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加藤 正人; 桜井 孝二*; 鹿野 祥晴*; 船坂 英之; 山本 和典; 石黒 敏明*; 和田 幸男
PNC TN8410 92-060, 7 Pages, 1992/03
カーボンクラスターC/SUB60の材料化へ向けて研究を進めるため、多くの基礎的データを蓄積する必要がある。本研究は、C/SUB60結晶の熱的および圧力に対する安定性を調べることを目的とした。C/SUB60結晶の熱分析による測定とHIPを用いて1000C、200MPaまでの安定性を調べた。その結果、以下の結論を得た。(1)C/SUB60は100MPa中において600C以上で非晶質のカーボンに熱分解し始め、900Cで完全にC/SUB60は存在しなくなる。(2)圧力に対する効果は、わずかに認められ、圧力が高くなるほどC/SUB60は熱分解しやすくなる。(3)結晶中に残る有機溶媒により、C/SUB60の熱分解は促進されると推定される。
笹尾 信之*; 大西 紘一; 麻生 良二*; 河野 秀作; 加藤 正人; 船坂 英之; 石黒 敏明*
PNC TN8410 88-027, 52 Pages, 1988/06
高温酸化物超電導体の開発において、均一性の高い試料を作製することは、臨界温度等を上昇させる上で重要であるとともに、試料作製上から生じる不均一性を取り除き、試験目的の因子を明確にさせるという開発上の第一歩でもある。本研究は、シュウ酸塩法にエステルの加水分解反応を付加することによって、より均一性の高い超電導体試料を迅速に作製する技術の確立を目的としたものである。Y、Ba、Cuの各硝酸塩とシュウ酸ジメチルを混合しさらに100まで加熱し、エステルの加水分解反応により、Y-Ba-Cu混合シュウ酸塩の沈澱物を生成させた。このプロセスでの最適条件を把握するため、沈澱物の分析、pH調整等を行った。その結果、(1)本方法により作製した試料において、臨界温度85 Kという値を得た。(2)これにより、湿式の均一沈澱法において、エステルの加水分解反応を利用することにより迅速かつ均一な試料作製技術確立の見通しを得た。