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村松 寿晴; 庄野 彰*; 田村 誠司*; 池上 哲雄*; 綱島 幹泰*
PNC TN941 83-06, 70 Pages, 1983/02
高速実験炉「常陽」は,50MW出力上昇試験(1978年)を炉心燃料本数70体で開始して以来,サイクル運転の燃焼による反応度減少を炉心燃料本数の増加という手段で補なってきており,75MW最終定格運転サイクル時点(1981年)で79体炉心体系まで拡大された。そこで炉心体系拡大による炉心内流量配分変化を確認するために,低出力試験時(1977年6月,70体炉心構成時)の測定と同一の手法(永久磁石式流量計を集合体ハンドリングヘッドに密着させて測定)で合計89体の集合体流量の測定を実施した。得られた結果を以下に示す。高流量分布測定結果として,低出力試験時の結果と比べ炉心領域で平均6.3%の減少,内側ブランケット2領域で平均4.0%の増加,外側プランケット全体で平均2.5%減少した。低流量分布測定結果として,予測値と比べ各流量差は大きく,全て低目に測定された。試験期間中において,流量計をNa中に浸漬してから約115時間で出力電圧が約3.0%増加した。
村松 寿晴; 田村 誠治*; 大谷 秀二*; 綱島 幹泰*; 庄野 彰*; 奈良 義彦*
PNC TN941 82-176, 90 Pages, 1982/08
高速原型炉「もんじゅ」炉内計装用として開発された渦電流式温度流速計が昭和56年3月に「常陽」炉心中心孔プラグ内に設置された。本報告書は,75MW定格第4第6サイクル中に得られた上記検出器の持性について記したものである。得られた特性を以下に列記する。原子炉起動停止に伴なう熱サイクル印加に対し,各検出器の不平衡残留電圧最大変化は,第4サイクル時の値を基準にすると約-40%であった。中心検出器流速信号の1次系統流量に対する直線性は,フルスケール(2520m3/hr)に対し各ケースとも+-5%以内であった。中心検出器流速信号の温度依存性は,内蔵熱電対温度を基準とするとフルスケール600に対し各ケースとも+-4%以内であった。中心検出器温度信号の内蔵熱電対に対する直線性は,フルスケール(600)に対し各ケースとも+-1%以内であった。各検出器コイルの導通抵抗は,中性子束照射積算量約4.061019n/cm2に対し,有意な変化は認められなかった。
三田 敏男*; 牧戸 正紀*; 佐野 健一*; 山口 幸四郎*; 綱島 幹泰*; 山本 寿*
PNC TN941 80-68, 37 Pages, 1980/05
高速実験炉「常陽」の動特性試験の一環として炉雑音試験を行った。本報告は,炉雑音試験のうち低出力試験期間に行った試験結果をまとめたものである。本試験では,炉心中,心位置に2本のHe3検出器(電流モード)を挿入し,この2つの出力信号の炉雑音解析をした。炉雑音解析手法として,バンドパスフィルタ法と極性相関法を適用し,原子炉の動特性ペラメータを求めた。主な試験結果は,以下の通りである。即発中性子減衰定数(/-)の測定両解析法による測定値同志は良く一致し,/-=1.73104s-1が得られた。また計算値1.77104s-1とも良い一致を示した。未臨界度の測定バンドパスフィルタ法では,適応可能範囲は1$程度までであったが,極性相関法では6$程度まで測定できた。この範囲で,他の測定法による結果と+-10%以内で一致した。高速炉における極性相関法の有効性が確認できた。炉出力絶対値測定炉雑音法による炉出力絶対値は,核出力較正による値と+-10%以内で一致した。
三田 敏男*; 大谷 秀二*; 佐野 健一*; 牧戸 正紀*; 綱島 幹泰*; 村松 寿晴; 関口 善之*
PNC TN941 79-218, 99 Pages, 1979/12
高速実験炉「常陽」の動特性試験の一環として,炉雑音試験を行った8本試験では,50MWまでの出力上昇の各段階において,中性子束,燃料出口温度,主冷却系1次系回り及び2次系回りの温度信号のゆらぎを測定した。解析においては,各信号のパワースペクトル密度,相関関数,伝達関数及びコヒーレンス関数を求めて,これより原子炉の特性の解析を行った。▲主な試験結果は,以下の通りである。▲原子炉に不安定現象がないことを確認した。▲各信号とも低周波領域で変動が大きく,信号間の相関が強い。この領域における中性子束及び原子炉出口温度の定常変動の要因を検討した。▲中性子束の自己パワースペクトル密度には,約1.8Hz及び約0.025Hzに顕著なピークが存在するが,前者のピークは制御棒振動効果によるものであり,後者のピークは炉出力依存性が顕著であり,検出器位置による空間依存性が存在する。▲2次系回りの各信号の相互相関関数から各信号間の輸送遅れ時間を求めた。この結果は,流速と配管長から計算される値とよく一致した。▲
三田 敏男*; 牧戸 正紀*; 大谷 秀二*; 佐野 健一*; 綱島 幹泰*; 村松 晴*; 山本 寿*
PNC TN941 79-160, 64 Pages, 1979/10
高速実験炉「常陽」の動特性試験の一環としてパイルオシレータ試験を行った。本試験では,零出力から約50MWまでの出力上昇の各段階において,パイルオシレータ装置により正弦波状反応度変化を与え,中性子束,燃料出口温度,原子炉出口温度等の応答から伝達関数を求めた。測定周波数範囲は,0.001Hzから3Hzである。▲主な試験結果は,以下の通りである。▲1)零出力伝達関数は,測定値と計算値がよく一致した。▲2)高出力伝達関数測定結果から,原子炉は大きな負のフィードバック効果のため,安定であることが確認できた。▲3)フィードバック伝達関数および中性子束と燃料出口温度の伝達関数は,ほぼ同じ時定数(約3秒)をもつ1次遅れで近似できる。▲4)2次系の温度制御系の効果は,今回の測定(反応度幅約7¢では0.001Hz付近の低周波領域のみに限られた。▲中心燃料集合体出口温度計(熱電対)の時定数は,約32秒である。▲