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報告書

ナトリウム冷却炉の検査・補修技術に関する検討

木曽原 直之; 内田 昌人; 此村 守; 笠井 重夫; 惣万 芳人; 島川 佳郎; 堀 徹; 近澤 佳隆; 宮原 信哉; 浜田 広次; et al.

JNC TN9400 2003-002, 109 Pages, 2002/12

JNC-TN9400-2003-002.pdf:8.12MB

FBRの冷却材であるナトリウムは、伝熱性能や材料との共存性などの観点で様々な利点を有しているが、化学的に活性で水や空気と反応しやすいことや、光学的に不透明であることからNa機器の検査が困難であるなどNa固有の課題がある。この様なNaの欠点は実用化プラントにおいても、安全性や稼働率などの経済性に影響を及ぼす可能性があるため、これらの課題が顕在化しないように対策を講じておかなければならない。したがって、蒸気発生器(SG)伝熱管破損によるNa/水反応、Na機器の検査・補修(ISI&R)及び配管・機器からのNa漏えいの3つに着目し、実用化炉の観点で検討を行うワーキング・グループを発足させた。 SG水リークについては、経済性(財産保護や稼働率)の観点で破損伝播に対する取り組み方針の考え方を整理した。この結果SGが大型化していることから水リーク事故から破損領域を極限化し、SG伝熱管を保護するための方策を採用した。予備的な解析の結果、リーク検出系などの水リーク対策設備を高度化することで大型SGにおいても破損伝播を抑制できる見通しが得られた。今後は、詳細な破損伝播解析による評価や水リーク対策設備高度化方策の技術的実現性の検討を行う予定である。 ISI&Rについては、実用化炉の検査・補修の考え方について先行炉のそれと比較し、整理を行った。また、Naドレンなしでの検査・補修の可能性についても検討し、開発要素が多いことが明らかになった。今後は実用化炉としての特徴を踏まえて検査・補修の考え方を検討し、その上で必要となる技術の達成方策を明らかにする。Na漏えいについては、1次系及び2次系機器からのNa漏えい事故に対する取り組み方針について考え方をまとめた。そして、稼働率低下防止の観点からNa漏えい後の早期補修の具体的方法について2次系Na主配管を対象とし、2重構造の特殊性を踏まえた検討を行い、課題を摘出した。今後は先行炉の配管補修も参考とし、漏えい箇所に応じたより詳細な補修方法を検討する必要がある。さらにACS伝熱管やポンプなどの機器からの漏えい、および1次系Na漏えい事故の対応など引き続いて検討をしていく。

報告書

ナトリウム冷却炉の二次系簡素化概念に関する研究(平成12$$sim$$13年度の研究成果のまとめ)

堀 徹; 川崎 信史; 笠井 重夫; 此村 守

JNC TY9400 2002-018, 527 Pages, 2002/09

JNC-TY9400-2002-018.pdf:30.48MB

高速炉実用化戦略調査研究では、経済性および安全性の向上をねらって、伝熱管破損時のナトリウム-水反応事故の排除、または、ナトリウム-水反応影響緩和のポテンシャルを有する二次系簡素化概念の構築や、安全性を中心とする技術課題の成立性見通し評価を行った。平成12年度には、鉛ビスマス熱媒体プール型およびチューブ型SG、固体熱媒体型SGなど合計 8種類の二次系簡素化概念を対象として。経済性、安全性、構造健全性などの比較評価を行った。その結果、二次系を有する概念よりもコストが低く、隔壁を利用した伝熱管の空間分離によりナトリウム-水反応事故排除のポテンシャルを有する鉛ビスマス熱媒体プール・伝熱管分離設置型SGと鉛ビスマス熱媒体チューブ・三重管SGの 2概念に絞込みを行った。平成13年度には、上記のうち、鉛ビスマス熱媒体チューブ・三重管SGについて、主要な技術課題である「安全要求対応などを満足する鉛ビスマス入り三重管仕様」、「伝熱管破損時の安全シナリオ」、「鉛ビスマスリーク対応」に係る検討を行い、SG概念の構築などを行った。特に、チューブ型伝熱管の貫通破断に対して、内外管破損の非同時性の主張に有効な設計対応を取り込むことを目指したが、鉛ビスマスの流体練成によって内外管は一体となって振動するため、伝熱管仕様を工夫しても内外管の発生応力比を拡大できず、従来型二重管SGと比較して、内外管の破損時間差を大幅に増大することが困難な見通しを明らかにした。以上より、伝熱管仕様の見直しを行っても、二次系を有する概念に対するコストは冷却系廻りで約81%、 プラント全体で約97%と、 コスト低減の可能性は有するが、最大の課題である貫通破断を排除できないため、平成14年度以降の検討は実施しないと判断した。

報告書

IHX/1次Naポンプ合体機器の伝熱管摩耗量評価(2)-摩耗解析-

木曽原 直之; 惣万 芳人; 大平 博昭; 笠井 重夫; 此村 守

JNC TN9400 2002-029, 92 Pages, 2002/05

JNC-TN9400-2002-029.pdf:2.38MB

実用化戦略調査研究Na冷却炉(アドバンストリレープ型炉)で採用したIHX/ポンプ合体機器は中心軸にポンプ、その周囲にIHX伝熱管が配置された構造となっている。このため、伝熱管はポンプ回転によって常時振動しているが、合体機器の成立性を評価する上で最も重要とされるのは、伝熱管支持板との接触摩耗(フレッティング摩耗)によって生じる伝熱管の減肉量を把握し、プラント寿命中の健全性を確保しておくことである。本報告書は、FINAS等の計算コードを用いた解析的手法により伝熱管の摩耗量を定量的に評価した結果について述べたものである。解析ではまず合体機器のポンプ軸,隔壁,シュラウド,伝熱管,管板などの振動伝達モデルにより各部の振動振幅や周波数を把握した。次に、これに基づいて伝熱管とバッフル板の接触モデルにより摺動振幅及び接触荷重を算出し、これと伝熱管材料の摩耗定数からプラント寿命中の摩耗量を予測した。特に、ポンプ回転による励振力の大きさ,振動伝達経路,伝熱管と支持板の接触状態などは伝熱管摩耗量への影響が大きく、パラメータ解析を行い保守的な条件での評価を行った。この結果、今回のサーベイ範囲においては伝熱管摩耗量はその許容値よりも十分に小さく伝熱管のプラント寿命中の健全性への見通しを得ることができた。そして、振動試験による振動伝達メカニズムの解明や、3次元モデルによる梁モデルの妥当性の確認など、今後さらに解析モデルの精度向上や詳細な評価を行う予定である。

論文

Feasibility Studies on Commercialized Fast Breeder Reactor System(1)-Sodium Cooled Fast Breeder Reactor

新部 信昭; 島川 佳郎; 笠井 重夫; 一宮 正和

16th International Conference on Structural Mechanics in Reactor Technology (SMiRT-16), 0 Pages, 2001/00

JNCと電力会社は実用化戦略調査研究において、将来の軽水路と比肩する経済性ポテンシャルを有するFBRプラント概念を検討しており、この中でナトリウム冷却大型炉については、経済性向上を主眼に複数の有望なプラント概念を抽出した。経済性向上方策の検討に当たっては、ナトリウムの持つ特性に着目し、その長所を伸ばす方策及び短所をカバ-する方策を検討し、プラント概念を構築した。ここでは、将来有望なナトリウム冷却大型ル-プ型炉について、コストダウン方策として採用したコンパクトな原子炉構造、ル-プ数の局限化(2ル-プ化)、IHXと一次主循環ポンプの機器合体、コンパクトな燃料取扱設備等の概念を明らかにするとともに、これら設備の成立性等の検討状況について紹介する。

報告書

Na冷却炉の2次系簡素化概念の検討

早船 浩樹; 島川 佳郎; 石川 浩康; 小林 順; 久保田 健一; 笠井 重夫

JNC TN9400 2000-107, 156 Pages, 2000/06

JNC-TN9400-2000-107.pdf:5.98MB

本検討では、経済性向上と安全性向上が同時に実現可能なアイデアを創出し、実用化戦略調査研究フェーズIの「有望な候補概念の抽出」に供するために、種々の2次系簡素化概念を幅広く検討し、それらの概念について技術的成立性、経済性、安全性を評価した。概念検討では、以下の方針に基づいて2次系簡素化概念を検討した。(1)Na-水反応の反応影響を大幅に緩和することにより2次系を簡素化する。(2)新型SGの採用によってNa-水反応を排除する。(3)水以外の作動流体を用いる発電システムによりNa-水反応を排除する。検討の結果、12種類の2次系簡素化実用化候補概念と、3種類の革新的発電システムを摘出した。これらの候補概念について、評価を行った結果、以下の見通しを得た。(1)Pb-Bi熱媒体ヘリカルコイル分離配置自然循環型SG又は固体銅熱媒体型SG概念を採用することにより、Na-水反応を排除することが可能である。(2)新型SGによる建設コスト低減効果は0$$sim$$5%程度と予測される実用化のためにはさらなるコスト低減のアイデアが必要である。(3)新型SGは機器の単体重量が大きくなり、輸送及び現地での設置工事の重量制限が機器容量の制限となる可能性がある。これらの評価結果は、H12年度に実施される2次系簡素化概念の検討成果と併せて比較検討され、有望な候補概念が抽出される予定である。

報告書

FBRプラントの経済性目標達成度の検討 - 平成11年度成果 -

川崎 信史; 宇野 修; 三枝 利家; 此村 守; 笠井 重夫; 一宮 正和

JNC TN9400 2000-085, 99 Pages, 2000/06

JNC-TN9400-2000-085.pdf:5.85MB

実用化戦略調査研究においては、FBRサイクルシステムの経済性目標5円/kWh(プラント耐用年数で原価償却)を達成することを目標に、各種の高速増殖炉プラントの革新的概念の検討が進められている。この目標を達成するために、FBRプラントの建設コストは、150万kWe級プラントで約20万円/kWe以下とすることが期待されている。平成11年度のFBRプラントの経済性目標達成度の検討として、建設コスト削減シナリオの検討、ナトリウム冷却大型炉の建設コスト予測、建設コスト評価コードSCES-FBRによるナトリウム冷却炉の建設コスト評価、及びこれらに伴うプラント物量データのデータベース化を行った。得られた主な成果は以下のとおりである。1.各種の冷却材のプラントに対し、建設コスト低減のシナリオを検討し、適用可能なコスト低減技術を抽出した。2.実証炉フェーズI設計とナトリウム大型炉事前検討の物量の比較、及び実証炉建設コストに基づくナトリウム大型炉の建設コスト予測の結果から、NSSS主要機器の鋼材物量約2,500トン以下が、建設コスト目標、(約20万円/kWe以下)を達成する目安となることを示した。3.SCES-FBRによる平成11年度設計のナトリウム大型炉の建設コスト評価結果から、これらのプラントは建設コストの目標を達成するポテンシャルを有していることが示された。また、ツインプラント化やループ数削減の建設コスト低減効果は、ナトリウム大型炉の場合、それぞれ約2.3万円/kWe及び0.6万円/ループであると推定した。

報告書

ナトリウム冷却炉の検討

新部 信昭; 島川 佳郎; 石川 浩康; 早船 浩樹; 久保田 健一; 笠井 重夫; 一宮 正和

JNC TN9400 2000-074, 388 Pages, 2000/06

JNC-TN9400-2000-074.pdf:13.32MB

ナトリウム冷却大型炉については、国内外に多くの研究・運転実績があり、これに基づく豊富な知見がある。本実用化戦略調査研究では、ループ型炉1概念、タンク型炉3概念について経済性向上を主眼にプラント基本概念の検討を実施した。具体的なコストダウン方策としては、ナトリウムの特長を活かした機器の大型化、系統数削減、機器の集合・合体化などを採用している。これらの革新的な設計については、その技術的成立性に関して更なる確認を必要とするが、いずれの炉型においても経済性目標(20万円/kWe)を達成できる見通しが得られた。また、ナトリウム炉の更なる経済性向上策として、以下の項目を抽出しコストダウンの可能性を検討した。・更なる高温・高効率化追求・建設工期短縮・検出系高度化による安全系局限化・SG-ACS

報告書

中小型モジュール炉の検討

久保田 健一; 川崎 信史; 梅津 陽一郎; 赤津 実*; 笠井 重夫; 此村 守; 一宮 正和

JNC TN9400 2000-063, 221 Pages, 2000/06

JNC-TN9400-2000-063.pdf:8.68MB

電力・エネルギの利用形態の多様化、供給地の分散化等の要求に適用しやすい「多目的小型炉」について、過去の小型炉の文献調査を行って高速炉での可能性を検討した。また、モジュール化することで習熟効果の早期達成による経済性向上が期待されることから、基幹電源として廉価な初期投資額に魅力がある「中小型モジュール炉」の可能性を検討した。その結果をまとめると次のようになる。(1)多目的小型炉(a)多目的小型炉の出力規模を10MWe$$sim$$150MWeとすると、大規模なコジェネ、比較的大きな島嶼用電源、中規模都市の電源、淡水化電源(ダム建設の代替え含む)及び中小規模の船舶用動力炉と幅広いニーズ(市場)の可能性がある。(b)多目的小型炉の要件としては受動的機能を備えるとともに燃料交換頻度を極力少なく(長寿命炉心)、保守・交換機会を局限して運転員の負担軽減することが求められる。燃料交換頻度を極力少なくするための長寿命炉心は、FBRの特長が活かせる。この事は、海外市場を視野にすると核不拡散の観点からも重要な要件となる。(c)我が国で検討されているNa冷却の4S炉(50MWe)、鉛-Bi冷却4S型炉(52MWe)及びHeガス冷却PBMR型炉(100MWe)並びに米国で検討されているNERIプロジェクトの鉛-Bi冷却ENHS炉(50MWe)及びANLからの公募概念の鉛-Bi冷却炉(約100MWe)等の高速炉設計について分析し、実用化戦略調査研究での多目的小型炉の設計要求条件を検討した。(2)中小型モジュール炉(a)複数基の原子炉モジュールの総発電量が3200MWeの中小型モジュール炉のプラント建設費が、大型炉ツインプラントの設計目標である建設費20万円/kWe(3000$$sim$$3200MWe)と匹敵競合するためには、単基モジュール炉の出力が800MWeでは初号モジュール26万円/kWe、400MWeでは28万円/kWe、200MWeでは29万円/kWe以下を夫々目標とする必要がある。(b)SPRISM(400MWe)と4S型(200MWe)の設計を分析した結果、複数のNSSS構成のモジュール化は、遮蔽、炉容器、熱交換器等の必須機器の増加による物量増加が大きく、物量的に大型炉と競合するには中小型炉の特徴を活かしたさらなる合理化が必要と考えられる。

論文

リサイクル炉の検討

笠井 重夫; 小川 伸太*; 早船 浩樹; 黒澤 典史; 赤津 実; 戸澤 克弘; 庄野 彰; 一宮 正和

動燃技報, (105), p.27 - 40, 1998/03

経済性および安全性を十分に確保して、環境への負荷の低減および核不拡散性の強化が図れる先進的核燃料リサイクル体系を構成するのに相応しい先進的高速炉炉心(リサイクル炉心)概念を構築した。リサイクル炉心概念は、放射性固体廃棄物を削減するために従来の燃料集合体の外套であるラッパ管を削減するとともに中性子遮蔽体を分離・再利用することとし、炉心冷却性能を確保するために制御棒を内包する大型開放燃料集合体で構成した炉心構造概念(開放型炉心と称す)とした。また、燃料には窒化物燃料を用い、その高熱伝導でナトリウムとの共存性が良好である特長を利用し受動的安全性を高めた炉心概念とした。

報告書

平成7年度 実用リサイクル炉概念検討報告書; 炉心設計検討

永沼 正行; 笠井 重夫; 林 秀行; 向坊 隆一

PNC TN9430 96-006, 157 Pages, 1996/07

PNC-TN9430-96-006.pdf:9.02MB

最終目標としてのFBRには,経済性,安全性向上はもとより超長半減期核種の低減による環境負荷低減,Pu需給に柔軟に対応し余剰Puの発生を抑制することによる核拡散抵抗性の強化などが求められる。このため,1)自ら発生する固体廃棄物を削減するダクトレス炉心,2)炉心の組替えで各種富化度のPuを燃焼する炉心,3)受動的安全性炉心,窒化物燃料炉心について検討した。主な結果は以下の通りである。1)MOXダクトレス燃料炉心は,増殖比,燃焼反応度の向上が図れるが,安全性に係わる反応度係数は厳しくなる。ATWSに関してはロッドストップの設置が必要,2)Pu燃焼炉心では,増殖比1.2,燃焼度15万MWd/tが達成可能,3)窒化物炉心は,MOX燃料炉心に比べ炉心特性に優れ,ATWSにおいても有利,であることを確認した。

報告書

平成7年度 リサイクル試験炉開発プログレスレポート

笠井 重夫; 戸澤 克弘; 赤津 実; 小川 伸太; 渡辺 一郎; 早船 浩樹; 永沼 正行; 一宮 正和; 林 秀行; 向坊 隆一

PNC TN9430 96-004, 152 Pages, 1996/07

PNC-TN9430-96-004.pdf:6.15MB

リサイクル試験炉開発における平成7年度の概念設計について報告した。また,概念構築上重要な要素研究として,試験炉での炉内計装技術の調査と引抜型UISにおける機器再使用性を検討し,開発課題を示した。リサイクル試験施設との隣接設置,試験炉での試験内容及び試験炉の運用スケジュールを想定して,試験炉全体の輪郭を示した。次年度の計画も記述した。1)概念の詳細化,2)前提条件の確認,3)実用リサイクル炉概念の開発,4)試験炉での試験シミュレーション。

報告書

「常陽」燃料材料照射用反射体(CMIR)の設計(1) : 熱流動解析法の開発

天野 研*; 笠井 重夫*; 米沢 信一*

PNC TN9430 87-001, 104 Pages, 1987/01

PNC-TN9430-87-001.pdf:3.99MB

「常陽」MK-2の燃料材料照射用反射体(以下CMIRと称す)の設計に必要となる。照射試料部のナトリウム流動解析コードと照射試料部の温度解析コードを開発し、その精度を検証した。 CMIRは照射試料を装荷した2重円筒状のコンパートメント6体をラッパ管内に装荷してなる。照射試料部の温度は、試料部の$$gamma$$発熱量とコンパートメント内を流れるナトリウムによる熱輸送、及びコンパートメントの2重円筒壁面からの伝熱によって決定される。温度計測はTEDやSiC試料片を用いたオフライン計測による。このため、CMIRの設計では、予かじめ、炉内に装荷されたCMIRのコンパートメント内流量や$$gamma$$発熱量を精度よく評価し、試料部温度を計算しておく必要がある。 開発した2つのコードを用いて、既に照射を終了した先行予備試験CMIR-0の試料部温度を解析し、コードを検証した。 CMIR-0は、HEATING-Vコードにより試料部温度の設計が行われたが、照射後試験の結果から、当初の設計温度より150$$^{circ}C$$$$sim$$200$$^{circ}C$$低い温度しか得られなかったことが分かっている。 本解析の結果、CMIR-0のコンパートメントには、当初予定していたよりも大きな流量(12g/s程度)のナトリウムが流れ、このため試料部温度が低下したこと、また、$$gamma$$発熱量の不確定さに関し、約10%の補正を加えるとCMIR-0の実測温度を再現できることが分かった。本解析を通じて、今回開発したコードが、CMIRの設計に関し、必要十分な精度を有することを確認した。

論文

A Study on the Recycle Core using Nitride Fuel in an Advanced Nuclear Recycling System

笠井 重夫; 小川 伸太; 戸澤 克弘; 赤津 実; 早船 浩樹; 一宮 正和

Proceedings of International Conference on Future Nuclear Systems (Global'97), Vol.2, , 

経済性及び安全性を確保した上で核燃料サイクル全体として環境への負荷の低減及び核不拡散性の強化が図れる核燃料サイクル概念(先進的核燃料リサイクル)の検討を行った。具体的なFBRリサイクル炉心の概念として重元素密度が高く増殖比と長期運転サイクルに対する高い可能性のある窒化物燃料を用いること、炉心自らの固体廃棄物の削減と燃料体積比を向上させ更なる高増殖比と長期運転サイクルを目指した燃料集合体のラッパ管を削減した開放型炉心をもつこと、開放型炉心の熱流動性能向上を目指し1287本の燃料ピンにより構成する比較的大型の集合体を用いること、さらに窒化物燃料の高熱伝導度とNaとの良好な共存性を活かし燃料の運転温度を比較的低温に保ち安全性を向上させたこと、を特徴とする「リサイクル炉心」概念を構築した。

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