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高橋 竜太; 石井 哲朗; 浅井 雅人; 長江 大輔*; 牧井 宏之; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 石井 康雄; 松田 誠; 牧嶋 章泰*; et al.
Physical Review C, 81(5), p.057303_1 - 057303_4, 2010/05
被引用回数:13 パーセンタイル:63.36(Physics, Nuclear)放射能の強いCf標的とOビームによる中性子移行反応を用いてインビーム線分光を行い、Cfの基底バンドをそれぞれ10, 12, 10まで新たに確立した。Cfからの線は、Si-検出器を用いて、散乱粒子であるOの質量数とエネルギーを識別しながら測定した。本実験はCf標的を用いた最初のインビーム線分光である。
石井 哲朗; 牧井 宏之*; 浅井 雅人; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 松田 誠; 牧嶋 章泰*; 重松 宗一郎*; 金子 順一*; 静間 俊行; et al.
Physical Review C, 78(5), p.054309_1 - 054309_11, 2008/11
被引用回数:14 パーセンタイル:65.02(Physics, Nuclear)We have measured deexcitation rays in Cm populated by one-neutron stripping reactions with a Cm target and a 162 MeV O, a 162 MeV O, and a 120 MeV C beams. rays in Cm were identified by measuring kinetic energies of outgoing particles using Si - detectors. It was demonstrated that high- orbitals were selectively populated in the (O,O) reaction having a large negative value. We have observed eight quasi-particle states above the deformed shell gap of . The 1/2[620], 1/2[750], and 7/2[613] bands were extended up to 19/2, 19/2, and 13/2 states, respectively. We have established the 9/2 9/2[615] state at 526 keV, the 9/2 9/2[604] state with a short life of ps at 1030 keV, and the 11/2 11/2[725] state with ns at 375 keV. Furthermore, the 17/2 1/2[880] state, having a large component of the spherical single-particle state, has been identified at 1505 keV. We discuss the properties of those quasi-particle states in the framework of a deformed shell model.
石井 哲朗; 牧井 宏之; 浅井 雅人; 小浦 寛之; 重松 宗一郎*; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 松田 誠; 牧嶋 章泰*; 静間 俊行; et al.
Nuclear Physics A, 805(1-4), p.257 - 259, 2008/06
中性子過剰核Th, U, Pu, Cmの脱励起線を初めて測定し、それぞれ10, 12, 8, 12, 12状態までの回転バンドを確立した。さらにUでは、9状態までの八重極振動バンドを観測した。これらの原子核は、U, Pu, Cm標的とOビームとの(O, O)及び(O, Ne)2核子移行反応により生成した。Si-検出器を用いて散乱粒子O及びNeの運動エネルギーを選択することにより、残留核の線を同定した。回転バンドの慣性能率及び中性子軌道のエネルギー準位の系統性より、中性子数152の変形閉殻が、陽子数96以上では存在するが陽子数94のPuでは消失することを明らかにした。また第1励起エネルギーの中性子数依存性より、中性子数164が球形閉殻になる可能性を示唆した。
牧井 宏之; 石井 哲朗; 浅井 雅人; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 松田 誠; 牧嶋 章泰*; 金子 順一*; 當銘 勇人*; 市川 進一; et al.
Physical Review C, 76(6), p.061301_1 - 061301_5, 2007/12
被引用回数:28 パーセンタイル:83.5(Physics, Nuclear)Pu標的と162MeVのOビームによる(O, O), (O, O)中性子移行反応を用いたインビーム線分光により、PuとPuの脱励起線の測定に初めて成功した。Puについては基底状態バンドをスピン12まで確立し、慣性能率の系統性から中性子数の変形閉殻がPu同位体では消滅していることを見いだした。Puの脱励起線の測定によりを挟む中性子軌道のエネルギー差が小さくなっていることを確認した。この結果からもPu同位体での変形閉殻が消滅していることを裏付けた。
石井 哲朗; 重松 宗一郎*; 牧井 宏之; 浅井 雅人; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 松田 誠; 牧嶋 章泰*; 静間 俊行; 金子 順一*; et al.
Physics of Atomic Nuclei, 70(8), p.1457 - 1461, 2007/08
被引用回数:9 パーセンタイル:56.54(Physics, Nuclear)中性子過剰核U, Pu, Cmの励起準位構造をインビーム線分光法により研究した。これらの原子核は、原子力機構・東海タンデム加速器施設において、U, Pu, Cm(O, O) 2中性子移行反応により生成した。Si -検出器を用いて散乱粒子Oを識別し、さらにOの運動エネルギーを選択することにより、残留核U, Pu, Cmの脱励起線を同定した。線測定の結果より、これらの原子核の基底回転バンドを12 状態まで確立した。回転バンドの慣性能率より、中性子数152の変形閉殻が陽子数96のCmまでは存在し、陽子数94のPuでは消失することを明らかにした。
石井 哲朗; 牧井 宏之; 浅井 雅人; 小浦 寛之; 重松 宗一郎*; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 松田 誠; 牧嶋 章泰*; 金子 順一*; et al.
Physical Review C, 76(1), p.011303_1 - 011303_5, 2007/07
被引用回数:14 パーセンタイル:67.92(Physics, Nuclear)U, Pu標的と(O, Ne)2陽子ピックアップ反応を利用したインビーム線分光により、中性子過剰核Th, Uの基底状態バンドをそれぞれ10, 8状態まで確立した。Th, Uの脱励起線は、Si -検出器を用いてNeの運動エネルギーを選択することにより同定した。U, Puの第1励起準位のエネルギーはN=146付近で極小値をとることが明らかになり、このことより、Z=92領域ではN=164で球形閉殻になる可能性を指摘した。さらにKoura-Yamada単一粒子ポテンシャルを用いた計算により、U原子核では、N=164に1.8MeVのエネルギーギャップが存在することを示した。
石井 哲朗; 重松 宗一郎; 牧井 宏之; 浅井 雅人; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 松田 誠; 牧嶋 章泰*; 静間 俊行; 金子 順一*; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 75(4), p.043201_1 - 043201_4, 2006/04
被引用回数:19 パーセンタイル:68.43(Physics, Multidisciplinary)Cm標的と162MeVのOビームによる2中性子移行反応を利用したインビーム線分光により、中性子過剰の超ウラン元素Cmの基底状態バンドをスピン12まで確立した。Cmの脱励起線は、Si -検出器を用いてO粒子の運動エネルギーを選択することにより同定した。Cmの慣性能率は、Cmの慣性能率よりもかなり小さいことが明らかになった。この結果は、Cmにおいてが変形閉殻構造を有することを支持している。
石井 哲朗; 重松 宗一郎; 浅井 雅人; 牧嶋 章泰*; 松田 誠; 金子 順一*; Hossain, I.*; 市川 進一; 河野 俊之*; 小川 雅生*
Physical Review C, 72(2), p.021301_1 - 021301_5, 2005/08
被引用回数:19 パーセンタイル:75.24(Physics, Nuclear)200MeVのOビームとU標的による2核子移行反応により、中性子過剰核であるUの脱励起線を測定した。Si -検出器を用いてO粒子と同時計測することにより、Uの線であることを同定した。O粒子の運動エネルギーの値を使い、Uの励起エネルギーを中性子分離エネルギー以下に限定した。Uにおいて、12状態までの基底バンドと9状態までのの8重極バンドを確立した。Uの8重極バンドヘッドは、Uのものよりも100keVほど高いエネルギーに位置する。このことは、U原子核の8重極相関が、中性子数144から146の領域で第2の極大値を持つことを示唆している。
橋本 大; 森本 巌; Zheng, X.; 前原 直; 中島 充夫*; 堀岡 一彦*; 河野 俊之*; 志甫 諒
JAERI-Research 2000-018, p.66 - 0, 2000/03
線形誘導加速器では、磁化率の関数として強磁性体コア材のB-H曲線を得ることが重要である。インダクションモジュールのコスト評価のために、薄片の強磁性体、ケイ素鋼板、ファインメットを含むアモルファスを10[T/s]までの磁化率において、高磁化率におけるコア損失の観点からファインメット材が最も優れていることの結論に達した。またコア材のエネルギー損失や熱伝導の評価からファインメットコアでは、1kHzまでの繰返し運転が可能である結論を得た。
石井 哲朗; 伊東 幹彦*; 石井 三彦; 牧嶋 章泰*; Hossain, I.*; 早川 岳人*; 河野 俊之*; 小川 雅生*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A, 395(2), p.210 - 216, 1997/00
被引用回数:41 パーセンタイル:92.6(Instruments & Instrumentation)重イオン深部非弾性散乱により生じたアイソマーを観測するための新測定器Isomer-scopeを開発した。Isomer-scopeは、Sc検出器と線遮蔽、Ge検出器より構成される。Sc検出器は、ビーム様分裂片を受けとめ、そのエネルギーと時間の信号を出す。線遮蔽はターゲットで放出される線を遮蔽する。これにより、Isomer-scopeはビーム様分裂片のアイソマーからの線を高感度で測定することができる。この測定器を用い、Ge(635MeV)+Pt反応によりCuに新しいアイソマーを発見した。新アイソマーは2741keVの励起エネルギーを持ち、半減期0.36(3)sで190-680-1871及び73-786-471-1711の線カスケードで崩壊する。
石井 哲朗; 重松 宗一郎; 牧井 宏之; 浅井 雅人; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 松田 誠; 牧嶋 章泰*; 静間 俊行; 金子 順一*; et al.
no journal, ,
Cm標的と162MeVのOビームによる2中性子移行反応を利用したインビーム線分光により、中性子過剰の超ウラン元素Cmの基底状態バンドをスピン12まで確立した。Cmの脱励起線は、Si -検出器を用いてO粒子の運動エネルギーを選択することにより同定した。Cmの慣性能率は、Cmの慣性能率よりもかなり小さいことが明らかになった。この結果は、Cmにおいてが変形閉殻構造を有することを支持している。本研究は、を超える原子核での初めてのインビーム線測定である。
牧井 宏之; 石井 哲朗; 浅井 雅人; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 松田 誠; 牧嶋 章泰*; 金子 順一*; 當銘 勇人; 市川 進一; et al.
no journal, ,
(O, O)2中性子移行反応により、中性子過剰核Puを生成し、インビーム線分光を行った。測定は独立行政法人日本原子力研究開発機構のタンデム加速器施設において、電着で作成した直径3mm,厚さ0.7mg/cmのPu標的にエネルギー162MeVのOビームを照射することにより行った。標的からの散乱粒子を4組のSiE-E検出器で観測し、残留核から発生する線は6台のGe検出器で観測した。SiE-E検出器で散乱粒子Oを識別し、さらにその運動エネルギーを選択することにより、残留核(Pu, Pu及び、Pu)から発生する脱励起線を同定し、Puについて初めて12までの基底バンドを確立することに成功した。さらに観測された基底バンドの線エネルギーから慣性能率を導出し、Pu(Z=94)ではN=152の変形閉核構造が弱くなっていることを見いだした。
石井 哲朗; 牧井 宏之; 浅井 雅人; 重松 宗一郎*; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 松田 誠; 牧嶋 章泰*; 金子 順一*; 當銘 勇人; et al.
no journal, ,
原子力機構東海タンデム加速器施設において、U, Pu標的を用いた(O,Ne)2陽子ピックアップ反応により中性子過剰核Th及びUを生成し、インビーム線分光法により、それぞれ10, 8状態までの基底バンドを確立した。ThとUの脱励起線は、Si-検出器を用いて散乱粒子Neを識別するとともに運動エネルギーを選択することにより同定した。ウラン原子核の第1励起準位が中性子数146で極小値をとることより、中性子数164が球形閉殻になる可能性を示唆した。
牧井 宏之; 石井 哲朗; 浅井 雅人; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 松田 誠; 牧嶋 章泰*; 金子 順一*; 當銘 勇人; 市川 進一; et al.
no journal, ,
Pu標的と162MeVのOビームによる(O,O), (O,O)中性子移行反応を用いたインビーム線核分光法により、PuとPuの脱励起線の測定に初めて成功した。Puについてはスピン12までの基底バンドの状態を確認し、慣性能率の系統性からの変形閉殻がPu同位体で消滅していることを見いだした。Puについては、その脱励起線の測定により、間の中性子軌道のエネルギー差が小さくなっていることを確認した。この結果はPu同位体での変形閉殻が消滅していることを支持している。
石井 哲朗; 牧井 宏之; 浅井 雅人; 小浦 寛之; 重松 宗一郎*; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 松田 誠; 牧嶋 章泰*; 静間 俊行; et al.
no journal, ,
中性子過剰核Th, U, Pu, Cmの脱励起線の測定に成功し、基底状態バンドを確立した。これらの原子核は、U, Pu, Cm標的と(O, O), (O, Ne)2核子移行反応により生成した。散乱粒子を高分解能のSi -検出器を用いて測定し、脱励起線と同時測定することにより生成核の線を同定した。第1励起準位の系統性を中性子過剰側に拡張することにより、のPuでは変形閉殻が消滅することを明らかにした。さらに、U, Pu領域ではで球形閉殻になる可能性を指摘した。
石井 哲朗; 牧井 宏之; 浅井 雅人; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 松田 誠; 静間 俊行; 牧嶋 章泰*; 當銘 勇人*; 重松 宗一郎*; et al.
no journal, ,
東海タンデム加速器施設において、放射性標的Cmと重イオンビームを用いた中性子ストリッピング反応によりCmを生成し、インビーム線分光法により励起状態を調べた。Cmの脱励起線は、Si-検出器を用いて、散乱粒子の質量数と原子番号を識別するとともに運動エネルギーを選択することにより同定した。大きな負の値を持つ(O,O)反応は、の(C,C)反応等よりも、高スピンの状態が励起されることを確認した。同時相関,線角度分布,線強度比などのデータを解析し、の8本のNilsson軌道を決定した。この中に、軌道から派生した1/2[880]軌道の候補も含まれている。
高橋 竜太; 石井 哲朗; 長江 大輔; 浅井 雅人; 塚田 和明; 豊嶋 厚史; 石井 康雄; 松田 誠; 静間 俊行; 牧井 宏之*; et al.
no journal, ,
原子力機構東海タンデム加速器施設において、中性子移行反応を用いたCfのインビーム線分光を行い、基底回転バンドをそれぞれ10, 12, 10まで確立した。ビームと標的には、それぞれOとCf(63%, 13%, 24%)を用いた。核子移行反応で生成された原子核は、Si -検出器を用いて、散乱粒子の原子番号と質量数を分離するとともに運動エネルギーから値を選択することにより同定した。Cf標的は厚さ0.8mg/cmのAlフォイルに電着して作製した。標的は比放射能が高いために、標的サイズを0.8mm、厚さ0.45mg/cmにし、放射能強度を1.4MBqに押さえた。標的の総量は2gである。標的自身の放射能のために、高計数率下での線測定となるが、本実験の成功により、gしか入手できない標的や、比放射能の高い標的に対しても、インビーム線分光を行えることを実証した。