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田原 義壽*; 深堀 智生
JAEA-Conf 2006-009, 191 Pages, 2006/11
2005年度核データ研究会が、2006年2月2日と3日の両日、日本原子力研究開発機構原子力科学研究所において開催された。口頭発表では、革新炉開発及び現行炉高度化のための核データ,核データ研究の過去と未来,最新評価済み核データの現状と性能分析,最新の核データ測定についての16件の報告があった。ポスター発表では、21件の発表があり、それらは、核データの測定,評価や評価済核データのベンチマークテスト及び応用等に関するものであった。本報文集は、それらの論文の一部をまとめたものである。
田原 義壽*; 深堀 智生
JAERI-Conf 2005-003, 254 Pages, 2005/03
2004年核データ研究会が、2004年11月11日と12日の両日、日本原子力研究所東海研究所において開催された。この研究会は、日本原子力研究所のシグマ研究委員会と核データセンターが主催して開いたものである。口頭発表では、軽水炉及び核燃料サイクルと核データ,ADS開発のための核データ,JENDL-3.3の使用経験とJENDL-4への要望,最近の断面積測定,物質生命科学と核データ,海外の核データニーズと活動についての19件の報告があった。ポスター発表では、21件の発表があり、それらは、核データの測定,評価や評価済核データのベンチマークテスト及び応用等に関するものであった。本報文集は、それらの論文をまとめたものである。
吉田 正*; 岡嶋 成晃; 桜井 健; 中島 健; 山根 剛; 片倉 純一; 田原 義壽*; 瑞慶覧 篤*; 親松 和浩*; 大澤 孝明*; et al.
Journal of Nuclear Science and Technology, 39(Suppl.2), p.136 - 139, 2002/08
核データファイルJENDL-3.3の評価に寄与するために、U,U,Puの遅発中性子データの評価を行い、推奨値を求めた。遅発中性子収率に関しては、臨界実験装置FCAとTCA(原研),MASURCA(フランスCEA)における、最近のの積分実験の結果を用いてJENDL-3.2の遅発中性子収率を調整した。その結果、高速炉や熱中性子炉の炉物理計算において重要なエネルギー領域で、収率の調整結果を誤差5%以内で得ることができた。特に、Uに関しては、調整によりJENDL-3.2の値と比べて約3%小さな収率を得た。遅発中性子の6群崩壊定数等の評価も行った。これは、核データ評価の国際ワーキングパーティー(WPEC)の遅発中性子データ評価サブグループの活動においてSpriggsが収集した遅発中性子の放出率の実験データを、最小二乗法により処理することにより行った。さらに、臨界実験装置VHTRC,TCAとTRACY(原研),VIPEX(ベルギーSCK/CEN)におけるペリオド測定やロッドドロップ測定の結果を用いて、得られた6群定数の検証を行った。その結果、新たな6群定数を用いると、JENDL-3.2の定数を用いた場合に比べて反応度価値が約3%増加し、反応度効果のC/E値を改善する傾向にあることがわかった。
大部 誠; 根本 龍男; 桜井 健; 飯島 進; 田原 義壽*; 大杉 俊隆
JAERI-M 90-052, 52 Pages, 1990/03
FCAにおいて高転換軽水炉(HCLWR)に関するPhase-1実験で構築された3種類のウラン燃料系ゾーン型炉心について、反応率を測定した。各炉心は、異なった燃料濃縮度および減速材/燃料、体積比から成る中心試験領域を有している。径方向と軸方向のU、Pu、U、Npの核分裂率分布は小型核分裂計数管をトラバースする方法で測定した。試験領域内の基本モード成立領域は、これら各種の核分裂率分布の一致を確かめる手法で検証した。U核分裂率に対する中心反応率比は、小型核分裂計数管および金属ウラン箔を用いて求め、3炉心間の反応率の変化を調べた。測定データの解析は、核データファイルJENDL-2を用いたSRACコードシステムにより行った。反応率比は、計算値がU捕獲反応率/235U核分裂率およびU核分裂率/U核分裂率の実験値を3炉心共、過大に予測している事が明らかになった。
大部 誠; 根本 龍男; 飯島 進; 桜井 健; 田原 義壽*
Journal of Nuclear Science and Technology, 26(11), p.993 - 1001, 1989/11
被引用回数:10 パーセンタイル:72.85(Nuclear Science & Technology)FCAにおいて高転換軽水炉(HCLWR)に関するPhase-1実験で準備された3種類のウラン燃料系炉心について、反応率を測定した。各炉心は、異なった燃料濃縮度および減速材/燃料、体積比から成る中心試験領域を有している。径方向および軸方向のU、Pu、U、Npの核分裂率は小型核分裂係数管の移動により測定した。試験領域内の基本モード成立領域は、これらの核分裂率分布を利用して検証した。U核分裂率に対する中心反応率比は、小型核分裂計数管および金属ウラン箔を用いて求めた。3炉心間の反応率比の変化を調べている。測定データの解析は、核データファイルJENDL-2を用いたSRACコードシステムにより行った。
田原 義壽*; 阿部 晋司*; 米内 俊祐*; 馬場 護*; 海野 泰裕*; 佐々 敏信; 岩永 宏平; 横堀 仁*; 筒井 武彦*; 亀井 禎英*
no journal, ,
ホウ素中性子捕捉療法の実現を促進するため、J-PARC核変換実験施設に導入される予定の400MeV陽子ビームを用いた熱外中性子発生装置の概念検討を行い、その成立性を検討した。400MeV陽子を固体タンタルターゲットに入射して得られた中性子を、鉄及びフルエンタル減速材で減速して熱外中性子を得る方法を検討した。ターゲット及び減速材の周囲には、人体への影響を抑制するため、鉛製の反射体を設置した。MCNPXコードとLA150ライブラリを用いて予備的な解析を行った結果、5マイクロアンペア程度のビーム電流で脳腫瘍の治療が可能であることがわかった。
田原 義壽*; 阿部 晋司*; 佐々 敏信; 米内 俊祐*; 馬場 護*; 横堀 仁*
no journal, ,
大強度陽子加速器施設J-PARCで供給が予定される陽子ビーム(400MeV-30kW)について、BNCT用熱外中性子源への適用可能性を検証した。中性子源は二門の照射孔を有し、加速された陽子とタングステン製ターゲットとの核破砕反応により発生した中性子を鉄及びフルエンタル減速材でエネルギー整形して熱外中性子を得る構成とした。照射孔出口に設置したファントム内の線量分布の解析値から、入射陽子ビームを定格の7%に相当する5マイクロアンペアを入射することで照射時間60分を目途とした治療が可能であり、BNCT用熱外中性子源への適用についての見通しが得られた。