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穴沢 豊
第20回日本アイソトープ・放射線総合会議報文集, p.207 - 211, 1992/00
一般の人に対して放射線(能)に関する正確な情報を提供し、理解の促進を図る目的のセッション(身近な放射線)において、放射線利用施設と安全対策について紹介する。ここでは、放射線発生装置や放射性同位元素(RI)を使用する事業所の放射線安全に係る法的義務をはじめとして、照射利用施設と非密封RI取扱施設の特徴及びハード面とソフト面からの安全対策について述べる。
渡辺 博正; 田中 進; 穴沢 豊
保健物理, 26, p.395 - 404, 1991/00
高崎研究所では、今回、放射線利用研究の新たな展開を図り先端科学技術の発展に寄与することを目的に、イオンビームを用いた放射線高度利用計画を推進することになった。この計画に基づいて、1987年から、「イオン照射研究施設」の建設・整備が開始され、この第1期計画として、現在、当該建家の建設とAVFサイクロトロンおよび3MVタンデム静電加速器の据付けが完了し、調整運転を開始している。本稿は、「イオン照射研究施設」のうち、主としてAVFサイクロトロンおよび3MV静電加速器に係る施設の安全設計、放射線安全管理および廃棄物の管理などについてまとめたものである。
松井 浩; 池沢 芳夫; 泉 幸男; 富居 博行; 小野寺 淳一; 穴沢 豊; 山本 峯澄; 吉田 芳和*
7th Int. Congress of the IRPA, Radiation Protection Practice, Vol. 2, p.673 - 676, 1988/00
放射性塵埃を発生する作業の内部被曝防護計画に必要な放射性塵埃の飛散率と再浮遊計数とについて、原研におけるこれまでの各種放射線モニタリングデータから求めたものを整理して報告する。対象とした主な放射線作業は、ホットラボにおける燃料切断、JPDRデコミッショニングにおける一次系配管の切断、廃棄物処理場における圧縮処理、プルトニウム研究棟における除染、等である。
加藤 正平; 穴沢 豊; 松野 見爾; 古田 敏城; 秋山 勇; 浅野 善江; 岩谷 征男; 松井 浩
保健物理, 15, p.255 - 262, 1980/00
原子力発電所における従事者の被曝は,出力の増加と稼動時間の増加にともない年々総被曝線量(total man rem)が増加していることが報告されており,今後の用途なってきた。被曝の低減を考える際に,被曝線量の統計的性質を明らかにしておくことは有意義なことと考えられる。ここでは,被曝低減対策の一助とすることを目的とし,BERタイプである日本原子力研究所動力試験炉(以下JPDRと略称する)における被曝管理データについて統計解析をおこない,放射線作業による被曝線量の統計的性質を明らかにした。
古田 敏城; 松野 見爾; 加藤 正平; 穴沢 豊
保健物理, 14(3), p.185 - 192, 1979/00
JPDR-II試験運転中に1次系配管の圧力容器ノズル部に貫通クラックが発生し、この原因調査等が約2年半にわたり行われたが、本報告は高放射線場に対する被曝低減対策と、それに費した費用および仮遮蔽の程度についてのコスト・ベネフィット解析をまとめたものである。下部生体遮蔽内の作業では、費用合計約890万円の仮遮蔽等の措置により61man・remが回避され、作業による全被曝線量は19man・remであった。この被曝低減に関してコスト・ベネフィット解析を試みた結果、社会的経済的損失費用としてNRCが政策的に決定した1,000ドル/man・remを採用するとすれば、この時の作業条件は線量の低減が合理的に達成できる最適な条件であったことになる。しかし、損失費用をいくらに採るかによって、最適値は大きく変化するので、現実にはどのような値を採るのかが問題となってくる。
加藤 正平; 穴沢 豊; 岩谷 征男; 和達 嘉樹; 笠井 篤; 吉田 芳和
日本原子力学会誌, 20(1), p.42 - 45, 1978/01
被引用回数:0原子炉一次冷却水が何らかの原因により系外へ漏出した場合、漏出放射性物質による環境への影響の評価が必要となる。放射性物質の地中移動に関する研究は、廃棄物の地中処分に関連して主として放射性物質が、イオン状の場合であって、原子炉一次冷却水中放射線コバルトのような非イオン状のものについては少ない。本法では砂を充填したカラムを用いて、土壌による冷却水中放射性物質の捕集について調べ、非イオン状放射性コバルトの挙動が、イオン状放射性コバルトの挙動とは異なっていることを示した。実験から冷却水中放射性コバルトの砂層中の透過比についての実験式を導いた。以上の結果と漏出例をもとに、放射性コバルトの砂層中の挙動についての評価方法を検討した。
穴沢 豊; 吉田 芳和; 南 賢太郎
Radioisotopes, 26(4), p.276 - 283, 1977/04
講座、作業環境における放射線モニタリングの第4回として、表面汚染モニタリングについて紹介したものである。表面汚染モニタリングの目的、管理基準、モニタリングの方式および、測定方法について述べてある。
穴沢 豊; 国分 守信; 藤田 久美雄
保健物理, 7(1), p.27 - 35, 1972/00
トリチウムは,半減期12.36年の低エネルギー(最大18keV)線放射体である。このトリチウムは,宇宙線によって生成され,自然界に存在しているが,核実験が開始されて以来,その量は著しく増加した。また,最近,原子力発電の増加にともなって,燃料再処理の必要性は一層高まっているが,この燃料再処理のエ程で,燃料中に含まれるトリチウムが周辺環境に放出されることや,重水炉やPWRからトリチウムの放出されることが予想され注目をあびている。
和達 嘉樹; 川野 幸夫; 穴沢 豊; 榊原 茂雄
日本原子力学会誌, 8(9), p.490 - 493, 1966/00
現実に起こる放肺胞汚染事故は多様性を極め、その処理方法も随時適切な方法を採用しなくてはならない。ことに汚染が1形態にとどまらない場合は汚染の処理も面倒になり、あらかじめ十分な用意・検討を怠ると、処理作業中に汚染の拡大や作業者の身体汚染をひきおこす危険がある。ここでは2形態汚染事故の実例として、原研東海研究所研究1棟地下のR.I.貯蔵庫におけるRaBr水溶液による液体汚染と、それに伴うRnとその娘核種からなる気態汚染の場合をとりあげ、放射性汚染事故の処理方法の参考に供したいと思う。