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葉田野 希*; 吉田 孝紀*; 森 沙織*; 笹尾 英嗣
Sedimentary Geology, 408, p.105751_1 - 105751_13, 2020/10
被引用回数:2 パーセンタイル:24.37(Geology)東アジアモンスーンの履歴や、モンスーン気候の発達とテクトニクス、地球規模の気候との関係は複雑で議論が多い。本研究では、西南日本の湖成堆積物の主成分元素と希土類元素の組成に基づいて化学風化条件を検討した。その結果、380340万年前には主成分元素組成から推定される変質強度の指標や希土類元素組成,試料の鉱物組成から、化学風化が強まったことがわかった。既往研究成果との比較から、西南日本におけるこの時期の強風化条件は、黒潮の流入による温暖湿潤気候と東アジア夏季モンスーンに起因する可能性が考えられた。
Cho, S.*; 兵藤 哲雄*; 慈道 大介*; Ko, C. M.*; Lee, S. H.*; 前田 沙織*; 宮原 建太*; 森田 健司*; Nielsen, M.*; 大西 明*; et al.
Progress in Particle and Nuclear Physics, 95, p.279 - 322, 2017/07
被引用回数:80 パーセンタイル:89.92(Physics, Nuclear)RHICやLHCでの検出器の性能向上により、高エネルギー重イオン衝突において基底状態だけでなく励起状態のハドロンも測定できるようになった。そこで、重イオン衝突はハドロン分子状態やマルチクォーク状態などのエキゾチックハドロンの新しい手法となる。エキゾチックハドロンの構造は量子色力学の基本的性質と関連しているので、これらを研究することはハドロン物理の最も精力的な話題の一つである。本レビューでは、重イオン衝突で測定できるようなエキゾチックハドロン候補の幾つかに対して、現在の理解をまとめる。
森田 浩介*; 森本 幸司*; 加治 大哉*; 羽場 宏光*; 大関 和貴*; 工藤 祐生*; 住田 貴之*; 若林 泰生*; 米田 晃*; 田中 謙伍*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 81(10), p.103201_1 - 103201_4, 2012/10
被引用回数:161 パーセンタイル:97.28(Physics, Multidisciplinary)113番元素である113をBi標的にZnビームを照射する実験により合成した。観測したのは6連鎖の崩壊で、そのうち連鎖の5番目と6番目は既知であるDb及びLrの崩壊エネルギーと崩壊時間と非常によく一致した。この意味するところは、その連鎖を構成する核種が113, Rg (Z=111), Mt (Z=109), Bh (Z=107), Db (Z=105)及びLr (Z=103)であることを示している。本結果と2004年, 2007年に報告した結果と併せて、113番元素である113を曖昧さなく生成・同定したことを強く結論付ける結果となった。
加治 大哉*; 羽場 宏光*; 笠松 良崇*; 工藤 祐生*; 森本 幸司*; 森田 浩介*; 大関 和貴*; 住田 貴之*; 米田 晃*; 小浦 寛之; et al.
no journal, ,
理化学研究所の気体充填型反跳分離装置GARISを用いて、中性子欠損領域の新アクチノイド核種Bk及びAmを同定した。Au(Ar,3n)Bk反応によって生成されたBkは、GARISによって分離・収集を行った後、GARIS焦点面に設置されたガスジェット搬送装置により放射線連続測定システム(MAMON)へ搬送した。Si検出器による線/自発核分裂測定によりその崩壊特性を調べた。Bkに起因する119の壊変連鎖を観測し、壊変,自発核分裂,電子捕獲(EC)といった多様な壊変モードを有していた。Bkは、以下の二つのルートを経由してPuへ到達した。(1)Bk()Am(EC)Pu, (2)Bk(EC)Cm()Pu。その後、PuはPuUThRaRnといった短時間の壊変を行った。今回観測した新核種Bkの半減期及び壊変エネルギーは=10s及び=7.95, 7.87、及び7.75MeVであった。Amの壊変は観測されなかったが、4つの自発核分裂事象を観測した。その半減期は、31sであった。
加治 大哉*; 羽場 宏光*; 笠松 良崇*; 工藤 祐生*; 森本 幸司*; 森田 浩介*; 大関 和貴*; 住田 貴之*; 米田 晃*; 佐藤 望; et al.
no journal, ,
理化学研究所グループでは、アクチノイド標的と重イオンビームとの核融合反応(ホットフュージョン)によって生成される超重核の分離・収集に特化した新たな分離装置GARIS-IIを設計・製作した。GARIS-IIは5個の電磁石から構成され、双極及び四重極電磁石をDとQで表すとQ-D-Q-Q-Dという配置を持つ。今回はGARIS-IIの本格始動に向けて、Am標準線源並びにPb標的の0度方向反跳核を用いて、装置のイオン光学特性を評価した。本測定では約18.4msrの立体角が得られ、この値はイオン光学系計算ソフトTRANSPORTによる計算値をほぼ再現している。また、GARIS-IIの励磁バランスの調整試験では、GARIS-IIの真空チェンバー内にHeガスを充填し、圧力と像の大きさ、すなわち焦点面に到達するPb粒子の位置分布の関係を調査した。その結果、ガス圧の増加とともに像が小さくなる様子が確認された。
葉田野 希*; 吉田 孝紀*; 入江 志織*; 森 沙織*; 名取 和香子*; 足立 佳子*; 笹尾 英嗣
no journal, ,
気候変動の幅の把握は、高レベル放射性廃棄物地層処分など将来の環境変動を検討する上で重要な課題である。新第三紀中期中新世鮮新世は、アジア全域で気候・風化条件が大きく変動した。そこで、本研究では、中部西南日本に分布する中新統鮮新統を対象に、古土壌相と泥質堆積物の鉱物・化学風化度から、風化条件の復元を試みた。その結果、中期中新世と前期鮮新世は土壌形成が促進される風化条件下にあったことが明らかになった。また、中期中新世は季節的な乾湿変動で特徴づけられる風化条件下にあったと考えられた。本研究の結果、中部西南日本では中期中新世と前期鮮新世に風化度のピークを示すことが明らかになった。中部西南日本の陸成層の風化記録は東アジアにおける広域的な風化変動とみなせる可能性はあるものの、時代ごとに異なる特徴を示す。これは局地的な影響や異なるスケールの気候変動に起因している可能性が考えられる。