Mutation induction in garlic with ion beam irradiation

田代 亨*; 山本 陽子*; 田中 淳; 長谷 純宏

JAEA-Review 2006-042, JAEA Takasaki Annual Report 2005, P. 85, 2007/02

https://jopss.jaea.go.jp/pdfdata/JAEA-Review-2006-042.pdf

ニンニクの積極的な品種改良を行うために、増殖・選抜・展開が時間的・空間的に得策である細胞培養系を用いて、圃場に展開可能に鱗芽を効率的に生産する培養技術を確立した。この培養技術を用いて、培養細胞片に新規の突然変異誘発原として期待されているイオンビームを照射して突然変異を誘発し、有用変異体を創出することを目的とした。その結果、矮性を示す個体,マルチシュート個体,展開葉の葉緑体欠損個体,葉身に斑入りを持つ個体,針状葉個体,萎縮葉個体などが得られた。炭素イオンとヘリウムイオンでは、得られた変異体の傾向に差は観察されなかった。変異体の倍数性についてFCMを用いて解析したところ、正常では2Cのところ、変異体では2Cと4Cの倍数性を持つものが認められた。