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谷本 久典*; 山田 海成*; 水林 博*; 松本 吉弘; 楢本 洋*; 境 誠司
Applied Physics Letters, 93(15), p.151919_1 - 151919_3, 2008/10
被引用回数:7 パーセンタイル:30.06(Physics, Applied)その場光照射により100-480nm厚のC60薄膜をSiリード上に蒸着した。同リード試料を用いた擬弾性測定において、C60結晶で観測されるC60分子の回転運動に対応する内部摩擦ピークが観測されないことが明らかになった。さらに、同試料のヤング率はC60結晶と比較して1.5倍ほど大きいことがわかった。X線回折測定において、C60結晶と比較して3%程度の格子収縮が観測され、立方格子からの局所歪みの存在も示唆された。Raman分光において、同試料のスペクトルはC60ダイマーのものと一致することがわかった。これら光照射薄膜の特性は523Kの焼鈍により消失し、元のC60結晶の状態に回復することがわかった。以上の結果から、その場光照射による均質なC60ダイマー相が成長することが明らかになった。
谷本 久典*; 山田 海成; 水林 博*; 境 誠司; 鳴海 一雅; 楢本 洋*
Materials Science & Engineering A, 442(1-2), p.319 - 322, 2006/12
被引用回数:3 パーセンタイル:28.65(Nanoscience & Nanotechnology)本研究では、内部摩擦法弾性測定を用いて、高エネルギーイオン照射によるフラーレン(C)固体のポリマー化及び分解過程を調べた。15MeVのCイオンの照射効果について、110ion/cmの照射により、ヤング率がわずかに増大し、135Kと250Kにラムダ型の緩和が観測された。これらは、110ion/cmの照射により消失した。これらの現象から、イオン照射によりCポリマー化とfcc結晶構造の破壊が並行して生じること、及び、110ion/cm以上の照射により250Kでの相転移が抑制されることを結論した。
佐々 敏信; 梅野 誠*; 水林 博*; 森 恵次郎*; 二川 正敏; 斎藤 滋; 甲斐 哲也; 中井 公一*; 雑候 章*; 笠原 芳幸*; et al.
JAERI-Tech 2005-021, 114 Pages, 2005/03
日本原子力研究所では、加速器駆動核変換システム(ADS)にかかわる技術の研究開発を進めるため、大強度陽子加速器施設J-PARC計画の下で核変換実験施設の建設を検討している。核変換実験施設は、ADSの未臨界炉心に関する物理的特性の実験的研究を行う核変換物理実験施設と、ADSを設計するための材料データベース構築及び核破砕ターゲットの工学的特性の試験を行うADSターゲット試験施設から構成される。本報告は、ADSターゲット試験施設について、施設の目標,実用ADSと本実験施設との関連について述べ、台車搭載型核破砕ターゲットを採用した実験施設の検討結果についてまとめたものである。
菊地 賢司; 斎藤 滋; 倉田 有司; 二川 正敏; 佐々 敏信; 大井川 宏之; 若井 栄一; 梅野 誠*; 水林 博*; 三浦 邦明*
JSME International Journal, Series B, 47(2), p.332 - 339, 2004/05
加速器駆動システム(ADS)による核破砕中性子源ターゲットと未臨界炉冷却材を鉛ビスマス共晶合金を用いて構築するための技術開発として配管及び機械要素の材料と鉛ビスマスの両立性,鉛ビスマスの制御性を調べた。その結果、オーステナイトステンレス鋼受け入れ材の腐食量は3000時間当たり最大0.1mmだが、あらかじめ表面を研磨すれば腐食量を減らせること、鉛ビスマスの温度制御は安定だが、流量制御は不安定であることがわかった。不安定の主な原因は、溶解度差による高温部から低温部への質量移行で低温部に析出する物質がフェライトとなって電磁ポンプの磁場中流路に鉛ビスマスと一緒に残存することであった。対策は流路幅を広げれば良い。
水林 博
動燃技報, (81), p.141 - 142, 1992/03
平成3年10月から12月までの再処理技術の開発に関する業務概況を動燃技報NO.81に掲載する。1.再処理工場の現状、2.再処理技術の開発、3.高速炉燃料再処理技術開発、4.施設設計
吉田 浩; 藤根 幸雄; 清水 徳; 斎藤 恵一朗; 大内 操; 水林 博; 岩田 功*; 成瀬 雄二
JAERI-M 8494, 291 Pages, 1979/10
再処理工場廃ガス処理を目的とした多孔質隔膜法によるクリプトン放出低減化プラントの概念設計を行った。即ち、2分割型拡散筒からなるHertz型カスケードを中心とした排ガス前処理系、第1カスケード系、貯蔵系、建家などを含むシステム全体の仕様(システム構成、エンジニアリングフローシート、主要構成機器の諸元、プラントレイアウト、建家、遮蔽、支援設備)および運転方法を明らかにし、種々の条件下におけるプラントの建設費および操業費を推定した。この結果、本法が技術的にも経済的にも液化蒸留法および溶媒吸収法に遜色のないことが明らかになった。
水林 博; 奥田 重雄
Radiat.Eff., 33, p.221 - 235, 1977/00
極低温高速中性子照射したMoについて~6K~50Kにわたる温度域の弾性余効を測定した。さまざまな照射欠陥による歪緩和を見出し、それらについて詳細に調べた。その結果、高速中性子照射の場合には格子間原子同士の相互作用が著しいことが言える。またMoでは、Wとは異なり大きな格子間原子集合体や不純物に捕獲された格子間原子に起因する緩和はほとんど存在しない。これらの測定結果と検討結果について述べたものである。
奥田 重雄; 水林 博
Physical Review B, 13(10), p.4207 - 4216, 1976/10
被引用回数:12タングステン単結晶および多結晶の内耗,弾性率を液体ヘリウム温度附近で高速中性子照射後に測定し、8°Kと27°K(~500Hz)に顕著な緩和型ピークを見出した。この2つのピークは夫々、回復ステージI(~18°K)およびIIa(~30°K)で消滅する,高さが照射量に大体比例する,照射によるdopingによる影響を受けない,また、結晶方位依存性はこのピークの原因になっている欠陥が110方向の歪をもっていることを示す。以上の結果から、8°Kピークの原因は自由な110分裂型格子間原子,27°Kピークの原因は格子間原子対の回転運動によるものであることが提案された。また、これらの欠陥の異方性比,および回転運動の活性化エネルギーを求めた。これらの大きなピークの他に幾つかの小さな緩和型ピークが見出されたが、これらは格子間原子集合体,不燃物に捕捉された格子間原子などによるものと考えられる。
水林 博; 奥田 重雄
Phys.Status Solidi A, 29(1), p.35 - 38, 1975/01
極低温速中性子照射により、高純度Mo中に格子間原子を導入した。この格子間原子の回転運動による歪緩和を測定し、その活性化パラメーターを求めた。さらに、これまでの高周波での測定では観測出来ないような新たな緩和現象の存在を見い出した。
奥田 重雄; 水林 博
Radiat.Eff., 25(1), p.57 - 59, 1975/01
6o-線照射した銅単結晶の弾性率変化を測定した結果、照射中に転位の釘付けにより弾性率の低下する場合があることを見出した。測定振動数が数100Hzでこのような現象が見られることは転位の運動に対する粘性抵抗が異常に大きくなる場合があることを示している。
奥田 重雄; 水林 博
Physical Review Letters, 34(13), p.815 - 817, 1975/00
被引用回数:28極低温で中性子照射したタングステン単結晶について内耗および弾性率の変化を測定した。転位の釘づけおよびそれと関連した緩和ピークについての測定結果から,Wでは110分裂型格子間原子が~15Kで自由に移動すること、および~30Kでの回復はこのような格子間原子の不純物原子にトラップされたものが抜け出す過程であることがわかった。
奥田 重雄; 水林 博
Physical Review Letters, 35(15), p.1043 - 1044, 1975/00
被引用回数:9最近Phys.Rev.Lettersに掲載された我々の論文に対するSeidiman達のコメントに対する返答であり、彼等のコメントは我々の提案したモデルを否定できていないことを示した。さらにWの内耗ピークの新しい解釈を付け加えた。
水林 博; 奥田 重雄
Radiat.Eff., 21(3), p.185 - 191, 1974/03
転位弦の中点が点欠陥により釘付けされた時の転位の弾性率および内耗への寄与の変化を転位弦の長さおよび釘付け点の性質をパラメーターとして計算した。さらに、各場合における転位弦の変位モードを計算した。
奥田 重雄; 水林 博
Cryst.Lattice Defects, 4(2), p.75 - 82, 1973/02
極低温で高速中性子を照射したモリブデン単結晶について、内耗と弾性率の測定から~11°Kと39°Kに2つの緩和型ピークが見出された。照射量とピークの高さ、ピークの巾、ピーク高さの結晶方位依存性、ピークの焼鈍温度の測定によって、この2つのピークはステージIで回復する2種類の格子間原子の運動によるものであることを明らかにした。また、この格子間原子は共に歪方向が110方向を向いていることが明らかになった。
奥田 重雄; 水林 博
Phys.Status Solidi A, 16, p.355 - 364, 1973/00
被引用回数:23Mo多結晶の内耗と弾性率を液体He温度で高速中性子照射した後測定した。同様の測定をMo単結晶とCu多結晶についても行って比較した。この結果、Moでは転位の釘づけが約30°Kから始まることを見出した。この釘づけ過程は80°Kまで進行する。80°K以上の焼鈍では弾性率の変化に伴なって、ピークの変化が観察された。MoとCuの釘づけ過程の違いは、Moでは熱活性化過程による転位の運動の成分が広い温度範囲で連続的に減少することによって生ずる。
奥田 重雄; 水林 博
Phys.Status Solide(b), 52, p.K85 - K87, 1972/00
被引用回数:2抄録なし
山田 海成; 谷本 久典*; 水林 博*; 境 誠司; 楢本 洋; 鳴海 一雅
no journal, ,
C結晶は、高圧の印加や光照射などによって重合化(ポリマー化)することが知られている。最近、超極限環境下における固体の原子制御と新奇物質の探索グループで、C薄膜にイオン照射を行った際に既知のポリマー化現象と類似のラマンピークのシフトが生じることが見いだされ、イオン照射誘起ポリマー化を提唱したが、詳細なラマンスペクトルの特徴がポリマー化現象と異なるなど、イオン照射効果の詳細は不明であった。今回、炭素イオン照射及びUV光の照射によるCの状態変化の過程をC薄膜の弾性的特性変化により追究した。イオン照射について、ラマンスペクトルに変化が生じるよりも低い照射量の領域で弾性率の増大が見られ、それ以上の照射量領域では、照射量の増大とともに弾性率が低下した。内部摩擦について、低照射領域でCの分子回転に起因する内部摩擦ピーク強度に減少傾向が見られたことから、弾性率の増大は、膜中の少量のC分子について重合が生じている可能性が高い。一方、より照射量が大きな領域でヤング率の減少と格子定数の減少が同時に生じることから、ラマンピークのシフトはポリマー化に起因しないことが結論でき、同シフトはC分子への欠陥導入との関連が推察される。