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水本 元治; 長谷川 和男; 横堀 仁*; 美濃 浩志*; 田中 秀樹*; 奥村 義和; 金子 義彦
LA-12205-C, p.736 - 752, 1991/11
陽子加速器を用いた放射性廃棄物消滅処理を実用化するに当って各種工学試験を行うための工学試験用加速器(ETA,1.5GeV,10mA)の開発が不可欠である。原研ではETAの本格的設計製作に先立ち、低エネルギー加速部、技術開発用加速器(BTA,10MeV,10mA)の要素技術開発を開始した。R&Dの主要なテーマは、大電流イオン源、RFQ,DTL及び高周波源である。本専門家会議では、開発計画の概要とスケジュール、検討の進んでいる各加速器要素の設計計算結果(電磁場分布、ビームダイナミックス、熱分布)イオン源要素技術開発の測定結果、高周波源の検討結果を報告する。
横堀 仁*; 水本 元治; 長谷川 和男; 美濃 浩志*; 迫川 邦俊*; 金子 義彦
Proc. of the 16th LINEAR Accelerator Meeting in Japan, p.127 - 129, 1991/09
原研でオメガ計画の一環として開発を進めている技術開発用加速器(BTA)のDTL(ドリフトチューブリニアック)に関し、最適な構造概念を検討した。本DTLの基準仕様は、入射エネルギー2MeV、出口エネルギー10MeV、ピーク加速電流100mA、デューティ10%、加速周波数200MHzである。本検討では基準仕様を満たすことの他に、更に将来の大強度陽子加速器建設に備えて、DTL出口ビームの高品質化や工学施設としての信頼性向上を目指す検討を行い、当面のR&D課題を摘出した。ドリフトチューブの電磁石の発熱抑制・除熱対策ならびに高デューティー用RF入力カップラーの冷却方法の検討とハイパワーテストによる耐熱性及び放電対策の確認等が残された主要課題である。
水本 元治; 長谷川 和男; 横堀 仁*; 美濃 浩志*; 田中 秀樹*; 奥村 義和; 小栗 英知; 村田 裕彦*; 迫川 邦俊*; 金子 義彦
Proc. of the 16th LINEAR Accelerator Meeting in Japan, p.121 - 123, 1991/09
「OMEGA計画」の一環として、放射性廃棄物消滅処理研究のための工学試験用加速器(ETA,1.5GeV,10mA)建設が提案されている。原研では、開発の第一歩として、初段加速部における大電流化と、ビーム質向上を図るため技術開発用加速器(BTA,10MeV,10mA)の建設を計画し、加速器主要要素についてのR&Dを開始した。開発項目は、イオン源、RFQ,DTL,RF源である。イオン源の開発では、100mAのCW電流を加速するために、マルチカスプ型ECRイオン源のテストを開始した。RFQ,DTLの設計では、電磁場計算コードによる電場分布やRF発熱等の計算を実施している。RF源についても、1MW級の増幅器についての検討を行っている。
長谷川 和男; 水本 元治; 横堀 仁*; 美濃 浩志*; 金子 義彦
Proc. of the 16th LINEAR Accelerator Meeting in Japan, p.124 - 126, 1991/09
原研では、核破砕反応を用いた超ウラン元素消滅処理のための大電流陽子加速器として、工学試験用加速器の開発計画を進めている。この開発の第一歩として、入射器部分の試験を行う技術開発用加速器のRFQ(高周波四重極型リニアック)に関する設計検討を行った。本報告では、RFQの設計に必要な基本パラメータ(タイプ、加速周波数、エネルギーなど)の選択や、RFQ設計計算コード(CURLI,RFQUIK)による設計の過程、ビームシミュレーションコード(PARMTEQ)による透過率やエミッタンスの計算、電磁場解析コード(SUPERFISH)や汎用熱計算コードによる検討結果を示した。