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塙 悟史; 端 邦樹; 柴田 晃; 知見 康弘; 笠原 茂樹; 筒井 伸行*; 岩瀬 彰宏*; 西山 裕孝
Proceedings of 2014 Nuclear Plant Chemistry Conference (NPC 2014) (USB Flash Drive), 9 Pages, 2014/10
腐食電位(ECP)センサーは照射下における材料の腐食環境を測定できる唯一の計測器である。高い耐久性を有するECPセンサーをJMTRで実施する水化学実験で使用するために、ジルコニア隔膜型ECPセンサーを開発した。ジルコニア及び金属筐体の材料選定とそれらの最適な組み合わせを検討し、ジルコニアにはイットリア安定化ジルコニアを、金属筐体には42合金を採用した。また、ジルコニア/金属の接合部への欠陥の発生を防止するために金属筐体の構造最適化を図った。ECPセンサーの性能はオートクレーブで評価し、理論的に求まる電位に準ずる電極電位を示すとともに電極電位は水質環境の変化に対しても安定であることを確認した。また、ECPセンサーへの照射影響としてジルコニアへの照射誘起伝導の影響を評価し、ジルコニアに照射誘起伝導は生じるもののECPセンサー機能には影響を及ぼさないことを示した。
笠原 茂樹; 伊勢 英夫*; 筒井 伸行*; 知見 康弘; 西山 裕孝
no journal, ,
原子力機構ではJMTR炉心において中性子照射したステンレス鋼CT試験片を用いた照射下高温水中き裂進展試験を計画中であり、そのため遠隔でCT試験片に荷重負荷するための荷重負荷ユニットを開発した。荷重負荷ユニットはベローズ内圧と高温水圧力の差圧を推力とし、テコの原理で増幅して試験片荷重を発生させる仕組みである。照射下き裂進展試験の実施に先立ち、専用のロードセルを用いて荷重負荷ユニットで付与される作用点荷重を測定するとともにCT試験片のき裂先端における応力拡大係数評価を行った。その結果、荷重負荷ユニットの負荷・除荷制御の再現性に及ぼす構造影響要因を検討し、改善を図ることができた。またCT試験片のき裂進展に伴う応力拡大係数の変化は、一般的な定荷重方式に比べて緩やかであることを明らかにした。