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藤下 豪司*; 林 誠*; 金井 貴志*; 山田 貴洋*; 井川 直樹; 木原 國昭*
Journal of Physics and Chemistry of Solids, 71(9), p.1285 - 1289, 2010/09
被引用回数:3 パーセンタイル:17.17(Chemistry, Multidisciplinary)結晶中の原子変位は変位型構造相転移の秩序変数である。本報告では、石英における原子変位の温度変化を中性子回折実験によって解析し、この原子変位の温度変化がランダウポテンシャルによる現象論で説明できるかどうかを検証した。その結果、量子論的に拡張されたランダウポテンシャルを用いることで相転移点以下の全温度領域で、原子変位が現象論的によって記述可能であることを示した。
藤下 豪司*; 片野 進
Journal of the Physical Society of Japan, 66(11), p.3484 - 3488, 1997/11
被引用回数:43 パーセンタイル:85(Physics, Multidisciplinary)反強誘電体PbZrOの結晶構造を高分解能の粉末中性子回折実験によって再検討した。この物質に特徴的な格子振動モード(とR)を仮定して得られた構造は大略、以前に提案したものと同等であったが、酸素の位置座標に有意な差が得られた。これはRモードに関連した構造変調によって結晶が大きく歪んでいることを示す。
藤下 豪司*; 佐藤 正俊*; 森井 幸生; 舩橋 達
Physica C, 210, p.529 - 535, 1993/00
被引用回数:5 パーセンタイル:34.11(Physics, Applied)PbSrYCuO(=0,1.67)の結晶構造を中性子粉末回折法により決定した。=0の試料では以前から考えられていた斜方晶系よりも単斜晶系と考えた方が回折実験をより良く説明することが明らかになった。X線回折では決定困難だった酸素位置、特にO(2)原子位置を精密に決定することができた。熱処理した試料についてはX線回折結果は正方晶系を、中性子回折結果は斜方晶系を支持しているが、今回の実験結果をリートベルト解析した結果でも斜方晶の方がよりよいフィッティング結果を示した。
舩橋 達; 秋光 純*; 白鳥 紀一*; 君塚 昇*; 田中 翠*; 藤下 豪司*
Journal of the Physical Society of Japan, 53(8), p.2688 - 2696, 1984/00
被引用回数:42 パーセンタイル:88.82(Physics, Multidisciplinary)YFeOは六方晶の結晶構造を持ち、約200K以下の低温でフェリ磁性を示すが、磁気構造は六方晶のC-面内だけで秩序を生じる2次元磁性体である。この2次元性は酸素成分の化学量論値からのはずれによって生じる。この2次元性の起源を調べるために化学量論的試料(S-YFeO)と非化学量論的試料(N-YFeO)の多結晶試料の中性子回折の詳しい温度変化を測定した。N-YFeOの回折線型が低温で単調に2次元性を示すのに対し、S-YFeOはネール温度付近だけで2次元的回折線型を示す。このことは、YFeOが本質的に2次元磁性体であって、N-YFeOでは酸素成分の欠陥が低温まで2次元性を安定させていることを示している。線型の詳しい解析法も述べる。
佐藤 正俊*; 西 正和*; 藤下 豪司*; 飯泉 仁
JAERI-M 82-077, 150 Pages, 1982/07
JRR-2、-3を使い、日本原子力研究所物理部および諸大学研究機関によって行なわれた中性子散乱研究の、2年間の成果をまとめたプログレス・レポートである。内容は、61篇の小論文と、出版された文献のリストを収録している。
林 誠*; 金井 貴志*; 山田 貴洋*; 藤下 豪司*; 井川 直樹; 木原 國昭*
no journal, ,
変位型構造相転移の秩序変数である原子変位と格子歪の相転移近傍の温度変化はランダウポテンシャルを用いた現象論で説明される。一方、Saljeにより量子論的に拡張されたランダウポテンシャルを用いることで相転移点以下の全温度領域で現象論的記述が可能であることが示された。本報告では石英の結晶構造の温度変化を中性子回折実験を用いて解析し、原子変位の温度変化がこの拡張現象論で説明できることを検証した。
林 誠*; 藤下 豪司*; 金井 貴志*; 山田 貴洋*; 井川 直樹; 木原 國昭*
no journal, ,
変位型構造相転移の秩序変数である原子変位とそれに結合した格子ひずみの転移点近傍の温度変化は、ランダウポテンシャルを用いた現象論でよく説明できる。近年、Romero and Saljeにより量子論的に拡張されたランダウポテンシャルを用いることで転移点以下の温度域でも現象論で説明できることが示された。本研究では、全温度範囲で原子変位がこの拡張された現象論で説明できるかどうかを検証するため石英を用いた中性子回折実験を10250Kの温度範囲で行った。その結果、格子ひずみは原子変位の二乗に比例することを明らかにするとともに、全温度領域での拡張された現象論の有効性が確かめられた。