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山崎 雄司*; 玉田 太郎; 笠井 規行*; 浦川 到*; 青野 友紀子*; 長谷川 尚*; 藤田 敏郎*; 黒木 良太; 山下 武美*; 福本 誠二*; et al.
Journal of Bone and Mineral Research, 23(9), p.1509 - 1518, 2008/09
被引用回数:150 パーセンタイル:94.53線維芽細胞増殖因子(FGF)23は生体内でリン及びビタミンD代謝を調節する分子であり、FGF23の体内循環レベルに異常をきたすとミネラル代謝異常に伴うさまざまな疾患が引き起こされる。本研究では、FGF23のN及びC末端側領域を認識する抗体(FN1及びFC1)を用いてFGF23の生理的役割を解析するとともに、抗FGF23抗体の中和活性機構をin vitro, in vivoの双方で確認した。さらにFGF23/FN1-Fab複合体の構造解析を実施し、取得した構造情報からはFN1がFGF23(N末端側領域)と既知のFGF受容体の結合を阻害することにより中和活性を示すと思われた。また、生化学的解析結果はFC1がFGF23(C末端側領域)と新規受容体であるKlothoとの結合を阻害することを示した。これらの知見から、FGF23のN及びC末端側領域は各々別の受容体を認識しており、この受容体認識機構がFGF23の生理的活性発現に必須であると考えられた。