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大久保 努; 井口 正; 岩村 公道; 秋本 肇; 大貫 晃; 阿部 豊; 湊 明彦*; 榊 勲*; 安達 公道; 村尾 良夫
JAERI-M 90-035, 143 Pages, 1990/03
複合注水型ECCSを備えたPWRの再冠水過程において、タイプレート付近の水温分布がブレークスルーおよび炉心冷却に与える影響を検討するため、SCTF第3次炉心を用いて2回の試験を実施した。一方の試験(試験S3-7)では、UCSP直上へのECC注水をバンドル3、4の上方で行い、もう一方の試験(試験S3-8)では、最初の60秒はバンドル7、8の上方でその後バンドル3、4の上方へ切換えて注水を行なった。これらの試験データを解析して、以下の事柄が明らかとなった。ブレークスルーは、タイプレート付近での水温がサブクールの所で生じ、ブレークスルー域では、炉心冷却が著しく増大する。また、ブレークスルーの位置は、多少の時間遅れを伴ってタイプレート付近での水温分布の変化に追随して変化する。更に、ブレークスルーの生じていない領域での炉心冷却は、ブレークスルーの位置に関係無く同程度である。
岩村 公道; 井口 正; 秋本 肇; 大久保 努; 大貫 晃; 湊 明彦*; 榊 勲*; 安達 公道; 村尾 良夫
JAERI-M 88-213, 120 Pages, 1988/10
複合注入型ECCS付PWRのLOCA時再冠水過程における熱水力学的特性に及ぼす半径方向出力分布の影響を調べるため、平板炉心試験装置(SCTF)第3次炉心を用いて、炉心冷却個別効果試験S3-06及び複合注入試験S3-16-Phase2を実施した。両試験の半径方向出力分布は、それぞれ、複合注入型ECCS付PWR参照炉心の出力分布及びコールドレグ注入型ECCS付PWRの急峻出力分布を模擬した。複合注入型ECCS付PWR出力分布条件下では、二相上昇域内での出力比が1.04~1.08と、比較的平坦なため、出力分布の差に基づく落水域での熱水力学的挙動の差が、二相上昇域における熱水力学的挙動に及ぼす影響は極めて小さかった。また、圧力容器内の流体挙動にも出力分布の有意な影響は認められなかった。一方、急峻出力分布条件下(最大出力比=1.36)においては、二相上昇域内の高出力バンドルにおける熱伝達促進の程度は、半径方向出力比に依存し、コールドレグ注入型ECCS付PWRの場合と同様な取り扱いが可能なことがわかった。