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吉沢 巌*; 小原 長二*; 梶 加名子; 畑田 元義
Journal of Applied Polymer Science, 55, p.1643 - 1649, 1995/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Polymer Science)ポリエチレン発泡体に難燃性オリゴマーをグラフト重合させて発泡体を難燃化する技術を開発するにあたり、オリゴマーの重合挙動を検討した。含浸時のオリゴマーの粘度を下げるための希釈剤が残存することが考えられるので、オリゴマーに希釈剤が存在したときの重合速度、また雰囲気中に酸素が存在したときの重合速度について検討した。オリゴマーの重合速度は線量率の一乗に比例すること、同じ線量では、照射回数が多い程、重合に有利であった。また希釈剤として水又はメタノールを使用したときこれらは殆ど重合に影響を与えなかった。残存酸素は、オリゴマーの液膜の厚さが小さいときに大きな重合抑制効果を示した。
畑田 元義*; 藤田 岩男*; 是川 圭一*
JAERI-Research 94-024, 40 Pages, 1994/10
アルゴンで飽和した安定剤を含まない塩化パラジウム酸ナトリウム(NaPdCl)水溶液を線照射し、生成した粒子の粒子径を動的光散乱装置を用いて、また生成量を可視紫外分光光度計を用いて測定した。pH=1.95HCl溶液では濁度(700nmにおける吸光度)は照射終了後増加し、その後減少した。また238nmの吸光度から求めた残存PdClは照射により減少したが、照射終了後の時間とともに一部回復することが認められた。これらの現象は照射終了後も粒子の前駆体が存在すること、及びこれが塩化物イオンと反応してPdClイオンを再生することを示している。粒子径は照射直後の20nmから成長して2.75kGyでは約40nm、8.25kGyでは80nmに達した。粒子の収量はpH=0.65HCl溶液では、pH=1.95HCl溶液の場合と比べて小さく、また粒子径は、150nm~200nmと大きなものであった。
畑田 元義*; C.D.Jonah*
JAERI-Research 94-019, 36 Pages, 1994/10
酸素を除いた硫酸パラジウム水溶液、及び硫酸パラジウム-硫酸銀水溶液を線照射し、生成した微粒子の粒子径の時間変化を動的光散乱測定装置を用いて調べ、溶液中の粒子量の変化を可視紫外分光光度計を用いて調べた。硫酸パラジウムの系では、粒子径は照射後の時間とともに生長したが、約210秒以後では、線量が小さいときは、一定値を示した。線量が大きいときには、粒子径は時間とともに減少した。照射により生成し、成長した粒子は、空隙に水分子を含んだ低密度のものであると推定され、密度は、線量、溶液濃度に依存する。硫酸パラジウム-硫酸銀の系から得られた粒子は、同じ条件で硫酸パラジウムの系から得られたものに比べて低密度のものであった。一旦、凝集沈降した粒子に対する超音波照射効果についても検討した。
畑田 元義*
KURRI-TR-394, 0, p.36 - 48, 1994/07
硫酸パラジウム水溶液(a)、硫酸パラジウム-硫酸銀水溶液(b)、及び硫酸銀水溶液(c)を窒素飽和させ、線照射した。固体粒子の生成量は、光学吸収測定から求めた溶液中の金属イオンの減少、及び捕集した固体沈澱の秤量から求めた。実験の結果、1)パラジウムイオンは溶液(a)及び(b)では、照射により減少し、固体微粒子による連続吸収の生成が認められた。2)銀イオンは溶液(b)では減少したが、溶液(c)では、pH4では減少しなかった。但しpH=7では減少した。3)溶液(a)及び(b)では電導性の沈澱が生成すること等が明らかとなった。従って溶液(b)では二成分金属微粒子が生成している可能性がある。照射された溶液から回収された沈澱の量は、(a)では消費された金属イオンの57%、溶液(b)では、97%であった。
C.D.Jonah*; 畑田 元義*
JAERI-M 93-248, 33 Pages, 1994/01
安定剤が存在しない金属イオン水溶液の線照射により生成する金属微粒子の凝集機構を調べる方法を見出すために、硫酸パラジウム水溶液を窒素飽和した後、線照射(11.2kGy/h,10kGy)を行った。照射後の溶液の濁度変化を可視紫分光光度計を用いて700nmにおける吸光度より調べ、また生成した固体微粒子の粒子径分布の時間的変化を動的光散乱粒子径アナライザーを用いて研究した。濁度は、照射後の時間とともに単調に減少すること、また、生成した微粒子の粒子径分布は400~800nmと1500~2500nmにピークを持つものであることがわかった。得られた粒子の密度は、バルク金属の密度よりも小さいものであると考えられる。硫酸パラジウム・硫酸銀水溶液についても同様の研究を行った。
梶 加名子; 吉沢 巌*; 小原 長二*; 駒井 邦章*; 畑田 元義
Journal of Applied Polymer Science, 51, p.841 - 853, 1994/00
被引用回数:11 パーセンタイル:48.18(Polymer Science)連続気泡型含リンビニルオリゴマーを含浸させ、窒素気流中で電子線照射を行い、発泡体気泡内壁にオリゴマーをグラフト重合させた。このときオリゴマーの希釈率、ローラー間隙を選ぶことにより適当な含浸率を得ることができた。また電子線の照射条件についても検討を行った。得られたグラフト発泡体は、典型的な難燃試験に合格することがわかった。また、グラフト処理により、原発泡体の機械的性質が著しく損われることはなかった。
畑田 元義*
日本接着学会誌, 30(10), p.467 - 469, 1994/00
単分子膜、累積膜(LB膜)から、化学吸着膜への発展の過程において、主として電子線を利用した化学吸着膜の研究の現状及び将来展望について解説した。化学吸着膜において、基板表面と強力な共有結合や難溶性のイオン結合を作っている膜物質に電子線照射して誘起される放射線化学反応を利用することにより、微細構造など、特徴のある化学吸着膜を作ることができる。電子線による化学吸着膜の作成方法、得られた膜の表面物性、電導度、接着性について解説した。
畑田 元義*
JAERI-M 93-232, 41 Pages, 1993/12
硫酸パラジウム水溶液(a)、硫酸パラジウム-硫酸銀水溶液(b)、及び硫酸銀水溶液を窒素飽和させ、線照射を行った。固体粒子の生成量は、光学吸収から求めた溶液中の金属イオンの消失、及び捕集した固体沈澱の秤量から求めた。実験の結果、(1)パラジウムイオンは、溶液(a)及び(b)で照射により減少し、固体微粒子による連続吸収が認められた。(2)銀イオンは溶液(b)では減少したが溶液(c)では減少は認められなかった。(3)溶液(a)及び(b)では、照射により電導性の沈澱が生成することが認められたが、溶液(c)では固体の生成は認められなかった。従って溶液(b)では二成分金属粒子が生成している可能性がある。照射された溶液から回収された沈澱の量は、溶液(a)では、消費された金属イオンの57%、溶液(b)では97%であった。
中瀬 吉昭; 竹崎 淳一; 畑田 元義
KURRI-TR-368, p.33 - 38, 1992/00
鉄、クロム、コバルトの金属カルボニルを気相で放射線照射を行い、微粉末を得た。一方、金属塩水溶液の放射線照射により微粉末が析出した。これらの微粉末の電顕観察、粒径測定、熱分析、元素分析等からサイズ及び化学組成を検討した。気相放射線照射では、金属酸化物が生成すること、これらの中にCO、HO、炭素化合物が含まれていることなどがあきらかとなった。また、微粉末は最小粒径20~30nmの微粒子の集合体であることがわかった。金属塩水溶液の照射では、還元反応による金属微粒子が生成する。最小数十nmの金属粒子の集合体に成長するが、これらはより小粒径(nmオーダ)の集まりである。界面活性剤、重合性単量体の存在により、安定に分散させることが可能である。
B.Tang*; 梶 加名子; 吉沢 巌*; 小原 長二*; 畑田 元義
JAERI-M 91-134, 47 Pages, 1991/09
連続気泡型ポリエチレンフォームの放射線加工を行う時の基礎データとして、連続気泡型ポリエチレンフォームを電子線照射したときの強伸度及びゲル分率の変化、また照射後の加熱の効果について検討を行った。未照射フォームは化学架橋により、約50%のゲル分率を示す。このフォームに電子線照射することにより、ゲル分率は約30%増大したが、強度は、室温、70C及び100Cのいずれにおいても殆ど変化しなかった。しかし、70C及び100Cにおける伸度は小さくなり、化学架橋に更に放射線架橋を加えることにより、高温での伸びを防げることが明らかになった。また寸法安定性は電子線照射により著しく改善された。
G.M.Qin*; 梶 加名子; 畑田 元義
JAERI-M 91-106, 114 Pages, 1991/07
多種類の官能基をある種の規則性を以ってポリマーに導入するために、アクリル酸とビニルピロリドンの多段・複合重合及び共グラフト重合の研究を行った。多段・複合グラフト重合においては、グラフト率-時間曲線及び第二段階のグラフト率はグラフト重合のモード及び第一段階のグラフト率に依存した。同時共グラフト重合では、グラフト率-時間曲線は、モノマー溶液中のモノマー比に依存した。10%KOH電解液中のグラフト膜の電気抵抗は、グラフト膜のグラフト率に依存するが、その挙動は、グラフト重合のモード及び第一段階のグラフト率に依存する。グラフト重合条件を定めるための予備実験の結果も詳しく述べた。
松田 光司; 藤田 岩男*; 耒島 利幸*; 佐藤 義幸*; 畑田 元義
Applied Radiation and Isotopes, 42(12), p.1223 - 1229, 1991/00
一酸化炭素-ヘリウム混合気体をバンデグラフ電子加速器からの電子線で照射し、生成したCO及びCOの励起状態からの発光スペクトル強度を、圧力等の関数として調べた。実験結果は、簡単な競争反応の組み合わせと、定常状態の仮定から導かれた式とよい一致を示した。
松田 光司; 藤田 岩男*; 来島 利幸*; 山本 浩久*; 畑田 元義
Applied Radiation and Isotopes, 41(8), p.757 - 761, 1990/08
ヘリウム-アンモニア混合気体の電子線照射による励起発光スペクトルについて研究を行った。本研究は、アンモニアを含む系の放射線化学反応の機構や、宇宙空間における発光種の生成と関連して興味がある。ヘリウム-アンモニア混合気体を常圧(760Torr)で0.6MeV電子線で照射し、気体からの発光スペクトルを測定した。また、発光強度と圧力、アンモニア分圧および添加物濃度との関係を調べた。発光スペクトルからはNHの一重項励起状態(C)および三重項励起状態(A)からの発光が認められた。NH(c-a)スペクトルの回転分布から求めた回転温度は300Kであった。また種々の条件下での発光強度を説明するNH(C)およびNH(A)の生成と消滅の機構について述べた。
梶 加名子; 畑田 元義; 吉沢 巌*; 小原 長二*; 駒井 邦章*
Journal of Applied Polymer Science, 37, p.2153 - 2164, 1989/00
被引用回数:17 パーセンタイル:65.82(Polymer Science)連続気泡型ポリエチレンフォームの親水化を目的にアクリル酸の放射線(前照射)グラフト重合を行った。
小川 一文*; 田村 秀治*; 畑田 元義; 石原 健*
Japanese Journal of Applied Physics, 27(8), p.1492 - 1497, 1988/08
被引用回数:3 パーセンタイル:23.99(Physics, Applied)長鎖脂肪基をもつ色素の単分子膜中の膜物質の配向を可視・紫外スペクトルから研究した。また紫外光照射下の単分子膜の反応についても研究した。単分子膜の光化学反応速度は分子占有面積に依存し、分子の配向と関連があることを明らかにした。
小川 一文*; 田村 秀治*; 畑田 元義; 石原 健*
Langmuir, 4(1), p.195 - 200, 1988/01
被引用回数:8 パーセンタイル:53.56(Chemistry, Multidisciplinary)光感受性累積膜の製作及び微細パターンの作製を目的として5種類のジアセチレン誘導体の累積膜を作製し、KrFエキシマーレーザー光による光化学反応の研究を行った。これらの累積膜のうちで、ベンタジイノイツク酸について最も好結果が得られ、0.3mの分解能が得られた。このパターン生成は、1,4位置における架橋によって起こるものと考えられる。
杉本 俊一; 永井 士郎; 畑田 元義
Applied Surface Science, 35, p.388 - 398, 1988/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.04(Chemistry, Physical)鉄カルボニルを含んだアルゴン雰囲気中で電子線照射したカプトンフィルムのフィッシャートロプシュ触媒活性を調べた。電子線照射されたカプトンフィルム表面に付着した鉄の大部分は、フィルム表面の塩酸水溶液による洗滌により除去されたが、一部分は除かれずにそのまま残って触媒活性を示し、鉄がフィルム表面に注入されていることが明らかになった。電子線注入による触媒活性は、電子加速電圧400kV以上で発現し、加速電圧が増加すると共に増加した。
小川 一文*; 田村 秀人*; 畑田 元義; 石原 健*
Colloid and Polymer Science, 266, p.525 - 531, 1988/00
被引用回数:13 パーセンタイル:60.25(Chemistry, Physical)飽和/不飽和長鎖脂肪酸及びその塩のLB膜を作成し窒素気流中で電子線照射を行った。
岡田 紀夫*; 浅野 努*; 竹崎 淳一; 畑田 元義; 越智 光一*
Proc. Conf. on Radiation Curing Asia 88, 6 Pages, 1988/00
ビスフェノールA型エポキシオリゴマーに光カチオン反応開始剤としてトリフェニルスルホニウム塩を添付し、これにテトラヒドロフラン(THF)を混合してV. d. G. 加速器よりの電子線を照射すると、THFが共重合した硬化生成物が得られることが見いだされた。アセトン抽出によるゲル含有率の測定より少量のTHFを加えることによりゲル化が促進されることが分かった。硬化物のIR測定によりTHFが共重合していることが確認された。
小川 一文*; 田村 秀治*; 畑田 元義; 石原 健*
Thin Solid Films, 159, p.91 - 100, 1988/00
被引用回数:4 パーセンタイル:29.88(Materials Science, Multidisciplinary)6-オクタデシル・スルファン・イミド・ナフトキノン・ジアジド(OSN)単分子膜を種々の温度、pHの水面上に展開し、単分子膜の光化学反応速度と単分子膜中の分子配向との関連について研究を行なった。水温が高い程、pHが低い程、また表面圧は高い程、高い反応速度を示した。このことは、これらの条件で、光化学反応に好都合な分子配列が実現するものと考えられる。