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吉田 英一; 坪田 浩二; 江角 則子; 濱 克宏; Metcalf
ナチュラルアナログ専門家会議(EC-NAWG), 0 Pages, 1999/00
約1千万年前に形成された東濃ウラン鉱床のウランはその後の断層運動、隆起・沈降運動、浸食作用や気候海水準変動にも大きな影響は受けず、地層中に保持され続けていることが明らかになっている。また、このウラン鉱床を分断する月吉断層の物質移動に関する研究によっても断層破砕帯中のウラン系列核種が移行した形跡はこれまでのところ認められていない。 本報告では、これまでの東濃ウラン鉱床および月吉断層中のウラン系核種や希土類元素の移行に関する研究成果と、今後の研究の方向について紹介する。
江角 則子; 吉田 英一; not registered
Proceedings of Migration '97, (PB), P. 94, 1997/10
断層での核種移行は、地層中における断層の役割を評価する上で重要な課題のひとつである。断層における核種移行のアナログとして、岐阜県東濃ウラン鉱床に存在する月吉断層について調査を行っている。断層での核種の移行挙動を理解するために、月吉断層部の岩石試料を用いて化学的、鉱物学的調査を実施した。ウランの分布および希土類元素存在度パターンはウラン含有量の高い堆積岩からウランが断層粘土へと移行し、固定されていることを示している。ウラン系列核種の非平衡調査の結果は断層粘土中にウランが長期間保存されていることを示唆している。