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武藤 啓太郎; 浜野 大輔; 川端 守; 莨谷 康広; 箭内 千里
E-Journal of Advanced Maintenance (Internet), 11(2), p.86 - 91, 2019/09
ガスサンプリング型ナトリウム微少漏えい検出器SID(Sodium Ionization Detector)は高速増殖原型炉「もんじゅ」におけるナトリウム漏洩を監視するために設置され、40%の原子炉出力試験を経て、2018年まで運用した。SIDは運用期間中にいくつかの指示値の変動事象を経験し、必要な対策が実施された。その結果、SIDシステムは、運用が終了するまで重大な誤動作なしにその機能を維持することができた。
武藤 啓太郎
日本保全学会第7回学術講演会要旨集, p.235 - 237, 2010/07
「もんじゅ」は冷却材にナトリウムを用いた高速増殖炉であり、ナトリウム漏えい事故以降約14年間の中断を経て2010年5月5日に「もんじゅ」は運転を再開した。停止期間中においてもナトリウム系統は稼動しており、その中で幾つかのナトリウム漏えい検出器のトラブルを経験している。漏えい検出器の性能と信頼性向上のために検出器の変更や保全活動の改善を実施しており、例として2次系接触型ナトリウム漏えい検出器(CLD)において耐イオンマイグレーション品への変更をしたこと、保全活動における絶縁抵抗値の測定周期を増やしたことが挙げられる。今後も保全及び運転の経験や技術開発によりナトリウム漏えい検出器の性能,信頼性の向上を図っていく。
岡崎 幸基*; 内藤 晋*; 中山 邦彦*; 牧野 俊一郎*; 重山 武蔵*; 桑子 彰*; 泉 幹雄*; 伊藤 潤*; 岡田 久*; 武藤 啓太郎
no journal, ,
高速増殖炉(FBR)においては、微小なNa漏えいを確実に検知することが安全上、重要である。冷却配管から漏えいしたNaは雰囲気中の酸素等と反応してNaエアロゾルを形成する。もんじゅの2次冷却系では、冷却配管の周辺の空気を吸引して放射線イオン化式検出器(RID)へ導入し、RIDがエアロゾルを検出した場合は、エアロゾルの化学分析と現場の目視確認により、Na漏えいを判断する運用が行われている。ただし、RIDは信号強度が温度に強く依存し、また、煙,揮発性物質等のNaを含まないエアロゾルも検出するため、誤警報防止の観点から改良が求められている。このため、動流体イオン検出器(MID)とレーザリーク検出器(LLD)の開発を進めている。MIDは信号強度の温度依存性を低減可能であり、LLDはレーザ誘起ブレークダウン分析法によりエアロゾル中のNa原子を検出できる。実プラント環境下での性能を検証するため、もんじゅの2次冷却系にMID及びLLDを設置してフィールド試験を実施した。この試験では、実際のサンプリングラインを用いて2次冷却系配管の周辺の空気をMID及びLLDで測定するとともに、上記雰囲気中の海塩(NaCl)由来のNa濃度をイオンクロマトグラフィー法で測定した。本試験の結果、MIDとLLDのバックグラウンド信号は低く安定していること、さらに、雰囲気中の海塩由来のNa濃度は、微小漏えい時のNa濃度に比べて3桁低いことが確認され、適用性に十分な見通しが得られた。
加藤 慎也; 諸橋 裕子; 武藤 啓太郎
no journal, ,
高速増殖原型炉もんじゅのタギング法破損燃料検出装置(FFDL)の性能確認のため、タグガス組成の模擬ガスを製作し、被疑燃料同定精度の確認を行う。
川端 守; 澤 護; 大野 史靖; 下坂 光夫; 武藤 啓太郎; 内橋 昌也
no journal, ,
老朽化し、補修対応が困難となったアナログカメラシステムの更新として、休止設備である音声通話用通信網等を再活用し、ADSLデータ通信と同種のVDSL技術を利用したデジタル通信システムを考案した。もんじゅ全域において、今後増加する解体作業や機器の運転状態確認等の他の遠隔監視ニーズに対応するカメラの追加設置や、仮設計器の測定データ送信にも低コストで柔軟に対応可能な遠隔監視システムの概要について紹介する。