介する。
梶 加名子
プラスチック加工技術, 15(5), p.9 - 16, 1989/00
放射線グラフト重合による高分子の表面改質について、大阪支所で行われた研究の中、基礎的なものとして、グラットポリエチレンの表面構造に及ぼす重合条件の影響、その応用として、連続気泡型ホリエチレンフォームの親水化を紹介した。
梶 加名子
J.Appl.Polym.Sci., 32, p.4405 - 4422, 1986/00
被引用回数:28 パーセンタイル:79.52(Polymer Science)アクリル酸グラフトポリエチレンの組織構造とグラフトポリアクリル酸の分布を調べた。グラフト重合はホモ重合抑制剤であるモール塩の添加系あるいは無添加系で前照射を用いて行なった。モール塩の添加のない系ではフィルム表面にグラフトポリアクリル酸の層が形成され、添加系ではグラフトポリアクリル酸とポリエチレンの両方からなる層が形成されることが明らかになった。
梶 加名子; 安藤 伊助*
JAERI-M 85-175, 10 Pages, 1985/11
軟質ポリ塩化ビニル(PVC)シートの強度増大のためそれに混入するポリエステル繊維の、PVCに対する接着性を向上させる目的でアクリロニトリルの放射線グラフト重合を行なった。グラフト重合は、ポリエステルの膨潤剤としての二塩化エチレンを用いることにより室温でも円滑に進行させることが出来た。ポリエステル繊維のPVCに対する接着性はグラフト重合により向上した。又、原繊維の充てんによりPVCシートの強度は低下するが、グラフト繊維の充てんにより高くなることが明らかになった。
梶 加名子
Ind.Eng.Chem.,Prod.Res.Dev., 24(1), p.95 - 102, 1985/00
親水化を目的とするポリエステル繊維へのアクリル酸のグラフト重合を具体的な例として、放射線グラフト重合における二つの問題点、1)いかに繊維外のホモポリマーの生成を抑制するか,2)いかに繊維内にモノマーを侵入させるか,を提起し、その解決をはかった。第一の点に関しては、モノマー溶液への鉄塩又は銅塩の添加が繊維外のホモポリマーの生成を抑制し、円滑にグラフト重合を進行させるのに有効であること、第二の点に関しては、二塩化エチレン等、塩素化水素の使用が室温におけるグラフト重合速度を高めるのに極めて効果があることを見出した。又、グラフト繊維の親水性(吸湿性,吸水性,帯電防止性,染色性等)を検討し、アクリル酸グラフト物、特にそのNa塩は、低いグラフト率で木綿と同程度の親水性を付与されていることを明らかにした。
梶 加名子
工業材料, 31(4), p.98 - 106, 1983/00
新しい材料を作る際に、既存の材料を改質、加工するという方法は確実且つ有効である。本論文では材料の改質における、放射線グラフト重合の意義を述べると共に、大阪支所で行なわれて来た放射線グラフト重合による合成織維の改質の研究の一端である、アクリル酸のグラフト重合によるポリエチレンの耐熱化および難熱化について紹介した。
梶 加名子
JAERI-M 9481, 194 Pages, 1981/05
本研究は、放射線グラフト重合による合成繊維の改質に関するものである。放射線を手段として採用したのは、それが最も一般的にどんな繊維にも、またどんなラジカル重合性モノマーにも適用できると考えたからである。繊維としては、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン繊維を主に取上げた。実際にグラフト重合を行なうにあたっては、まず繊維外のホモポリマーの生成を抑制して繊維内部で円滑にグラフト重合させる方法や、繊維表面のみでグラフ卜反応を起こさせる方法について研究した。このような手法でポリエステル繊維の親水化、難燃化、ポリ塩化ビニル繊維の親水化、耐熱性の向上、ポリエチレン繊維の耐熱性の向上、難燃化、親水化に関して具体的な改質方法の基礎的な実験を行ない、ほぼ期待通りの結果が得られた。
梶 加名子; 大倉 啓*; 岡田 紀夫
繊維学会誌, 35(2), p.80 - 89, 1979/00
ポリエチレンテレフタレート(ポリエステル)布を難燃化する目的でV.d.G.加速器あるいは変圧器整流型の加速器よりの電子線を用いて、ビニルフォスフォネートオリゴマーのグラフト重合を行なった。線量率は最高3.310rad/secであった。オリゴマーの所要量を布に含浸させ電子線を、照射すると、オリゴマーは重合架橋化し、布に含浸させ電子線を照射すると、オリゴマーは重合架橋化し、布に固着され、みかけのグラフト重合がおこる。オリゴマーのグラフト反応は比較的容易であり、オリゴマーの利用率は80%まで達した。グラフト布の耐火性は著しく改善され、極限酸素指数(LOI)は原布の18.5から、りん含有率12%でLOI=26まで上昇した。重量増加率10%(りん含有率2.2%)の布を着火させ次いで火災から除去すると直ちに消火した。即ち自己消火性であった。グラフト布は帯電防止性が付与され、熱安定性も塩素化ポリエステル布に比して遥かにすぐれていた。グラフトにより機械的性質は劣化せず風合いもすぐれていた。
梶 加名子; 岡田 紀夫
繊維学会誌, 34(7), p.331 - 335, 1978/07
ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)の布を塩素ガス中に置き、線を照射して得た塩素化試料の耐アルカリ性を検討した。種々の塩素含有率の布を炭酸ソーダ水溶液に浸漬、所定温度に加熱すると、多少とも重量損失が起こり、機械的性質は低下した。しかしながら、各種染料に対する染着性、水滴吸収速度より測定した親水性は、塩素化後のアルカリ処理によって著しく増大することが見出された。処理布を走査型電子顕微鏡で調べた。塩素化のみでは、繊維表面に変化は見られないが、アルカリ処理により、最大10の大きさの細孔が多数形成していることが認められた。染色性の改善、親水性の増加はアルカリ処理による細孔の形成によるものであり、この反応はポリエステル繊維の改質に応用できる。
梶 加名子; 岡田 紀夫
繊維学会誌, 34(4), p.166 - 174, 1978/04
ポリエステル(ポリエステレンテレフタレート)繊維を難燃化する目的で放射線によって直接塩素化する方法について研究した。ポリエステルのフィラメントまたは布を約一気圧の塩素ガス中に置き、室温で線を照射すると塩素化反応が起こり、5~10%の塩素含有率を持つポリエステルを得ることができた。この際、ポリエステル繊維を適当な膨潤剤で前処理しておくと反応速度を増加させることができる。塩素ガス充てん-照射を繰返し行うことにより、塩素含有率20%以上の塩素化繊維を調整することができる。塩素化による強度的性質の低下はわずかであった。ポリエステル繊維は塩素化により耐炎性が著しく増加していることが確認された。しかしながら熱重量分析よりみた耐熱性は原繊維より劣っているので、塩素化を少量にとどめ、他の難燃剤の併用が実用上有効であると思われる。
梶 加名子; 岡田 紀夫; 桜田 一郎*
繊維学会誌, 34(12), p.545 - 550, 1978/00
全芳香族ポリアミド、ポリ-m-フェニレンイソクタルアミド(m-PIA)及びポリ-p-フェニレンテレフタルアミド(p-PTA)に対する放射線照射効果をCo60線及びV.d.G.電子線を用い検討した。m-PIA,p-PTA共真空中照射においては1000Mradの照射においても強伸度の低下はほとんどなく、むしろやや増大する傾向がみられる。空気中照射においては強伸度は照射によりやや減少し、酸素の存在が主鎖切断を促進していることがわかるがナイロン6の200Mrad空気中線照射後の強度保持率が4%であるのに反し、m-PIAのそれは91%,p-PTAのそれは99%であり全芳香族ポリアミドが脂肪族ポリアミドに比して著しく放射線に対して安定であることが明らかになった。溶液粘度の測定より、全芳香族ポリアミドにおいても脂肪族ポリアミド同様真空中照射においては架橋反応が、空気中照射においては崩壊反応が優先していることが明らかになった。熱分解特性からみた耐熱性は1000Mradの照射後も損なわれていないことがわかった。
梶 加名子; 岡田 紀夫; 桜田 一郎*
繊維学会誌, 33(10), p.T488 - T494, 1977/10
ポリ塩化ビニル(PVC)繊維へ、その難燃性を損うことなく軟化温度向上させ、親水性を付与する目的で、アクリル酸(AA)の放射線グラフト重合を行なった。 モール塩を少量加えたAA・二酸化エチレン・水の混合液を用いて円滑にグラフト重合を行なうことができた。Co-60線用いる浸漬法、Van de Graff加速器から電子線を用いる含浸法、何れもグラフト重合をおこさせることができ、特に電子線を用いた場合、線量率0.1Mrad/secで僅か2秒の照射でグラフト率30%の繊維を容易にえることができた。AAグラフト繊維は熱収縮性が小さく、グラフト後、カルシウム塩に転換することにより、さらに熱収縮性を改善することができた。 耐炎性はAAグラフトによりほとんど損なわれず、100%グラフト繊維も原繊維のもつ自己消火性を保っていた。 PVC繊維はAAのグラフト率で木綿と同程度の吸湿性を示した。
梶 加名子; 岡田 紀夫; 桜田 一郎*
繊維学会誌, 33(10), p.T494 - T498, 1977/10
ポリ塩化ビニル繊維の難燃性を損なうことなく、軟化温度を向上させる目的で、Co60線を用いる、アクリル酸カルシウムのグラフト重合を行なった。 二塩化エチレン・メタノール溶液で繊維を前膨潤させた後、アクリル酸カルシウム水溶液を用いるか、又は前膨潤なしで、二塩化エチレンを加えたアクリル酸カルシウム水、メタノール溶液を用いることにより、金属塩の添加の下で、浸漬法同時照射で円滑にグラフト重合を行なうことが出来た。 アクリル酸カルシウムをポリ塩化ビニル繊維にグラフトすることにより、熱収縮温度を著しく向上することが可能であり、またグラフト重合による強度的性質の変化はほとんど認められなかった。さらに、グラフト反応により、原繊維のもつ自己消火性は損なわれず、カチオン染料に染色可能になった。