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渡辺 正次郎*; 松田 修; 岡本 次郎; 町 末男; 石榑 顕吉*; 田畑 米穂*
Journal of Polymer Science; Polymer Chemistry Edition, 17(2), p.551 - 559, 1979/00
ヘキサフルオルアセトンと2-メチル-1-ペンテンが0C以下の低温で放射線共重合することを見出した。本報では、共重合を0Cから-100Cまでの種々の温度で行い、反応に対する種々の添加物効果および生成共重合体の構造を検討した。その結果、共重合はカチオン重合機構で進行し、交互共重合体を生成することが明らかになった。重合機構と共重合体構造の関係について考案を加えた。
松田 修; 渡辺 正次郎*; 岡本 次郎; 石槫 顕吉*; 田畑 米穂*; 町 末男
JAERI-M 7418, 31 Pages, 1977/12
ヘキサフルオルアセトン(HFA)と種々の-オレフィンとの放射線(線)共重合をフレオンR-113溶媒中で行い、-オレフィンのうち2-メチル-1-ペンテン(2MP)との共重合性が大きいことを見出した。本報告では、HFA-2MP系の重合反応の機構についてさらに詳細に検討した。共重合は100C~0Cの低温領域で行った。HFAあるいは2MPの単独重合はほとんど起こらないが、共重合は種々のモノマー組成において起る。重合速度と分子量は0Cより低温において大きくなる。室温以上では共重合は起らず、アダクトのみ生成する。共重合はカチオンスキャベンジャーによりある程直禁止され、ラジカルスキャベンジャーおよびアニオンスキャベンジャーによっては禁止されない。また、元素分析とNMRスペクトルから共重合体は等モル組成で、頭-尾および頭-頭あるいは尾-尾の2種類の構造を有することが明らかになった。これらの結果から、共重合はカチオン機構で進行し、交互共重合体が生成すると結論した。
松田 修; 渡辺 正次郎*; 岡本 次郎; 町 末男; 田畑 米穂*
Journal of Polymer Science; Polymer Letters Edition, 15(2), p.101 - 105, 1977/02
エチレン、プロピレン等の低級のオレフィンの場合と比較するために、ブテン以上の高級のオレフィンとヘキサフルオルアセトンの放射線共重合反応を比較的低い温度で行なった。この結果、R-113を溶媒とする溶液重合を行なえば共重合体が生成することが明らかになった。 本報告では高級のオレフィンの場合でも低級のオレフィンの場合と同様にカチオン機構で重合が進行すること、および元素分析と赤外線吸収スペクトルの測定により1:1組成の共重合が生成することを明らかにした。