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角田 弘和*; 藪田 尚宏*; 畠山 弘美*
JNC TJ8400 99-067, 235 Pages, 1999/03
MOSEコードの詳細メッシュ計算中性子束ソルバーおよび燃焼計算部の改良・整備を行った。詳細メッシュ計算における計算時間の短縮化を図るために、DIF3Dコードの中性子束ソルバー(TriZ,HexZ-Nodal)を新中性子ソルバーとしてMOSEコードに導入した。新中性子束ソルバーの導入の妥当性を確認するために、新旧ソルバーによるTriZメッシュ計算を行った。両者の結果を比較して差がないことから、新中性子束ソルバーが正しく機能することを確認した。計算時間に関しては、新ソルバーによるTriZメッシュ計算は、旧ソルバーによる計算時間に比べると「もんじゅ」全炉心体系でひと桁以上の高速化を達成できた。これは、新ソルバーによるTriZ計算は粗メッシュ計算の高々4倍程度の計算時間で結果を得ることができることに対応する。高燃焼度燃料の高次TRUの生成量等を精度良く予測するために、(n,2n)反応を燃焼計算で扱えるように改訂した。ただし、(n,2n)反応を扱う場合にはMOSE形式の断面積ファイルが必須となり。さらに、コードのメンテナンスを容易にするために、機能別にソースプログラムをサブディレクトリに格納すると共に、I/Oファイルを統合・整理した。
角田 弘和*; 薮田 尚宏*; 畠山 弘美*
PNC TJ8222 97-002, 102 Pages, 1997/03
MOSESコードの詳細計算機能(TriZ)をUNIX計算機上で動かせるように整備した。併せて、これまでのソースプログラムを見直していくかの不具合を解消した。3次元詳細メッシュ(TriZ)ソルパーのメモリおよび外部ファイル制御部は、もともと大型計算機ハードウェア環境を前提としてプログラミングされているため、そのままではUNIX計算機で動作しなかった。そこで、DOPC、REED/RITEのようなI/O制御部をUNIX用に書き換えて計算が可能となるように整備した。また、これまでのプリント出力形式を改訂した。この書き換えたMOSESコードはSUNワークステーション以外の計算機環境でも計算が可能である。また、システム依存のタイマー日付等の設定ルーチンについては、主要な計算機に合わせて変更できるように情報をまとめた。典型的な大型炉を対象とした燃焼計算問題を取り上げて検証解析を行った。1/3体系の問題に対しては、粗メッシュ、修正粗メッシュおよび詳細メッシュ解法の3種の結果を比較し、概ね一致する結果が得られた。これにより、詳細メッシュ計算部が正しく機能していることを確認した。また、今後の利用に際しての参考のため、詳細メッシュ計算部は設定メモリ長に依存して計算時間が変動する例を示した。
角田 弘和*; 薮田 尚宏*; 畠山 弘美*
PNC TJ8222 97-001, 103 Pages, 1997/03
高線出力化・高燃焼度化を図った高度化炉心では、燃料寿命評価・熱設計(流量配分)の観点からピーキング係数等の出力特性や燃焼履歴を精度良く評価することが必要である。そのために、MOSESコードの後プログラムとして着目集合体内のピン出力分布の計算機能をMOSESを用いて解析システムに追加した。まず着目集合体および周辺集合体の中性子束と発熱断面積より着目集合体内のピン出力分布を計算する方法を検討した。集合体内6点およびその周辺の中性子束を含めて3次多項式に当てはめることにより、簡易法としては許容できる精度で集合体当たり96メッシュの基準解を再現できることを確認した。本手法を用いて着目集合体内の出力分布および最大線出力を計算する簡易出力分布評価プログラムを作成し、併せて本プログラムを実行するに必要な情報を取り出せるようにMOSESコードを整備した。改修したMOSESおよび簡易出力分布評価プログラムの機能を確認するためにテスト計算を行った。その結果、MOSES内の計算結果と本プログラムの結果とは概してよく一致した。ただし、遮蔽体に隣接する集合体のように、集合体内中性子束の勾配が大きい位置では、本プログラムの方が高めのFxyを計算することを確認した。