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森山 潤一郎*; 高桑 脩*; 山口 正剛; 小川 祐平*; 津崎 兼彰*
Computational Materials Science, 232, p.112650_1 - 112650_11, 2024/01
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Materials Science, Multidisciplinary)本研究ではいくつかの実用Fe-Cr-Ni基オーステナイト合金において、強度-延性バランスを改善する水素の影響に着目している。面心立方構造を持つFe-Cr-Niモデル合金の水素吸収エネルギーを第一原理計算で調べ、合金中の水素溶解度に対するFeからのCrおよびNi置換の寄与を検証した。Cr置換はNi置換に比べて水素吸収エネルギーを大幅に減少させ、Cr/Ni比の増加により高い水素溶解性を発揮することがわかった。計算で得られた傾向は、様々なCr/Ni比を持つ実用合金で以前に得られた実験結果と一致した。
大沼 正人*; 鈴木 淳市; Wei, F.*; 津崎 兼彰*
Scripta Materialia, 58(2), p.142 - 145, 2008/01
被引用回数:69 パーセンタイル:92.37(Nanoscience & Nanotechnology)水素脆性は鉄鋼材料の破壊の大きな要因である。水素脆性の抑制には、材料中にナノサイズの炭化物を析出させ、そこに水素をトラップさせることで水素の粒界や転位への拡散を抑える方法がある。われわれは水素がナノサイズの炭化ニオブ析出物にトラップされる挙動を明らかにするために、中性子小角散乱法によるナノ構造評価を行った。試料として97.62Fe-0.23C-0.25Nb-1.90Niの水素チャージ材と未チャージ材を用意し、小角散乱プロファイルの比較を行い、水素が炭化ニオブ析出物の表面にトラップされやすいことを明らかにした。
蕪木 英雄; 津崎 兼彰*
no journal, ,
水素をチャージしたマルテンサイト鋼の引っ張り試験を行い、最大限界応力を導いた。その結果、水素量が大きい領域で粒界脆化が発生することが観察された。試験試料のき裂周辺の応力,水素分布を予測するため連続体モデルに基づく解析を行った。この水素粒界脆化の原因を探るため、第一原理計算により水素偏析による単純な粒界結合力の変化を求めた。その結果、計算結果は実験による相対的な強度変化をよく説明することがわかった。
森山 潤一郎*; 高桑 脩*; 小川 祐平*; 山口 正剛; 津崎 兼彰*
no journal, ,
オーステナイト系ステンレス(Fe-Ni-Cr合金)は高い水素固溶度を持つ合金であるが、近年、その強度と延性が固溶水素によって上昇するという興味深い性質が報告された。その電子・原子論的な要因を探るため、CrとNiが水素溶解度に与える影響を第一原理計算によって評価した。
森山 潤一郎*; 高桑 脩*; 山口 正剛; 小川 祐平*; 津崎 兼彰*
no journal, ,
Fe-Cr-Niを基本成分とする一部のオーステナイト系ステンレス鋼)では、固溶水素濃度の上昇に伴って水素が寸法効果では説明することが難しいほどの高い固溶強化能を発揮する。同現象の理解にはFe-Cr-Ni系における平均固溶水素濃度に加えて、局所水素濃度の把握が必要であり、平均固溶水素濃度はCr・Ni量に依存することから、これらの置換型原子と水素原子との相互作用が着目すべき重要因子であると考えられる。本研究では第一原理計算を用いて、Cr・Ni原子と水素原子との相互作用を定量化し、平均的な固溶水素濃度(占有率)とその分布への影響を評価した。