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花木 洋*; 沢田 周作*; 三田 敏男*
PNC TJ9124 93-009, 334 Pages, 1993/03
FBRの実用化に向けて、大型炉炉心の核設計精度を向上させ、高性能な炉心をより合理的に設計できるようにすることは、重要な研究開発項目の一つである。これまでの研究では、ベイズの条件付確率推定法を基礎とする炉定数調整を実施することにより、JUPITER等の臨界実験の成果を最大限有効に反映した修正炉定数を開発し、大型炉炉心の核設計精度の大幅な向上が達成された。しかし大型炉の炉心設計において、反応率分布、制御棒価値等の核特性のみならず、燃焼反応度損失、増殖比といった燃焼特性の精度良い評価も重要である。そこで本研究では、「常陽」等の豊富な実機燃焼データを有効に活用して、燃焼核特性の設計予測精度を向上させることを目的として、燃焼特性の感度係数を解析するシステムを整備し、「常陽」燃焼データを用いた炉定数調整を実施して、燃焼核特性設計精度向上に対する効果を評価した。その成果は次の通りである。 1)FBR実機の燃焼特性の感度係数を、複数サイクル及び燃料交換を考慮して解析可能なシステムを整備し、直接計算との比較によりシステムの妥当性を確認した。 2)燃焼特性を炉定数調整に適用しても、従来の核特性の設計精度にそれほど影響を与えることなく、燃焼核特性の設計精度を向上させることができることが明らかになった。
横山 和郎*; 沢田 周作*; 宮川 俊一
PNC TN9410 87-009, 95 Pages, 1987/01
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渡 孔男*; 金戸 邦和*; 沢田 周作*
PNC TJ902 84-05, 168 Pages, 1984/08
「常陽」MK―2炉心第0サイクルについて,ガンマ線発熱解析を実施した。本解析を行うに先立ち,以下の作業を実施した。1)ガンマ線発熱解析用断面積(中性子断面積,2次ガンマ線生成断面積,ガンマ線輸送断面積,中性子7群,ガンマ線20群)をJENDL―2B―70群定数,ならびにENDF―B/Wをペースとした2次ガンマ線生成データより作成した。2)「常陽」MK―2炉心のガンマ線発熱解析に先立ち,「常陽」MK―2炉心のモックアップ体系であるFCAX―2集合体で実施されたガンマ線発熱実験解析を実施した。解析には,RZ体系とXY体系を用い,ガンマ線線源計算は中性子拡散計算をベースに行い,ガンマ線輸送計算はSNコードによりP/3S/6で行った。本解析により,以下の結果を得た。1)FCAX―2集合体,「常陽」MK―2内側反射体でのガンマ線発熱量のC/E値は下表のとおりである。上表の如くFCAX―2集合体については,炉心部を除き,解析値は実測値と比較的良く合っているが,「常陽」MK―2炉心の内側反射体領域では約20%の過小評価となっている。上記C/E値のベースとなった実測値には,検討すべき余地があるので,それらの解決の後,C/E値を見直す必要がある。上記「常陽」MK―2炉心のガンマ線発熱解析結果をベースに第0サイクロ初期の炉心湾曲解析を実施し,以下の結果を得た。