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森 茂生*; 吉留 和弘*; 永峰 佑起*; 戸川 欣彦*; 吉井 賢資; 竹中 康司*
Journal of Applied Physics, 107(9), p.09D306_1 - 09D306_3, 2010/05
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Physics, Applied)マンガン酸化物LaSrMnOにおけるAl置換効果について電子顕微鏡観察を行った。Alは非磁性状態AlでMnサイトに置換されるが、磁化測定から、2-3%のAl置換により強磁性転移温度及び構造相変態温度ともに下がることがわかった。電子顕微鏡観察からは、Al置換により強磁性金属相が破壊され強磁性絶縁体となることがわかった。また、置換により磁気ドメインが大幅に変わり、不均一なドメイン構造となることが見いだされた。ドメイン構造は構造相変態温度近傍で大きく変化する。この温度では磁化が下がることが見いだされており、スピングラス的な磁気状態が発現していることがわかった。これらの現象はAl置換によるランダム性の導入によるものと考えられる。
森 茂生*; 吉留 和弘*; 永峰 佑起*; 戸川 欣彦*; 吉井 賢資; 竹中 康司*
Journal of Physics; Conference Series, 200, p.012129_1 - 012129_4, 2010/02
被引用回数:5 パーセンタイル:84.33(Materials Science, Multidisciplinary)ぺロスブスカイトマンガン強磁性酸化物LaSrMnOのマンガンサイトにアルミニウムをドープした場合の磁性の変化について、磁化測定とローレンツ顕微鏡を使って調べた。x=0.175でアルミ置換量5%のLaSrMnAlOは、116Kで菱面体晶から斜方晶への転移が起こることがわかった。この転移温度以下では、強磁性磁化の微かな減少が見られた。また、ローレンツ顕微鏡観察からは、この転移に伴い、強磁性ドメインにはストライプパターンが出現することがわかった。この試料の帯磁率測定からは、65K以下で帯磁率ピークの周波数依存性が見られた。これらの実験結果などから、非磁性のアルミニウムイオンをマンガンに置換した場合の磁性に関する影響について考察する。