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越後 亮二*; 長谷川 修; 武智 英典*; 岡本 芳三
日本原子力学会誌, 15(8), p.557 - 561, 1973/08
本報では前報の円管内層流の熱伝達の問題に続いて、工学上基礎的にもまた応用的にも重要な円管内乱流について解析を行い、混相媒体の温度分布、伝熱特性を求める。混相媒体の乱流機構は、粒子の挙動と関連して極めて複雑であるが、層流と対比して考えると、粘性底層を除いては粒子一流体間伝熱が大きいため両媒体間温度差が小さくなり、流体が輻射性の場合にはこの傾向がますます強まり、単相媒体と同様な取扱いが可能となる。したがって、混相媒体の光学的厚さおよび熱容量をもった単相媒体として取り扱った結果との比較検討により、単相的な解析がかなりよく近似し得ることを示した。
越後 亮二*; 長谷川 修; 武智 英典*; 岡本 芳三
Int.Chem.Eng., 13(3), p.546 - 552, 1973/03
ガス冷却炉の熱除去を目的として、原子炉の高温化がはかられるが、出力密度のひくいことは、依然欠点として残っている。この欠点を改善し、かつまた将来の直接製鉄の開発の一貫として、固気2相流の改善効果について、検討を加えた。その結果、層流域における改善にかんする効果の甚だしいこと、および、粒子間における壁面の伝熱の改善が、ローディング比、レイノルス数および温度比率により、どのように変化するかを明らかにした。