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五藤 博; 春山 滿夫; 河村 敏秀; 高瀬 操*
KEK-PROC-91-5, p.116 - 124, 1991/07
すべての相隣子中性子検出パルスの時間間隔分布を計数記録する方式のパッシブ中性子法について、製作した検出装置および検出法の原理を説明し、ついで、実験結果を紹介し、最後に、検討結果を述べた。検討内容は、(1)モンテカルロ法による中性子検出効率の計算と実験結果の比較、(2)組合せ理論による同時計数効率の計算と実験結果の比較である。中性子検出効率の計算は、MCNPによって行い、実験結果とよい一致を見た。組合せ理論による同時計数効率の計算は、計数率が大きい場合を除いては実験結果とよく一致した。計数率が大きい場合には、確率過程論にもとづいて導いた理論式が、実験結果をよく説明した。
春山 滿夫; 五藤 博; 河村 敏秀; 高瀬 操*
KEK-PROC-91-5, p.125 - 135, 1991/07
加速器中性子を用いて再処理廃棄物固化体中に含まれる核分裂性物質を非破壊で検出するアクティブ中性子法について、その検出装置、検出方法、測定実験、データ解析及び結果等について述べたものである。核分裂による即発中性子と加速器中性子とを効率良く弁別測定するための速中性子検出体系の構造、測定回路及び中性子発生用加速器について紹介した。加速器からの中性子が廃棄物固化体中に存在する核分裂物質の核分裂を誘発し、その結果発生する即発中性子を測定する原理及び取得したデータを解析する手法について説明した。解析して得られた結果から、廃棄物模擬試験体を構成する各種マトリックスによる検出感度の違い、内蔵する核分裂性物質の量に対する正味計数値が広い範囲で直線性を持つ、各種マトリックスに対する核分裂性物質に対する検出限界等について述べた。
春山 滿夫; 五藤 博; 河村 敏秀; 高瀬 操*
放射線検出器とドシメトリィ, p.38 - 40, 1991/00
この報告では、まず検出法の原理および製作した検出装置を紹介し、ついで、実験結果およびその解析結果を述べる。実際は、容積200lのドラム缶サイズの再処理模擬廃棄物について行われた。模擬廃棄物の内部に、数段階の重量をもつPu試料を次々に挿入して測定を行い、廃棄物の種類による検出感度の違いおよび重量に対する応答の比例性を実験的に確認した。内蔵されるPuの検出限界として、布および砂について3mg、アスファルトについて22mg、コンクリートについて17mg等が得られた。
五藤 博; 春山 滿夫; 河村 敏秀; 高瀬 操*
放射線検出器とドシメトリィ, p.41 - 43, 1991/00
この報告では、まず、製作した検出装置および検出法の原理を説明し、ついで、実験結果を紹介し、最後に、検討結果を述べる。検討内容は、(1)モンテカルロ法による中性子検出効率の計算と実験結果の比較、(2)組合わせ理論による同時計数効率の計算と実験結果の比較、(3)確率過程論による時間間隔分布の計算と実験結果の比較である。中性子検出効率の計算は、MORSEおよびMCNPによって行い、いずれの結果も実験値の約1、3倍になっている。組合わせ理論による同時計数効率の計算は、計数率が非常に大きい場合を除いて実験結果とよく一致した。また、時間間隔が計算できるようになって、実験結果が詳細に検討できるようになった。