Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Huang, X.*; 真下 茂; 小野 正雄; 冨田 健; 沢井 友次; 長壁 豊隆; 毛利 信男*
Journal of Applied Physics, 96(3), p.1336 - 1340, 2004/08
被引用回数:11 パーセンタイル:42.77(Physics, Applied)本研究では、超重力場下の結晶状態の変化を調べるために、BiSb合金とBi単体について固相状態の温度で100万Gレベルの超重力場実験を行った。191-205Cで超重力場処理後の試料は組成の変化が見られなかったが、結晶粒径が数mmから数10mまで微細化された。同じ条件で処理したBi単体試料は結晶粒径が変化しなかった。220-240Cで処理後の試料は二つの領域を示している。弱い重力場領域では、結晶が数10mまで微細化されたが、強い重力場領域では、原子の沈降による組成変化が起きたほか、結晶が重力方向に沿って成長し、その長さが数mm程度に達している。成長した結晶はかなり歪んでおり、その歪みが重力の強い方向に沿って増大していること、また、六方晶のc軸が重力方向にほぼ平行になっていることがわかった。この特殊な結晶状態の形成は原子の沈降によるものと考えられる。
真下 茂; Huang, X.; 長壁 豊隆; 小野 正雄*; 西原 正通*; 伊原 博隆*; 末吉 正典*; 柴崎 康司*; 柴崎 司郎*; 毛利 信男*
Review of Scientific Instruments, 74(1), p.160 - 163, 2003/01
被引用回数:54 パーセンタイル:89.18(Instruments & Instrumentation)新しい物質プロセス研究に用いるために、500C以上まで広い温度範囲で100万G以上の重力場を安定して発生させることができる超重力場発生装置が開発された。本装置はエアタービンモータ,セラミックスボールベアリング,ダンパ機構,径160mmまでのロータ,真空チャンバと加熱ユニットから構成される。回転速度と安定性を上げるために軸穴のないロータと二層構造のダンパーブッシングを採用している。試料の温度は輻射加熱によって制御される。これまでに、径70mmと80mmのチタン合金製ロータを用い、最大回転数17万rpm(変動: 0.05%)、最高試料温度200C(変動: 1C)以上、100時間の高温長時間運転に成功した。この時の最大重力場は100万G以上、エネルギーはこれまでの世界最高性能を持つ熊本大学装置と比べて1.9倍以上、試料容積は4倍以上であった。また、径70mmのロータを用いて最大19万rpmまでの短時間の回転試験にも成功し、最大重力場は120万G以上に達した。
芳賀 芳範; 本多 史憲*; 江藤 徹二郎*; 巨海 玄道*; 加賀山 朋子*; 竹下 直*; 毛利 信男*; 中西 剛司*; 常盤 欣文*; 青木 大*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 71(8), p.2019 - 2021, 2002/08
被引用回数:9 パーセンタイル:52.56(Physics, Multidisciplinary)高圧下電気抵抗測定を行い、UInの圧力相図を決定した。反強磁性転移温度は加圧とともに単調に上昇し、常圧の88Kから9GPaでは127Kに達した。その他に、圧力誘起の新しい転移を発見した。この転移は1.4GPa以上の圧力下で現れ、加圧とともに転移温度が減少し、約8GPaで消失した。
長壁 豊隆; 神木 正史*; 岩佐 和晃*; 加倉井 和久*; J.-M.Mignot*; I.Goncharenko*; 岡山 泰*; 高橋 博樹*; 毛利 信男*; 久保田 正人*; et al.
Physics of Strongly Correlated Electron Systems (JJAP Series 11), p.123 - 125, 1998/00
少数キャリアー物質CeP,CeAsについて、磁場あるいは高圧下において、結晶場基底状態Ceイオンの間に励起状態のCeイオンの層が周期的に分布し、かつその周期が磁場あるいは圧力によって系統的に変化することが明らかになった。さらに、1.5GPa以上(CeP)あるいは2.5GPa以上(CeAs)の高圧下において、CeSbに見られるものと同様な磁気構造も見いだされた。これらの実験結果は、CeXにおける特異な磁気的性質が、キャリアー数を基本的なパラメータとして統一的に理解できる可能性を示している。また、その現象をもたらす原因として、キャリアー間のクーロン相互作用、及びキャリアーと4f電子の間の混成効果(p-f混成効果)が大きな役割を果たしていると思われる。
長壁 豊隆; 神木 正史*; 岩佐 和晃*; 中島 徳秀*; J.M.Mignot*; I.N.Goncharenko*; 岡山 泰*; 高橋 博樹*; 毛利 信男*; 芳賀 芳範; et al.
Physica B; Condensed Matter, 230-232, p.645 - 648, 1997/00
被引用回数:17 パーセンタイル:69.66(Physics, Condensed Matter)CePはキャリアー数が少ないにもかかわらず、高濃度近藤効果的な伝導現象を示すとともに、磁場及び圧力下で複雑な磁気相図を示すことで興味が持たれ、精力的に研究されている。我々はここ2、3年、磁場及び、圧力下の中性子回折実験を行い、相図中の磁気構造の解明を行ってきた。最近、P=2GPa以下の圧力下での磁気相図と相図中の磁気構造がほぼ明らかになったので報告する。我々は、CePの複雑な磁気相図と磁気構造が、磁気ポーラロン状態にあるCeイオンと、正常な、結晶場基底状態Ceイオンとの共存/競合によってもたらされたものであると考えている。
片野 進; 上田 寛*; 林 昭彦*; 毛利 信男*
Physica B; Condensed Matter, 213-214, p.81 - 83, 1995/00
被引用回数:2 パーセンタイル:18.64(Physics, Condensed Matter)Srを置換したLaBaCuO(x=0.125)の構造相転移と超電導の相関を調べるため、中性子回折実験と帯磁率の測定を行った。この結果、低温での結晶構造はSr置換とともに急激に正方晶から斜方晶へと変化することがわかった。この変化にともなって、超電導転移温度が急激に増大する。本研究によって結晶構造と超電導の強い相関がより明確になった。構造変化の中では、特に銅と頂点酸素のボンド長が大きく減少することがわかった。
毛利 信男*; 高井 満*; 富岡 明*; 小川 信二*; 上田 寛*; 高橋 博樹*; 片野 進
J. Supercond., 7(5), p.819 - 821, 1994/10
LaBaCuOの超電導は低温での正方晶構造の出現によって強く抑制される。この超電導と結晶構造の関連をより明確にするために、x=0.125の試料に圧力を印加し、超電導特性の変化を調べた。この結果、転移温度Tは0.5GPaまでほとんど一定であるが、この圧力以上では圧力とともに大きく増大し、1.5GPaでほぼ一定値になることがわかった。最近の中性子回折実験によれば、正方晶構造が0.6GPa付近で消失することが示されている。従ってここで得られた実験結果は、構造相転移が超電導と強い相関を持つことを明確に示している。
片野 進; 毛利 信男*; 上田 寛*; Fernandez-Baca, J. A.*; 舩橋 達
Physica C, 235-240, p.837 - 838, 1994/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Physics, Applied)(La,Ba)CuOの系がBa濃度0.125付近で示す結晶構造と超電導の異常について調べるために、中性子回折実験と帯磁率の測定を行なった。圧力下の実験では、高温正方晶(HTT)から低温斜方晶(LTO)への相転移温度、さらに低温での低温正方晶(LTT)への相転移温度は共に減少した。特にLTTは圧力に対して不安定で、0.6GPaの圧力下で消失した。一方超電導転移温度Tcは、この圧力下での構造相転移と対応して急激に上昇した。8GPaまでの実験はTcがLTT、LTO、HTTの順に高くなることを示した。これらの結果は、構造相転移と超電導の明らかな相関を示している。Baを一部Srで置換した系でも、構造相転移と超電導の相関が見られる。詳細な構造解析により、ボンド長の変化などの構造上の特徴を明らかにして、結晶構造と超電導との相関を議論する。
片野 進; 舩橋 達; 毛利 信男*; 上田 寛*; Fernandez-Baca, J. A.*
Physical Review B, 48(9), p.6569 - 6574, 1993/09
被引用回数:35 パーセンタイル:84.09(Materials Science, Multidisciplinary)LaBaCuO(x=0.125)の構造相移転と超伝導に対する圧力効果を調べた。高圧下の中性子回折実験は、圧力下で低温正方晶相が急激に不安定になることを示した。一方、バルクの超伝導はこの低温正方晶が消失する圧力以上で、顕著な増大を示した。以上の事実から、この系の超伝導の強い抑制と低温での正方晶転移が密接に関連していることが明らかになった。
片野 進; 舩橋 達; Fernandez-Baca, J. A.*; 毛利 信男*; 上田 寛*; 古賀 珪一*
JAERI-M 93-131, 45 Pages, 1993/07
LaBaCuO(0.03≦x≦0.24)の結晶構造を高分解能中性子粉末回折法により、115Kと15Kで調べた。プロファイル解析によって得られた銅-酸素ボンド長の変化は、電荷の移動に対して平面内酸素と同様、頂点酸素が重要な役割をになっていることを示唆する。さらに構造相転移と超電導との関連を明らかにするため、x=0.125の試料の結晶構造を常圧下と高圧下(0.7GPaまで)で調べた。この結果、超電導は低温テトラ相の消失によって大きく増大することが明らかになった。即ち構造転移と超電導との強い相関を示している。
片野 進; R.M.Nicklow*; 舩橋 達; 毛利 信男*; 小林 玉樹*; 秋光 純*
Physica C, 215, p.92 - 96, 1993/00
被引用回数:5 パーセンタイル:34.11(Physics, Applied)PrCuOの反強磁性転移に対する圧力効果を、12Kまでの低温高圧実験により調べた。この結果、低温でスピン方向の再配列によると思われる特異な強度変化が観測された。この転移温度の圧力効果も明らかにした。特に低温での転移温度の圧力依存性は非常に大きい。
片野 進; Fernandez-Baca, J. A.*; 舩橋 達; 毛利 信男*; 上田 寛*; 古賀 珪一*
Physica C, 214, p.64 - 72, 1993/00
被引用回数:27 パーセンタイル:79.04(Physics, Applied)LaBaCuO(0.03≦x≦0.24)の結晶構造を高分解能中性子粉末回折法によって、xの関数として系統的に調べた。この結果、超伝導転移と対応してCuO面内の銅と酸素のボンド長がxとともに線型に減少することが明らかになった。さらに、x=0.125の試料では超伝導が強く抑制されるが、この超伝導特性と低温での結晶構造の変化との関連も調べた。
片野 進; 毛利 信男*; 高橋 博樹*; 小林 玉樹*; 秋光 純*
Journal of the Physical Society of Japan, 59(6), p.1928 - 1931, 1990/06
被引用回数:4 パーセンタイル:51.69(Physics, Multidisciplinary)PrCuOの反強磁性に対する圧力効果を中性子回折実験で調べた。この結果、磁気散乱強度が圧力に極めて敏感に変化することがわかった。このような変化は圧力によって誘起されたスピン構造の変化によるものと考えられる。一方、反強磁性秩序を示すネール温度は圧力にほとんど依存しない。この結果はLaCuOのネール温度が圧力で大きく増大することと対照的である。
片野 進; 毛利 信男*; 高橋 博樹*; 武居 文彦*
Journal of the Physical Society of Japan, 58(11), p.3890 - 3893, 1989/11
被引用回数:14 パーセンタイル:76.46(Physics, Multidisciplinary)酸化物LaCuOの反強磁性転移に対する圧力効果を中性子回折実験により調べた。この結果、三次元の磁気秩序化温度は圧力で著しく増大すること、一方、磁気モーメントは逆に高圧力下で減少することがわかった。実験結果に基づいて、この系の超電導と反強磁性との関連を議論した。