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田中 靖久*
JAERI-Data/Code 97-016, 34 Pages, 1997/05
テキサス大開発のブロックランチョス法による、実対称帯行列に対する標準固有値問題の求解ライブラリLASO(Lanczos Algorithm with Selective Orthogonalization)をベースに実対称帯行列に対する一般固有値問題の並列計算ライブラリを開発した。ブロックランチョス法による一般固有値問題の求解ルーチンについて、自由度分割法による並列化手法を検討し、その並列化アルゴリズムの性能評価を行った。なお、並列化は分散メモリ型スカラ並列計算機であるIBM SPおよび日立SR2201上で行った。
清水 大志; 佐々木 誠*; 市原 潔*; 岸田 則生*; 鈴木 惣一朗*; 佐藤 滋*; 田中 靖久*; 横川 三津夫; 蕪木 英雄
情報処理学会研究報告, 96(81), p.129 - 134, 1996/08
近年、演算回路素子等の速度向上が限界となりつつあるために、並列計算は大規模数値シミュレーションの分野において重要な手法となっており、効率及び移植性の良い並列ライブラリが必要とされている。そこで、我々は各種計算機に対応可能であるMPIまたはPVMを用いた分散メモリ型ベクトル並列計算機数値計算ライブラリの開発を行っている。本論文ではHouseholder変換による三重対角化及び2分法を用いた実密対称行列の固有値問題解法ルーチンの開発について報告する。行列のデータは列方向サイクリック方式により分割し、プロセッサ間のデータ転送量を減らすため対称行列の全ての成分を格納する。Householder変換について8プロセッサを使用した並列化による速度向上率は20002000行列に対してParagonで6.0倍である。VPP300では40004000行列に対して4.2倍の値を得た。
田中 靖久*; 横川 三津夫; 蕪木 英雄
計算工学講演会論文集, 1(1), p.105 - 108, 1996/05
短距離力分子動力学法(MD)プログラムをベクトル並列化し、MDのベクトル並列化手法を検討した。並列化は分散メモリ型ベクトル並列計算機である富士通VPP500上で行った。有力なベクトル化手法として知られるLayered Link Cell法をベースにしたベアリストの分割と粒子分割法を組み合わせた並列化手法を検討し、その並列化アルゴリズムの性能評価を行い、その特性を明らかにした。並列化アルゴリズム全体の性能評価を行った後、粒子数N=32000、プロセッサ数P=16の場合の並列化効率は約62.8%で、速度向上比は約10.0倍であった。
田中 靖久*; 蕪木 英雄; 横川 三津夫
JAERI-Data/Code 96-011, 32 Pages, 1996/03
本研究では、分子動力学法(MD)のベクトル並列化手法を検討した。対象マシンは分散メモリ型ベクトル並列計算機である富士通VPP500とした。有力なベクトル化手法として知られるL.L.C.(Layed Link Cell)法をベースにしたペアリストのランダム分割と粒子分割法を組み合わせた並列化手法を検討し、その並列化アルゴリズムの性能評価を行い、その特性を明らかにした。