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佐藤 志彦; 稲井 優希*; 他55名*
no journal, ,
2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故によって、福島県内の陸域において大規模な放射能汚染が引き起こされた。2011年6月には、大学連合を主体とした大規模な調査が実施され、土壌への汚染状況が明らかとなったが、それ以降は土壌を実際に採取しての分析は行われていない。事故から5年が経ち、これらの放射性物質は初期とは異なる状況になり、その一部は化学形態が変化し移動していることが考えられる。そこで本研究では福島県内の帰還困難区域を中心として現在の汚染状況の把握を行った。大熊町、双葉町の36ヵ所での分析ではCsの最大濃度は比放射能で1180kBq/kg・dry、インベントリで68400kBq/mであった。土壌の汚染状況は空間線量と明瞭な相関がみられた。土壌中への放射性セシウムの浸透度(0-2.5cmと2.5-5.0cmの放射能比)は地点ごとの差があり、そのほとんどが表層にとどまっている地点もあるが、一部の地点では5cmより深くに移行していることを示唆する結果が得られた。