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栗原 モモ*; 保高 徹生*; 青野 辰雄*; 芦川 信雄*; 海老名 裕之*; 飯島 健*; 石丸 圭*; 金井 羅門*; 苅部 甚一*; 近内 弥恵*; et al.
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 322(2), p.477 - 485, 2019/11
被引用回数:2 パーセンタイル:21.58(Chemistry, Analytical)福島県の淡水に含まれる低レベル溶存態放射性セシウム濃度の測定に関する繰り返し精度と再現精度を評価した。21の実験施設が5つの異なる前濃縮法(プルシアンブルー含浸フィルターカートリッジ,リンモリブデン酸アンモニウム共沈,蒸発,固相抽出ディスク、およびイオン交換樹脂カラム)によって10L試料3検体を前濃縮し、放射性セシウム濃度を測定した。全Cs濃度測定結果のzスコアは2以内で、手法間の誤差は小さいことが示された。一方で、各実験施設内の相対標準偏差に比べて、施設間の相対標準偏差は大きかった。
石丸 恒存; 中田 高*; 島崎 邦彦*; 今泉 俊文*; 小島 圭二*
応用地質, 39(3), p.306 - 314, 2000/00
未固結堆積物を定方位で連続的に採取する方法として独自に考案・開発した地層抜き取り装置と、建設現場ですでに確立している鋼矢板打ち込み工法を組み合わせた定方位連続地層採取方法を提唱する。本方法の原理は、2つに分割したサンプラーを2段階に分けて地層中に差し込んで地盤中で閉合した断面を完成させ、それを同時に地盤から引き抜くことにより、その間に挟まれた地層を定方位で採取する方法である。本方法は、活断層調査の現状における様々な問題点を克服するために開発されたもので、2つの事例(糸魚川-静岡構造線活断層系・神城断層と東京都旧江戸川)を示す。糸魚川-静岡構造線活断層系・神城断層では幅35cm、厚さ12cm、深さ11mの連続する定方位地層断面を2本採取し、急傾斜する地層を切る小断層がとらえられた。東京都旧江戸川では水深5mの川底から深さ約9mにわたって完新世の軟弱な未固結堆積層を幅30
楮原 京子; 高田 圭太*; 後藤 秀昭*; 黒澤 英樹; 石丸 恒存
no journal, ,
横ずれ断層では、断層活動に伴う歪を反映して、断層近傍に隆起・沈降性の変形が現われる。本研究では、四国の中央構造線活断層系を事例に、活断層トレースに基づく断層モデルを作成し、ディスロケーションプログラムCoulombを使って断層が活動した際の歪変化と上下変位,体積歪を計算した。中央構造線では、地表付近では高角横ずれ断層であるのに対し、地下深部では、北傾斜の低角断層であることが知られている。そこで、本研究では、まず、各断層の断層面の姿勢による上下変位量分布の違いを検討するため、既存の知見・解釈を踏まえて、(1)鉛直断層モデル,(2)高角断層モデル,(3)地表付近では高角断層モデルとして地下では低角化するモデル、の3パターンを設定した。各モデルの計算の結果、断層近傍の上下変位量とその広がりについて、主として地下における断層面形状の違いに起因する明瞭な相違が現れた。今後、横ずれ断層の活動に伴う周辺岩盤の変形領域を推定する手法として、断層モデルを使った数値解析の有効性を評価する。