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田中 美穂*; 高橋 和也*; 生川 智啓*; 山本 博之
no journal, ,
工業用水は日本各地において、河川水や地下水などが広く一般的に用いられている。しかしながらこれを冷却水として用いた場合、数回の循環で配管内にシリカスケールが生成し、流速の低下やつまりなどを引き起こし冷却システムに損傷を与えることが少なくない。本研究では特にシリカスケール生成の顕著な河川,地下水における種々の水試料におけるシリカ濃度と金属イオン濃度の相関及びシリカの化学状態に注目し、シリカスケールの生成過程について溶液化学の面から考察する。
田中 美穂*; 高橋 和也*; 卜部 達也*; 生川 智啓*; 長谷川 篤*; 山本 博之
no journal, ,
粘土鉱物に多く含まれるアルミノシリケートは地下水中に含まれていると考えられるが、これまでその溶存状態はほとんど解析が行われていない。これは微量のシリケートの評価が困難であることによる。本研究では温泉試料をもとにアルミノシリケートの測定を試み、溶存状態評価の可能性を明らかにすることを目的とした。当初立山温泉新湯の試料とグリセリンを混合してFAB-MSによる測定を行った結果、m/z=118.97にグリセリン由来と考えられるピークのみが確認されたが、時間とともに新たなピークが現れることが明らかとなった。このためすべての温泉試料についてグリセリンを混合することによりm/z=118.97を中心とした時間依存性を確認した。立山温泉新湯,明礬温泉では測定を始めてから3分後にm/z=118.90に、新たなピークが現れた。これはSiOAlに由来し、pHが低いためアルミニウムが存在することによるものと考えられる。さらに5分後にはm/z=118.90がm/z=118.97を上回り、強度の逆転が見られた。これらの結果は本法によりアルミノシリケートの化学種の同定が可能であることを示唆している。