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石田 順一郎; 大峰 守; 児玉 浩一; 青沼 利行; 永井 博行
PNC TN8410 94-255, 35 Pages, 1994/08
再処理施設においてセル内等の線と線とが混在する場所で作業を行う場合、作業環境測定や作業者の被ばく管理において線のみならず線についての測定、評価も重要である。線線量当量を測定する方法の一つとして、電離箱式サーベイメータを用いる方法があるが、線感度のエネルギー依存性が大きいことや線測定時に高エネルギーの線が電離箱壁を通過して線として測定される等の問題があり、これまで十分な作業管理を行ったにもかかわらず予想外の高い被ばくを受けることもあった。そこで、線線量当量評価の精度向上を図るため、近年メーカーにより/線測定用に開発された電離箱式サーベイメータの特性試験を実施し、そのデータを基にメーカーとの調整を図り、再処理施設の放射線管理業務への導入を検討した。また、従来から線線量当量測定に使用している測定器についてもその特性を再評価した。その結果、新型電離箱式サーベイメータは、再処理施設における線及び線測定において有効であり、使用可能であることが明らかとなった。本報告書では、従来から使用している測定器の線及び線に対するエネルギー特性、方向依存性等の特性を調査した結果も合わせて報告する。
森下 祐樹; 佐川 直貴; 菅 巧; 辻村 憲雄; 吉田 忠義; 永井 博行
no journal, ,
2011年4月にICRPは、水晶体の組織等価線量に関する線量限度を現在の年間150mSvから大幅に下回る5年間平均が20mSv、単一年度に50mSvを超えないようにすべきとの声明を発表した。これに伴い、MOX燃料製造施設においても、現行の水晶体被ばく評価方法が妥当か検証する必要がある。そこで、同施設で不均等被ばくの可能性の高いグローブボックス(GB)周辺の線及び中性子線の線量率分布測定を行った。その結果、線量率が高く不均等被ばくの可能性の高い場所(GBポート部やグレーチングなど)を特定することができた。今後、これらの場所で人体形状ファントムを用いた測定を行い、現行の頚部TLDによる評価の妥当性を検証していく。
森下 祐樹; 佐川 直貴; 菅 巧; 山崎 巧; 辻村 憲雄; 吉田 忠義; 永井 博行
no journal, ,
現在、眼の水晶体の線量限度には、国際放射線防護委員会(ICRP)の1990年勧告(Publication 60)に基づき、等価線量として年150mSvという値が法律上定められている。2007年勧告(Publication 103)でも、限度として同じ数字が勧告されている。2011年4月21にICRPより出された"Statement on Tissue Reactions"の声明に、水晶体の線量限度を変更(5年平均で年間20mSv、年最大で50mSv)と記載された。これに伴い、現行の水晶体被ばく(頚部TLDにより評価)の評価方法でこの線量限度が担保できるか、検証していく必要がある。MOX燃料製造施設のうち胸腹部に比べて頭頸頚部が高い被ばく線量を受ける可能性のある作業として、グローブボックス(GB)作業がある。本研究では、GB周囲に着目し、その周囲の詳細な線量分布の測定を行い、水晶体被ばくの可能性の高いポイントを抽出するとともに、水晶体及び体表面の線量分布評価が可能なシステムの構築を行った。
菅 巧; 森下 祐樹; 佐川 直貴; 山崎 巧; 辻村 憲雄; 吉田 忠義; 永井 博行
no journal, ,
2011年4月21日にICRPより出された"Statement on Tissue Reactions"の声明で、水晶体の線量限度を5年平均で年間20mSv、年最大で50mSvを超えないように変更すべきと発表された。これに伴い、MOX燃料製造施設における現行の水晶体被ばく(頚部TLDにより評価)の評価方法でこの線量限度が担保できるか、検証していく必要がある。本研究では、MOX燃料製造施設のうち胸腹部に比べて頭頸部が高い被ばく線量を受ける可能性のあるグローブボックス(GB)作業に着目し、人体形状ファントムとSi半導体検出器を用いて、現行のGB周囲での水晶体及び体表面線量分布の測定を行った。またこの結果から水晶体被ばく評価方法の妥当性を検証した。