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米川 強; 吉川 信治; 瀬谷 義一*
JNC TN9400 99-053, 38 Pages, 1999/03
原子力プラントに代表される、複雑で大規模な流体循環システムの設計、評価に不可欠な非定常流動計算シミュレーションを、従来のような行列計算を用いないで行うアルゴリズムを考案した。このアルゴリズムを高速炉の2次主冷却系構成を対象に検証した。その結果、流体計算に収束計算を用いることによる計算量の増加は、熱交換器に代表される機器モジュールの温度計算量に比べて十分小さく、このアルゴリズムの利点である流路ネットワーク構造の動的変化への対応等の特徴を損なわないことを確認した。本手法により、プラントの全体モデル、特に流路の破断や隔離のように、境界条件の構造そのものが不連続に変化する現象を模擬できるモデルを容易に構築でき、シミュレーションの柔軟性を向上させられる可能性がある。
米川 強; 須田 一則; 小澤 健二; 瀬谷 義一*; 山本 裕史*
PNC TN9410 97-006, 46 Pages, 1996/12
原子力プラントの安全性、信頼性向上を目的とした運転制御の高度化、知能化の観点から、プラントで人間(運転員、保守員)が運転制御、保守において果たしている役割を人工知能で代替することを目指し、平成元年度から原子力クロスオーバー研究の一環として自律型プラントの開発を進めている。この中で動燃は自律型プラント運転制御のための人工知能を具備した運転制御システムの開発を担当している。一方、自律型プラントにおける運転、保守の自律分散協調機能の動作状況監視システムの開発を船舶技術研究所(船研)が担当している。本報告では相互の研究開発を推進する上で不可欠となる動燃側の運転制御システムと船研側の監視システムとの結合を通信回線によって実現するためのデータ通信の形態、手法等について検討し、この検討結果をもとに、公衆回線及びインターネットを利用したデータ通信機能を具体化した。また、実接続による通信試験を行って、所定の機能を確認した。