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阿部 信*; 石川 清*; 甲斐 昌宣*
JNC TJ7440 2000-015, 907 Pages, 2000/03
本調査は,岐阜県土岐市および瑞浪市周辺で実施している「広域地下水流動研究」の一環として,既存の試錐孔から採取された岩芯を岩芯観察記載仕様にそって観察し,地質構造概念モデル作成に必要な情報を取得することを目的として行った。観察を実施した岩芯は AN-1号孔,AN-2号孔,AN-3号孔,DH-1号孔,DH-2号孔,DH-3号孔,DH-4号孔の統計 4,128mである。DH-3号孔を除いた試錐孔は,研究領域においてEW系の走向を示す月吉断層の南側に位置する。土岐花崗岩は主に黒雲母花崗岩と優白質黒雲母花崗岩の2種類に区分される。両種類の花崗岩はそれぞれ石英の粒度から3種類に区分される(粗粒花崗岩,中粒花崗岩,細粒花崗岩)。月吉断層より北側に分布する土岐花崗岩は主として粗粒黒雲母花崗岩からなるが,細粒黒雲母花崗岩,中粒黒雲母花崗岩は土岐花崗岩体の周縁部に観察される。一方,黒雲母花崗岩は月吉断層南部において,優白質花崗岩に貫入されると考えられる。
石川 清*; 目崎 吉彦*; 鈴木 英雄*; 甲斐 昌宣*; 渡部 俶*; 藤盛 誠二*; 石川 潤一*
JNC TJ7420 99-016, 878 Pages, 1999/06
岐阜県瑞浪市明世町正馬様用地内において、超深地層研究所計画地点の地質環境を把握することを目的として孔長1,012mのMIU-2号孔が掘削された。本報告書は、地表から地下深部までの地質構造、地球物理学的・水理学的特性を把握するためMIU-2号孔で実施された調査の結果をまとめたものである。実施した主な調査項目は次の通りである。1.岩芯の採取・記載、2.岩芯室内試験、3.物理検層(一般検層項目、フローメータ検層、レーダー法シングルホール測定)4.ボアホールテレビ計測、5.水理試験(非定常透水試験(透水試験)、定常透水試験(揚水試験))これらの調査の結果、以下のことが明らかとなった。・MIU-2号の地質は、孔口から深度88.60mまでが砂岩、凝灰岩、シルト岩などからなる瑞浪層群、深度88.60m孔底までが土岐花崗岩類に属する中粒粗粒の黒雲母花崗岩からなる。土岐花崗岩は深度845.7m付近で岩質的に中粗粒の黒雲母花崗岩と優白質の黒雲花崗岩に大きく2つに分けられ、両者は化学組成上も相違が認められる。・深度223.8m付近に開口亀裂を伴う逸水箇所があり、掘削水はこの区間で全量逸水した。深度889.95915.25m間には月吉断層に相当すると考えられる断層破砕帯が存在する。この断層は、遮水帯を形成し、この断層を貫いた深度950m付近から被圧された湧水が発生した。フローメータ検層結果によると、地層水の流入は深度889m付近より認められるが、特に深度945m以深で多く、深度945984m間で全体流入量の80%近くを占めている。揚水試験時に測定した湧水箇所からの湧水量は16 1/min、圧力は1 .38kg/cm sup2であり、フローメータ検層で求められた22.21/ minの流入量とほぼ一致する。・深度119以深の20ヶ所で実施された透水試験結果によると、花崗岩における透水係数の最大値は深度220.90227.40m間の6.66E-06m/secであり、この区間は掘削中 の 透水帯と対応している。また、深度950m以深の湧水箇所に対応する深度932.50959.00m、960.30966.80m、976.70983.20m間の透水係数も、7.86E-073.66E-06m/secと大きな値を示した。その他の区間は、逸水箇所、湧水箇所の近傍を除けば6.60