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矢野 歳和; 磯崎 敏邦; 宮崎 則幸; 植田 脩三; 栗原 良一; 加藤 六郎; 宮園 昭八郎
7th Int.Conf.on Structural Mechanics in Reactor Technology;Fl/7, p.29 - 38, 1984/00
抄録なし
宮崎 則幸*; 植田 脩三; 磯崎 敏邦; 栗原 良一; 矢野 歳和; 加藤 六郎; 宮園 昭八郎
Int.J.Press.Vessels Piping, 15, p.125 - 150, 1984/00
被引用回数:9 パーセンタイル:89.78(Engineering, Multidisciplinary)本論分は7th International Confrence on Structural Mechanics in Reactor Technology(1983年8月、シカゴ、USA)において発表する内容を論文の形にまとめたものである。パイプホイップ現象に及ぼすオーバハングの効果を明らかにするために、配管試験体とレストレントとのギャップを一定とし、オーバハング長さを250mm、400mm、650mmと変えて、PWR LOCA条件でパイプホイップ試験を行った。この試験で用いた配管試験体の口径は4インチ、レストレントはU型である。試験から得られた主要な結論は以下の通りである。(1)オーバハングが短いほど、レストレントは配管のホイップ運動を有効に拘束する。(2)オーバハングが短いほどレストレント支持構造物に作用する荷重は大きくなる。(3)Gerberの塑性崩壊条件を用いて、ホイップ運動をしている配管の塑性崩壊オーバハング長さを予測できる。更に有限要素法解析プログラムADINAを用いて、パイプホイップ試験の解析を行い、試験結果と解析結果とを比較した。
磯崎 敏邦; 矢野 歳和; 宮崎 則幸; 加藤 六郎; 栗原 良一; 植田 脩三; 宮園 昭八郎
日本原子力学会誌, 26(5), p.401 - 409, 1984/00
被引用回数:1 パーセンタイル:19.16(Nuclear Science & Technology)この試験の目的は、配管が瞬時破断したときに内部流体放出にともなう配管反力を求めることおよびターゲット板上の圧力分布を求めることである。そのためBWR条件のもとで4インチ配管を用いて配管破断試験を実施した。放出口の前方500mmの位置に直径1000mmのターゲット板を設置し、ジェット流が衝突したときのターゲット面の圧力上昇、温度上昇を計測した。実験の結果(1)配管反力の最大値は4840kgであった。低クオリティ放出のもとに均質流モデルを用いて配管反力を計算した。実験値と計算値はよく合った。(2)ターゲット面上の圧力分布は中央で高く、その最大値として1kg/cmgであった。(3)ジェットの拡がりとよどみ点クオリティとの間には関係がある。低クオリティ放出の時はジェットは放物状にターゲットを覆うが、高クオリティ臨界2相流になるとジェットは細くなる。
磯崎 敏邦; 矢野 歳和; 宮崎 則幸; 加藤 六郎; 栗原 良一; 植田 脩三; 宮園 昭八郎
Nucl.Eng.Des., 79, p.81 - 92, 1984/00
被引用回数:8 パーセンタイル:65.33(Nuclear Science & Technology)本報は、BWR条件のもとで実施した4インチ配管によるジェット放出試験について報告するものである。放出口より前方500mmの位置に直径1000mmのターゲット板を設置した。その上に13個の圧力計、13個の熱電対を設置してジェット流の衝突によるターゲット板上の圧力上昇、温度上昇を求めた。その結果以下の結論を得た。(1)ブローダウン初期における低クオリティ領域のもとで配管反力を2相均質流モデルを用いて計算した。実験値と計算値はよく一致した。(2)放出口とターゲット間との距離500mmでは、ターゲット面上の圧力上昇は1kg/cmgとすれば、計算上十分である。(3)低クオリティ領域から高クオリティ領域へ移るにしたがってジェット流は細くなる。
矢野 歳和
Nucl.Eng.Des., 79, p.101 - 113, 1984/00
被引用回数:4 パーセンタイル:45.52(Nuclear Science & Technology)BWR・LOCA条件の高温高圧水がフラッシングしてボイド率が急激に変化する配管の臨時破断時の計測のため高応答のガンマ線密度計を開発した。初期条件は6.86MPaの飽和水である。その結果以下の結論が得られた。(1)計測精度を上げるため円錐形状のスリットを用いたがこの方法は非常に役立つ。(2)希薄波通過後のボイド率が急激に上昇する現象が明確に計測された。(3)ボイド率の上昇はまず最初に破断後に生じ、次に圧力回復過程でボイド率の極小値が生じる。
矢野 歳和
Nucl.Eng.Des., 79(3), p.377 - 385, 1984/00
被引用回数:4 パーセンタイル:45.52(Nuclear Science & Technology)軽水炉の仮想事故のひとつである一次冷却系の配管破断事故に関し、日本原子力研究所では配管破断試験を実施している。これらの試験結果のうち本報では配管の瞬時破断時に生じる減圧特性とブローダウン反力に関して評価した。その結果、以下の結論を得た。(1)圧力回復は配管の内部ほど早く、この現象は圧力の緩和時間で整理できる。(2)破断後の最大減圧幅Psat-Pminと減圧率の関係は、Alamgirらの指摘と配管破断口のみにおていよく一致する。(3)ブローダウン反力の最大値は、PWR LOCA条件では破断後0.1秒に、BWR LOCAでは0.2秒後に生じ、配管系の影響は小さい。(4)ブローダウン反力の最大値はMoodyやHenry-Fauskeの臨界流モデルに基づく反力より小さいが、配管の長さの影響が現れ定性的に一致する。(5)ジェット反力係数Jtにより最大ブローダウン反力が評価でき、大きい破断面積比を持つ配管破断では1.26を超えない。(1.26は理想気体の値)
矢野 歳和
Nucl.Eng.Des., 79(3), p.387 - 396, 1984/00
被引用回数:1 パーセンタイル:19.16(Nuclear Science & Technology)本報は配管破断試験の一部に見られた配管破断を模擬したラプチャーディスクの部分破断と破断モードが異なる際のブローダウン反力に及ぼす影響を検討するため解析を行ったものである。解析は部分破断が5から100%まで、ランプ状開口破断は時定数を1から500msまでをそれぞれパラメータとしてブローダウン反力に評価を加えた。解析の対象とした体系は原研で実施した4インチ口径管によるPWR LOCA条件下の試験体系である。解析から以下の結論を得た。(1)部分破断の断面積比が小さい場合、破断口断面積当りの反力は完全破断より大きい。(2)開口断面積比が大きい場合、Henry-Fauskeの臨界流モデルに基づくローダウン反力は実験結果とよく一致する。(3)ランプ状開口時定数が大きくなるほど破断瞬時の圧力は小さくなる。(4)ランプ状時定数が100msより小さい場合、最大ブローダウン反力が得られる時刻は瞬時破断時のその時刻とほとんど同じである。
矢野 歳和
JAERI-M 83-192, 37 Pages, 1983/11
配管の瞬時破断時の過渡的な流出流量を明らかにするためには、高感度のボイド計が必要てある。そこで高温高圧水のフラッシングによるボイド率変化を計測するためガンマ線密度計を開発した。ボイド率変化の計測はBWR・LOCA条件下での6インチ口径管による配管破断試験において実施した。ガンマ線密度計の信頼性と精度を明らかにするため、アクリル製の模擬ボイドによる落下試験と冷水が満たされた配管の中に空気を吹き込んで較正試験を実施した。配管破断試験でのボイド率計測から以下の結論を得た。(1)計測精度を上げるためには円錐状のスリットを用いる方法が有効である。(2)配管の瞬時破断時に膨張波が通過した後ボイド率が急激に増加する現象が確認できた。(3)破断後のボイド率の最初の極大値はある遅れ時間を得て生じる。次に、ボイド率の極小値は圧力回復過程の圧力の極大値およびブローダウン推力の最大値と同時刻に生じる。
栗原 良一; 矢野 歳和; 植田 脩三; 磯崎 敏邦; 宮崎 則幸; 加藤 六郎; 宮園 昭八郎
JAERI-M 83-020, 44 Pages, 1983/02
軽水炉一次冷却系配管の瞬時破断に対する健全性を実証するために、日本原子力研究所では一連の配管破断試験が実施されている。本報は昭和56年8月に実施したBWR・LOCA条件(285C、6.8MPa)の6インチ口径パイプホイップ試験(RUN5605、5606)の結果をまとめたものである。配管試験体はSUS304ステンレス鋼製6B、sch80の配管から製作した。レストレントはSUS304ステンレス鋼製16mm径を2本使用し、クリアランスを100mmで一定にして、オーバーハング長さを300mmと700mmに変えた。試験から次の結果を得た。(1)オーバーハング長さを300mmにした場合、配管試験体およびレストレントの変形は有効に抑制される。(2)配管先端の速度は破断直後約30m/secであり、レストレント設置点の配管の速度は破断直後約4m/secになる。(3)4インチ口径パイプホイップ試験結果と比較して、レストレント反力は約2倍になる。
宮崎 則幸; 植田 脩三; 磯崎 敏邦; 加藤 六郎; 栗原 良一; 矢野 歳和; 宮園 昭八郎
日本原子力学会誌, 25(11), p.925 - 936, 1983/00
被引用回数:1 パーセンタイル:22.52(Nuclear Science & Technology)本報は加圧水型炉の4インチ口径配管が瞬時破断したと仮定したときに生じる配管のパイプホイップ運動と、それを抑止するレストレントの挙動に関する試験結果をまとめたものである。試験圧力、温度は加圧水型炉の運動条件における値を選んだ。配管とレストレント間のギャップを一定とし、オーバハングを250mm、400mm、650mmと変えて試験を実施した。配管およびレストレントに貼付したひずみゲージ出力、および残留変形測定により、パイプホイップ時の配管、およびレストレントの挙動を知ることができた。本報から得られた主要な結論は次の2つである。(1)オーバハングが短いほどパイプホイップ時の配管の運動をレストレントにより有効に拘束できる。(2)オーバハングが短いほど過渡時におけるレストレント支持構造物への荷重が大きくなる。
宮崎 則幸; 矢野 歳和
日本原子力学会誌, 25(8), p.649 - 657, 1983/00
被引用回数:2 パーセンタイル:35.16(Nuclear Science & Technology)軽水型原子力発電プラントでは,冷却水喪失事故が想定事故の1つとして考慮されている。これは1次冷却系配管の瞬時破断により生じるものとされている。配管の瞬時破断が生じると,高温高圧の1次冷却水が配管の瞬時破断口から噴出し,配管には大きな推力(ブローダウン推力)が働く。この推力により,配管が運動することをパイプホイップと呼んでいる。このような配管の運動を抑制し,他の隣接機器への波及効果を最小限にとどめるために,レストレントが設置される。軽水型原子力発電プラントの配管設計においては,パイプホイップ時の配管・レストレント系の動的応答解析を有限要素法計算プログラムを用いて実施する場合が多い。パイプホイップ挙動の解析的な研究も,ほとんどは有限要素法を用いた解析であり,配管あるいはレストレントの有限要素によるモデル化に関連したものが多い。
栗原 良一; 植田 脩三; 磯崎 敏邦; 宮崎 則幸; 矢野 歳和; 加藤 六郎; 宮園 昭八郎
Nucl.Eng.Des., 76(1), p.23 - 33, 1983/00
被引用回数:8 パーセンタイル:68.41(Nuclear Science & Technology)原子炉一次冷却系配管が瞬時にギロチン破断した場合を想定して、パイプホイップ試験およびジェット放出試験が日本原子力研究所において実施されている。本報は1979年から1981年にかけて実施したBWR・LOCA条件下における4インチ口径パイプホイップ試験結果についてまとめたものである。試験圧力は6.8MPaであり、試験温度は285Cであった。この一連の試験においてクリアランスは100mmで一定とし、オーバーハング長さをそれぞれ250,400,550および1000mmに変えた。この試験の主な目的はパイプホイップ挙動に対するオーバーハング長さの効果を調べることである。試験結果からオーバーハング長さが短いほど、配管およびレストレントの変形が抑えられることが明らかになった。またオーバーハング長さを1000mmにすると、配管はレストレント設置点の近くで塑性破壊する結果を得た。
矢野 歳和; 磯崎 敏邦; 植田 脩三; 宮崎 則幸; 栗原 良一; 加藤 六郎; 宮園 昭八郎
Thermal-Hydraulics of Nuclear Reactors,Vol.2, p.761 - 768, 1983/00
抄録なし
矢野 歳和; 宮崎 則幸; 磯崎 敏邦
JAERI-M 82-138, 35 Pages, 1982/10
本報はPWR・LOCA条件下のパイプホイップ試験およびジェット放出試験に関してブローダウン特性とその反力について解析を行い、実験結果と比較したものである。ブローダウン反力はナビアストークスの運動量式を変形し、出口が臨界流のとき臨界圧力を出口圧力として単相流、均質および分離二相流について求めた。以上から次の結果を得た。(1)ノード・ジャンクション法はブローダウン反力と水撃現象の両方の解析に役立つ。(2)Henry-Fauskeのサブクール臨界流モデルによりPWR・LOCA条件の最大反力を求めると実験値とよく一致する。最大反力時のジェット反力係数は1.08が得られた。(3)飽和ブローダウン時のジェット反力係数はよどみ点圧力を飽和圧力とするとサブクール状態での反力係数と一致する。(4)反力各成分のうち破断直後は加速度項が、それ以降は運動量項と圧力項が支配的である。(5)解析でのブローダウン反力は出口圧力の選択に大きく依存する。
宮崎 則幸; 植田 脩三; 磯崎 敏邦; 加藤 六郎; 栗原 良一; 矢野 歳和; 宮園 昭八郎
JAERI-M 82-125, 200 Pages, 1982/09
本報は4インチ口径試験配管を用いてPWR・LOCA条件で実施した4回のパイプホイップ試験(RUN No.5506、5507、5508、5604)についてまとめたものである。これらの試験では、試験配管とレストレントとの間のギャップは8.85mm一定とし、オーバハング長さを250mmから650mmの間で変えた。ひずみゲージ出力、及び残留変形計測の結果より試験配管及びレストレントの動的挙動を明らかにした。本試験から得られた主要な結果は次の通りである。(1)オーバハングが短いほど配管のパイプホイップ運動は効果的に抑制される。(2)レストレント支持構造物に加わる荷重は、オーバハングが短いほど大きくなる。(3)配管のレストレント設置位置での極限モーメントMuを用いることにより、配管が塑性崩壊を起こす条件を定めることができる。
磯崎 敏邦; 矢野 歳和; 宮崎 則幸; 加藤 六郎; 栗原 良一; 植田 脩三; 津田 孝
JAERI-M 82-110, 51 Pages, 1982/09
本報はBWR条件のもとで4インチ管、Sch80配管を用い、ジェット放出試験を実施した試験結果についてまとめたものである。配管破断時に配管に作用する配管反力、ジェエト流を受けるターゲット板上の圧力上昇、温度上昇等のデータが収録されている。すべてのデータはブローダウン初期における現象について収録されており、時間範囲は破断後200msecまでである。
矢野 歳和; 宮崎 則幸; 磯崎 敏邦
日本原子力学会誌, 24(9), p.723 - 733, 1982/00
被引用回数:5 パーセンタイル:53.34(Nuclear Science & Technology)本報は、原子炉一次冷却系の瞬時破断を仮定したときに生じるパイプホイップ運動に関し、PWR・LOCA条件のブローダウン特性と反力を解析し、実験結果と比較したものである。ブローダウン反力は積分形の運動量式を用い、臨界流のとき、出口圧力を臨海圧とし、単相流、均質二相流、分離二相流について反力を求めた。試験体系の熱水力物性値は、ノード・ジャンクション法ではRELAP4/MOD5、特性曲線法はDEPCO-MULTIによる熱流体解析から求めた。その結果(1)水撃の解析は特性曲線法が最適であるが、ノード・ジャンクション法でも可能である。(2)ノード・ジャンクション法はブローダウン反力計算に適する。(3)反力の最大値は、Henry-Fauskeのサブクール臨界流モデルが適する。ジェット反力係数は1.08である。(4)よどみ点圧力を飽和圧力とすると、飽和ブローダウンの反力係数は加圧条件と一致する。(5)反力成分のうち、圧力項と運動量項が支配的である。
矢野 歳和; 宮崎 則幸; 磯崎 敏邦
Nucl.Eng.Des., 75, p.157 - 168, 1982/00
被引用回数:9 パーセンタイル:71.25(Nuclear Science & Technology)本報は原子炉一次冷却系の瞬時破断を仮定した時に生じるパイプホイップ運動に関しPWR・LOCA条件のブロ-ダウン特性と反力を解析し実験結果と比較したものである。ブローダウン反力は積分形の運動量式を用い、臨界流のとき出口圧力を臨界圧とし、単相流、均質二相流、分離二相流について反力を求めた。試験体系の熱水力物理量はノード・ファンクション法ではRELAP4/MOD5,特性曲線法はDEPCO-MULTIによる解析から求め、これから反力を算出した。その結果は(1)水撃の解析は特性曲線法が最適であるが、ノード・ジャンクション法でも可能である。(2)ノード・ジャンクション方はブローダウン反力の計算に有効である。(3)反力の最大値はHenry-Fauskeのサブクール臨界流モデルが適する。ジェット反力係数は1.08である。(4)よどみ点圧力を飽和圧力とすると飽和ブローダウンの反力係数は加圧条件と一致する。(5)反力成分のうち破断直後以外は圧力項と運動量項が支配的である。