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加藤 清; 藤崎 説男; 加藤 明*; 刈田 陽一*
日本原子力学会誌, 31(9), p.1053 - 1061, 1989/09
被引用回数:1 パーセンタイル:33.09(Nuclear Science & Technology)放射性焼却灰の固化法として高周波溶融法の適用性を検討するために、処理能力5kg/hの試験装置を用いて、実焼却灰の溶融固化時における放射性核種の挙動とその固化体の性状に関する試験を行った。その試験結果は次のようであった。(1)塊状物および夾雑物を含む焼却灰でも安定した処理ができる。(2)焼却灰中の大部分の核種は固化体中に封じ込められ、また、排ガス処理系に移行した核種はセラミックフィルタで十分に補集される。(3)その固化体は、80-180MPaと高い機械的強度を有し、CoおよびCsの浸出拡散係数として10~10(cm/day)および10~10(cm/day)と高い耐浸出性を示した。(4)固化体の減容化は3~6と高い値が得られた。以上の試験結果から、放射性焼却灰の固化法として高周波溶融法は実用性の高いプロセスであることを確認した。
藤崎 説男; 松鶴 秀夫
保健物理, 20, p.157 - 165, 1985/00
TMI-2号炉の事故発生から現在までに約6年が経過し、この間に様々の復旧作業が行われてきた。本報では、TMI-2号炉事故発生後に行われた種々の復旧作業のうち、保健物理上重要な除染,廃棄物の処理処分について、これまでに公開された情報に基づいて紹介する。(本稿は日本保健物理学界からの執筆依頼によるものでコラムとして「解説」に掲載される予定である。)
藤崎 説男
京都大学原子炉実験所放射性廃棄物管理専門研究会報告書, p.20 - 25, 1981/00
東海研究所廃棄物処理場においては、国内及び国際的に定められている規則、指針に基ずいて処理用均一セメントパッケージ(以下、投棄物と記す。)の製作を行っている。これらの投棄物中に含まれる放射能は、固化前に廃液中のH、Sr、核種、核種を測定し、測定値の合計で評価を行っている。これらの測定法のうち、化学分析を伴うSr及び核種の放射能測定法についてのべる。ストロンチウムの分析は、基本的には科学技術庁編の「ストロンチウム分析法」に基づいている。廃液中に含まれるSrがSrの放射能にくらべ低く、分析誤差内であるためにSrがSrの放射能の合計をSrの放射能として評価している。全アルファ放射能の分析は、試料を完全溶触したあと、アクチノイドを硫酸バリウムに共沈させ、蒸発乾固したものをガスフロー型の比例計数管で計測する方法である。これらの分析法は、再現性もよく、簡易分析法としては極めて優れた分析方法といえる。
服部 洋司良; 藤崎 説男; 宇佐美 淳; 森下 悟; 小松 茂; 水本 実; 三ツ川 章二*; 亀井 和夫
JAERI-M 8929, 44 Pages, 1980/07
日本原子力研究所東海研究所廃棄物処理場では、1977年度から試験的海洋処分を目的とした均一セメントパッケージを製作しており、1979年度末までに延べ約1,000本のパッケージを完成した。海洋処分用パッケージは、NEA海洋投棄用パッケージ指針および国内の規則に基づいて製作される。そのためには、製作工程において適正な品質管理が実施されなければならない。本報告書は、東海研究所における1977年度から1979年質までの試験的海洋処分用セメントパッケージの製作と品質管理について述べたものである。
服部 洋司良; 小松 茂; 藤崎 説男; 森下 悟; 宇佐美 淳; 二ッ川 章二*; 簗 尚*
JAERI-M 8412, 37 Pages, 1979/09
日本原子力研究所東海研究所廃棄物処理場においては、試験的海洋処分を対象としたセメントパッケージが作成されている。これらのパッケージは、処分海域までの輸送中にパッケージが受ける種々の衝撃に対して、安全に作製されていなければならない。そこで、模擬パッケージを用いて、IAEAおよび国内の輸送規則に定める通常輸送時条件の試験を実施し、その力学的な安全性について確認した。試験項目は、(1)水吹きつけ試験(2)自由落下試験(3)圧縮試験(4)貫通試験である。結果については、どの試験に対しても放射性物質の漏洩のおそれはなく、合格であった。本報告書は、上記の試験の方法および試験結果についてまとめ、詳細を写真等により示したものである。