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田代 徹*; 立川 崇之
Numerical Simulations of Physical and Engineering Processes, p.301 - 318, 2011/09
平衡統計力学を用いた自己重力系の定常状態に至る振舞いに関して述べる。系が球対称性である場合には解析解が得られることが知られているが、原点で質量密度が発散したり、全質量が発散したりするという問題がある。統計力学の修正により得られるKingモデルは、この分布をうまく記述できる。われわれはKingモデルで表される特別な準定常状態にいたる系の力学的進化を説明できる理論を提案する。自己重力系は緩和に非常に長い時間を要する。さらに粒子間は引力のみ働き、無限の距離を伝わるため、全粒子間の力を計算しなければならない。このため、進化には大変な量の計算を要する。われわれは特定処理プロセッサで引力の計算を行った。さらに自己重力系の数値シミュレーションから、われわれのモデルは現実的な質量密度分布を記述するのに妥当であることを確かめた。この技術は、粒子多体系シミュレーションの高速化に適用し、大変形を伴う流体の挙動や材料の経年変化などの解析を効率化するための計算機基盤技術である。
田代 徹*; 立川 崇之
Journal of the Physical Society of Japan, 79(6), p.063001_1 - 063001_4, 2010/06
被引用回数:7 パーセンタイル:46.65(Physics, Multidisciplinary)乗法的及び増大するノイズを伴うランダム過程に基づいたモデルにより、コア周囲の自己重力多体系において、非マクスウェル的分布を得た。数密度分布はランダム過程に対応するフォッカー・プランク方程式の定常解から得ることができる。われわれは得られた数密度分布が、摩擦係数と付加したノイズの強度を調節することにより、コアの周囲のキングモデルにおける数密度分布と一致することを示した。さらに、重い粒子を持つ系にわれわれのモデルを適用できることを示した。また、重力多体系専用計算プロセッサGRAPEを用いたN体シミュレーションとの比較により、われわれのモデルの有効性を検証した。