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白井 英次
応用物理, 64(9), p.927 - 928, 1995/00
研究用原子炉で発生する中性子は、原子力分野だけでなく、様々な分野で研究開発のために利用されている。原研では、研究用原子炉JRR-3が改造され(JRR-3M)、中性子を利用するうえで、その質及び量の両面で飛躍的に向上した。ここではJRR-3Mを中心とした原研における中性子利用研究の状況と最近の成果を紹介する。
大西 信秋; 白井 英次
Proc. of the 9th Pacific Basin Nuclear Conf., Vol. 2, p.1071 - 1076, 1994/00
第9回環太平洋原子力会議において、日本における研究炉、臨界実験装置の解体の現状について報告する。報告では、解体に係わる技術的事項、放射性廃棄物の量、放射能レベル、解体に要した経費等について述べる。
舩橋 達; 白井 英次; 森井 幸生; 古平 恒夫; 高橋 秀武
日本原子力学会誌, 35(9), p.809 - 811, 1993/09
1993年3月10~12日水戸で開催された標記シンポジウム(原研主催)の概要を日本原子力学会誌の「国際会議の窓」欄に報告するものである。シンポジウムの主題である「微視的プローブとしての中性子」の役割、基調講演、特別講演、パネル討論、6セッションにわたる一般招待講演、約130のポスター発表の各部について概要をまとめた報告である。
舩橋 達; 白井 英次; 森井 幸生; 古平 恒夫; 高橋 秀武
Journal of Nuclear Science and Technology, 30(8), p.837 - 842, 1993/08
1993年3月1012日水戸で開催された標記シンポジウム(原研主催)の概要を、日本原子力学会欧文誌のConference Report欄に報告するものである。シンポジウムの主題である微視的プローブとしての中性子の役割、基調講演、特別招待講演、パネル討論、6セッションにわたる一般招待講演、約130のポスター発表の各部について概要をまとめた報告である。
白井 英次; 斎藤 実; 田中 利幸
原子力工業, 39(11), p.10 - 17, 1993/00
原研において、原子力の研究・開発のため様々な分野で利用されている研究用原子炉に関し、その利用面を中心として、現状を紹介し、また、研究用原子炉が抱えている課題や将来計画についてまとめた。
白井 英次; 曽山 和彦
原子力工業, 39(11), p.48 - 53, 1993/00
欧州及び米国の研究炉の現状、研究ニーズの動向、利用体制の特徴、問題点と今後の課題について、最近活発な動きを見せている近隣アジア諸国の状況とともに述べる。近年、世界各国の研究炉は共通問題として、維持費の増大、施設の経年変化対策、核不拡散政策に基づく核燃料の低濃縮化対策、米国の研究炉燃料の再処理停止による使用済燃料の再処理問題、放射性廃棄物の処理処分問題、デコミショニング対策など多くの問題を抱えている。一方、21世紀に向けて増加している材料科学、生命科学を中心とした研究ニーズに対応するため、ANS計画等の新型炉建設計画が世界各国で進められている。我が国でも超高中性子束炉の利用ニーズは高く大型中性子源の要望には根強いものがある。今後は国際的な連携のもと種々の問題への対処、研究炉利用研究及び新型炉の設計、建設を進めて行くことが必要となろう。
松林 政仁; 鶴野 晃; 市川 博喜; 古平 恒夫; 白井 英次
Proceedings of 4th Asian Symposium on Research Reactors (ASRR-4), p.192 - 197, 1993/00
JRR-3M中性子ラジオグラフィ装置は1991年に完成し、その後原研内外の研究者との間で同装置を利用した協力研究が活発に行われてきている。その協力研究は、従来から中性子ラジオグラフィを利用してきた工学分野にととまらず、農学や生物医学の分野にまで及んでいるのが特徴である。農学においては、植物の根の成長及び土壌中の水の動態について研究がなされており、生物医学においては、マウス及びラットを用いてX線ラジオグラフィと相補な動物の内部情報を得ようとする研究がなされている。また工学分野においては、本装置の中性子テレビシステムを用いた流れの可視化が活発に行われている。特に気液二相流、沸騰流、液体金属の流れ等、他の実験手法に替え難い領域の流れの可視化においてその威力を発揮している。本報では、JRR-3中性子ラジオグラフィ装置を利用して行われた研究の成果を紹介する。
一色 正彦; 高橋 秀武; 市川 博喜; 白井 英次
日本原子力学会誌, 34(2), p.108 - 118, 1992/02
被引用回数:5 パーセンタイル:48.18(Nuclear Science & Technology)JRR-3改造炉は、平成2年3月22日初臨界を達成した後、ゼロ出力試験、出力上昇試験等の特性試験を経て、11月からは熱出力20MWでの利用運転を開始し、3年6月には平衡炉心に到達した。この間、炉心核・熱水力特性、原子炉運転制御性能、実験利用設備性能、遮蔽性能等種々の特性測定が実施され、その結果、JRR-3改造炉が汎用研究炉として世界でもトップレベルの性能を有していることが確認された。
白井 英次; 足立 守; 古平 恒夫; 佐藤 博
Proc. of the 3rd Int. Conf. on Nuclear Fuel Reprocessing and Waste Management: RECOD91,Vol. l, p.367 - 370, 1991/00
原研では、JRR-3の金属天然ウラン使用済燃料を長期貯蔵するため乾式貯蔵施設を建設した。この施設は、ドライウェル貯蔵方式を採用しており、放射能モニタのための循環系設備、制御室、機械室等を有している。施設は30トンのウランを貯蔵することができ、使用済燃料は密封容器に入った状態で貯蔵されている。ドライウェルはコンクリート製でステンレスのライニングが施されており、約12m13m5mである。ドライウェルには、給排気設備が接続しており、密封容器周囲の空気を循環・モニタリングすることにより異常を検知する設計となっている。本施設へ使用済燃料を貯蔵して5年経過した時点で密封容器2本を取出して、ホットラボで解体し、外観、密封性、X線検査等を実施した。検査の結果、長期間貯蔵による影響は全くみられず、使用済燃料の乾式貯蔵の安全性を確認することができた。
白井 英次; 青山 功
原子力工業, 35(12), p.41 - 50, 1989/12
最近の原研における研究用原子炉、主としてJRR-2及びJRR-4、の利用設備について紹介するとともに、これらの設備の利用の状況についてまとめ、分析を行なった結果を述べたものである。さらに、最近の利用者の要望をとりいれて改造を進めているJRR-3の利用計画について示してある。
青山 功; 白井 英次; 二村 嘉明
50 Years with Nuclear Fission, p.843 - 848, 1989/00
JRR-1は日本で最初の核分裂炉として、1957年8月に初臨界に達した。原研・東海研究所では、このJRR-1に続き三つの研究炉が供用を開始した。原研の内部及び外部の科学者・工学者が一般研究開発用に三十年以上にわたり、これら研究炉を利用して来た。研究題目は多くの分野(基礎研究、工業利用研究、原子力関連研究)にわたっている。中性子放射化分析と中性子回析という両利用方法が、これらの研究炉利用中で顕著なものである。JRR-3は改造中であるが、1990年には運転が再開される。1990年代に期待される需要には、ほぼ応えられると考えられる。将来の研究炉利用に関係する問題にも考察を加えた。
相沢 乙彦*; 白井 英次; 平岡 英一*
放射線と産業, (42), p.23 - 31, 1988/00
我が国における中性子オートグラフィ研究の紹介として、原子炉、ラジオアイソトープ及び加速器を中性子源とした中性子ラジオグラフィ装置の概略構造、性能、特徴等をまとめた。
二村 嘉明; 山本 章; 白井 英次; 小山田 六郎; 斎藤 実; 足立 守; 酒井 陽之
Transactions of the American Nuclear Society, 55, P. 279, 1987/00
原研における研究・試験炉用燃料の濃縮度低減化計画は、まず、JMTR及びJRR-2をウランアルミナイド燃料により中濃縮化し、つづいて、JMTRをウランシリサイド燃料により、JRR-3はウランアルミナイド燃料により、低濃縮化しようとするものである。
二村 嘉明; 山本 章; 白井 英次; 小山田 六郎; 斎藤 実; 足立 守; 酒井 陽之
Transactions of the American Nuclear Society, 55, P. 279, 1987/00
原研における研究・試験炉用燃料の濃縮度低減化計画は、まず、JMTR及びJRR-2をウランアルミナイド燃料により中濃縮化し、つづいて、JMTRをウランシリサイド燃料により、JRR-3はウランアルミナイド燃料により、低濃縮化しようとするものである。これらの低濃縮燃料の照射健全性を確認するために、アルミナイド燃料要素及びシリサイドミニプレートを試作し、それぞれ、JRR-2及びJMTRで加速照射し、ホットラボにおいて照射後試験を実施した。アルミナイド燃料要素について、外観,寸法及びウォーターギャップ検査を、燃料板について外観,寸法,X線,ガンマスキャン,ブリスタ及び引張試験を実施し、健全であることを確認した。シリサイドミニプレートについては、外観,寸法,X線,ガンマスキャン,酸化膜厚,ブリスタ,金相,引張試験及び燃焼度測定を実施し、いずれも異常のないことを確認した。
阪井 英次; 寺田 博海; 鈴木 征四郎*; 片桐 政樹; 白井 英次
JAERI-M 6024, 38 Pages, 1975/03
ピーク検出効率2.6%、エネルギー分解能3.5keVのGe(Li)検出器を7.5lの液体窒素デュワに取り付けた重量11kgの可搬型ガンマ線スペクトロメータを試作した。これを用いてJRR-3各部におけるガンマ線スペクトルを測定した。すべての箇所において、K、Tl、Biの自然放射能および原子炉構造材の放射化生成物のCoが測定された。原子炉運転時にはすべての箇所で空気中のアルゴンの放射化生成物であるArが見られた。炉室1階では、中性子回折装置の単色化結晶が発生源と思われるFe(n、)反応の高エネルギー・ガンマ線および重水中の酸素のO(n、P)N反応によるNからのガンマ線が見られた。炉室地下のFFDのヘリウム系には希ガスFP核種からのガンマ線が見られた。これらのガンマ線のスペクトルおよび計数率を示した。
北原 種道; 五藤 博; 白井 英次
Journal of Nuclear Science and Technology, 5(11), p.596 - 598, 1968/00
抄録なし
JRR-2管理課; 神原 豊三; 荘田 勝彦; 平田 穣; 庄司 務; 小早川 透; 両角 実; 上林 有一郎; 蔀 肇; 小金澤 卓; et al.
JAERI 1027, 57 Pages, 1962/09
1961年3月に行われたJRR-2の第1次出力上昇試験全般にわたって記してある。まず第1章に出力上昇の問題となった第1次燃料について、燃料要素の仕様・検査及び問題点と安全性についての検討をした結果を述べてある。この検討に従い、万一燃料被覆破損が生じた場合、でき得る限り早期に発見し、処置を容易にするために破損燃料検出装置を追加設置した。この破損燃料検出装置の検出の方法,装置の内容について第2章に記してある。最後に第3章に実施した第1次出力上昇試験の経過について述べてある。
JRR-2臨界実験グループ; 神原 豊三; 荘田 勝彦; 平田 穣; 庄司 務; 小早川 透; 両角 実; 上林 有一郎; 蔀 肇; 小金澤 卓; et al.
JAERI 1025, 62 Pages, 1962/03
第2号研究用原子炉JRR-2は、20%濃縮ウランのMTR型燃料を用いた重水減速・冷却の熱中性子研究炉である。この炉の最大熱出力は10MW,平均熱中性子束密度は110n/cmsecである。この論文は昭和35年10月1日、臨界に到達し、翌36年1月末まで実施した各種の特性試験についての報告書である。内容はJRR-2の臨界試験,制御棒の校正,重水上部反射体効果,燃料要素の反応度効果,温度係数等の特性試験,熱中性子束分布の測定と出力の校正について述べてある。これらの実験は、JRR-2管理課並びに技術研究室より特別に編成されたJRR-2臨界実験グループによって実施されたものである。