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論文

イオンビームの再照射によって秋輪ギク"神馬"の複数形質を改良した新品種"新神2"の育成

上野 敬一郎*; 永吉 実考*; 今給黎 征郎*; 郡山 啓作*; 南 公宗*; 田中 淳; 長谷 純宏; 松本 敏一*

園芸学研究, 12(3), p.245 - 254, 2013/09

白色の秋輪ギク"神馬"は、我が国における主力品種であるが、側枝の発生が多く、低温遭遇により開花が遅れる欠点がある。"神馬"に対するイオンビーム照射によって、側枝が少ない新品種である"新神"及び"今神"の育成に成功したが、無側枝性と低温開花性の両特性を併せ持つ変異個体は得られなかった。そこで、イオンビーム照射により得られた変異体に再度変異誘発を行う手法について検討した。イオンビーム照射した葉組織に由来する照射当代植物体はキメラ性が低いことを確認した。無側枝性を有する"新神"に対して再度の変異誘発を行い、低温開花性を指標とする選抜により、無側枝性と低温開花性の特性を併せ持つ変異体の選抜に成功し、新品種"新神2"の育成に至った。無側枝性と低温開花性を併せ持つ"新神2"は、高品質切り花の省力・低コスト生産を実現するものである。このように、イオンビーム照射によって、複数の特性を段階的に改良できることを実証した。本研究で得られた知見は、輪ギクの特性改良に限らず、イオンビーム照射による変異誘発において、広く適用可能できる有効な手法と考えられる。

口頭

イオンビームを用いた輪ギクの再改良

白尾 吏*; 上野 敬一郎*; 永吉 実考*; 田中 淳; 長谷 純宏

no journal, , 

鹿児島県バイオテクノロジー研究所では、日本原子力研究所との共同研究により、早晩性や無側枝性にかかわる変異個体の選抜を行い、秋輪ギク「神馬」に無側枝性を付与した「今神」「新神」を育成し、2003年6月に品種登録申請を行った。これらの品種をもとに、無側枝性,低温開花性,花容草姿のボリュームの3点を兼ね備えた完成版の品種育成を目指し、再改良を試みた。「新神」の葉片にイオンビームを照射し、再生個体より優良個体の選抜を行った。低夜温管理により開花遅延を起こしやすい条件下で開花の早晩性を選抜した結果、もとの品種である「神馬」は開花までに消灯後9週を要したのに対して、「新神」由来の51個体が8週までに開花、そのうち12個体は7週で開花した。これらの個体を増殖し、16年度に系統選抜を行った結果、無側枝性を有し、花が大きく生育旺盛でボリュームがあり、さらに低温開花性を持つ5系統の有望系統を選定した。これらの結果から、イオンビームは再照射による再改良が可能であり、複数の形質を段階的に改良できる育種ツールとして有用であることが実証された。

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