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論文

Migration behavior of palladium in uranium dioxide

米山 充*; 佐藤 正知*; 大橋 弘士*; 小川 徹; 伊藤 昭憲; 福田 幸朔

Journal of Nuclear Materials, 247, p.50 - 58, 1997/00

 被引用回数:3 パーセンタイル:30.38(Materials Science, Multidisciplinary)

本研究は原研・大学バックエンド・プロジェクト共同研究として行ってきた成果をまとめたものである。本研究ではUO$$_{2}$$中のPd(パラジウム)の移行挙動を1573~2073Kの温度範囲で調べた。測定方法は、UO$$_{2}$$表面にPd金属を付着させ、UO$$_{2}$$内部に移動したPd濃度を測定したものである。Pdの移行深さは90%TDUO$$_{2}$$で約100$$mu$$m、95%UO$$_{2}$$で約50$$mu$$mであった。熱力学的計算によりUO$$_{2}$$中でのU-Pd合金生成について検討した。U-Pd合金生成を考慮してPdのガス拡散モデルを提唱した。

報告書

二酸化ウランにおけるパラジウムの移行挙動,III

米山 充*; 佐藤 正知*; 大橋 弘士*; 小川 徹; 伊藤 昭憲; 福田 幸朔

JAERI-M 92-118, 49 Pages, 1992/08

JAERI-M-92-118.pdf:2.54MB

パラジウム(Pd)は高温ガス炉被覆燃料粒子のUO$$_{2}$$核から容易に放出され、SiC被覆層を侵食する作用がある。本研究ではUO$$_{2}$$ウエハースにPd箔をはさんで拡散対とし、1300~1800$$^{circ}$$Cで加熱することによりPdの移行を調べるとともに、UO$$_{2}$$上でのPdの融解およびU-Pd合金の生成の可能性を調べる実験を行った。この実験によりUO$$_{2}$$中のPdの移行は、UO$$_{2}$$内の気孔を経路としてU-Pd合金の生成が遅延効果として働く気相拡散に依存するというモデルで説明できた。熱力学的計算からはO/U比が2.00よりも高い酸素ポテンシャルの条件のもとでUPd$$_{3}$$が生成することが明らかになった。

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